仙台の住宅コンサルタント、パートナーズライフプランニングです。
おしゃれな家というとマイホーム計画の中で憧れの対象であったり、どこか縁遠くも感じたりとそのイメージは様々では?
間取りさえ使い易ければデザインは無難にまとまれば良いという考えや、住宅ローン返済の不安もスッキリとしない中でおしゃれな家づくりにまで気が回らないという方もいれば、新築するなら自分好みのかっこいい家を試してみたいと意欲的な方と、家づくりに際してのデザインやおしゃれに関する温度差はあることでしょう。
でも、ちょっとした工夫ひとつでマイホームが素敵な新築注文住宅に出来上がるのなら目指してみる価値はあるのではないでしょうか。
だって家づくりは家族挙げての一大プロジェクトですから。
⬜︎ おしゃれな家づくりのコツ
「おしゃれな家なんて気軽には出来ないんじゃない?」
との不安もあるかもしれません。
でもご心配なく!
なにもハウスメーカーの住宅展示場のような豪華絢爛な住まいだけがおしゃれな家、かっこいい家ではありません。
おしゃれな家づくりのちょっとしたコツを押さえればキラリと光るマイホームが実現できるものです。
但し、おしゃれな家のコツといっても漠然としていてはイメージし難いですね。
大きくは建物外部の外観と建物内部のインテリアに分けて考えた方が理解しやすいでしょう。
そこで今回は我が家の第一印象を左右する外観に関わるデザインのコツをお話しします。
外観デザインを考える際のポイントとしては
「シルエット」「配色」「ディテール」
の3つを意識しておきたいのですが、以前のコラムで外観ディテールのまとめ方を取り上げた事があります。
そこで今回はシルエットを考える上で重要なポイントとなる「屋根」についてお話しいたします。
⬜︎ 屋根で外観デザインは変わる!
建物に屋根は無くてはなりません。
家のデザインを考える上で「おしゃれな家」というと、タイル張りなど特別な素材部材を活用して作り上げるイメージがあるかもしれませんが、基本は特別なものを加える前に、当たり前に備わるパーツを工夫する所から始める事です。
その点で屋根形状の工夫はデザイン上欠かすことのできないポイントです。
同じ間取りの家でも屋根形状の選択は1パターンとは限りません。
「寄棟」「切妻」「片流れ」「フラット」「入母屋」といった様に屋根形状にはいくつかの選択肢があり、どの屋根形状を採用するかで建物の印象は随分と変わってくるものです。
おしゃれな家、かっこいい家を試みるのであれば検討している間取りにはどんな屋根形状が考えられるか?どんな屋根形状が一番似合っているのか?をまずは押さえたい所です。
とはいいながらも、屋根形状の名前を並べられてもパッとイメージが湧かないのではないでしょうか。
それでは同じ間取りの建物で屋根形状だけを変えるとどの位印象が変わるのかを比較してみましょう。
比較しやすい様に外観のカラーコーディネートは同じもので表現してみます。
⬜︎ 寄棟屋根
寄棟屋根とは四方からせり上がってくる形状をした屋根であり、一番オーソドックスな屋根形状と言えるかもしれません。
印象としては安定感が演出されます。下図の様なデザインです。
周囲の建物でも目にする機会が多いタイプの屋根ではないでしょうか。
ややもすると安定感はあるものの面白みに欠ける印象を受けるかもしれませんが、寄棟屋根をおしゃれな家に見せるにはコツがあります。
ポイントは「軒」の深さ。
可能な限り軒を深く取ることで建物全体の印象にも深みが加わり、寄棟ならではの重厚さが伝わってきます。
反対に中途半端な軒の出はタブー。面白みのない仕上がりになってしまいがちですので注意しましょう。
また、ビューポイントが建物に近づくと軒先の陰に隠れ屋根部分は殆ど見えなくなる事もあります。
特に総二階間取りの建物で道路と建物間の離れが短い場合はこの様な事が起こりやすいものです。
そうした場合は屋根材の色を一生懸命に選んでも実際は目に触れる機会が乏しくなりますので、「軒樋」や「軒裏」の色選択の方に注意を払った方がよいでしょう。
⬜︎ 切妻屋根
四方からせり上がる寄棟屋根に対し二方向への屋根勾配となるのが切妻屋根です。
和風、洋風、モダンな外観デザインと最も対応力のある屋根形状と言えるかもしれません。
それでは切妻屋根の立面図も見てみましょう。
同じ間取りの建物でも寄棟から切妻に屋根形状を変えるだけで随分と印象が変化する事がお分かりいただけると思います。
2階外壁上部の三角部分を矢切りといいますが、寄棟の建物と比較しこのシルエット分だけ外壁面積が広く見え、建物全体も大きく見えてきます。
また、この矢切り面をビューポイントに対し正面を向けたり横を向けたりとする事で外観デザインの印象も違った風情になります。
この辺りもおしゃれな演出を考える上でのコツといえるでしょう。
更に工夫を凝らすのであれば、切妻屋根単一でまとめてしまうのでは無く、他の屋根形状と複合させるアイデアも考えられます。
先程の図をもう一度ご覧ください。
2階部分の屋根は切妻形状になってますが1階下屋部分の屋根はフラットルーフとなっています。
例えばモダンスタイルも意識しながら落ち着きも演出するデザインであればこんな組み合わせも考えられますね。
おしゃれの幅が広がります。
ちょうどフラットルーフが登場したので次はフラットルーフメインだとどの様なデザインになるのか見てみましょう。
⬜︎ フラットルーフ(陸屋根)
一般的によく目にする建物の屋根形状は屋根面が勾配しておりますが、これを平らな状態にしたものがフラットルーフであり、陸屋根とも呼ばれます。
機能的にはフラットとは言いながらも緩やかな水勾配はついており、縦樋を伝い雨水を流す点は他の屋根形状と変わりは無いのですが、積雪は自然に落雪しません。
この無落雪性を利用して多雪地域に従来から多く採用された屋根形状でしたが、近年は独特なデザイン性を期待して多雪地域に関わらずフラットルーフをよく目にする様になりました。
特にモダン系の外観デザインとの相性が良く、その様なイメージを意識した建物が中心となっております。
それではフラットルーフの例を下の図で見てみましょう。
これまでの2つと比較し、先進的な印象に見えるのではないでしょうか。
一般的「家」の形を想像する場合、屋根と壁を合わせた形状をイメージすると思いますが、フラットルーフの場合、屋根の存在感が決定的に異なります。
この違いが斬新さを印象付け、故にモダンタイプの外観デザインで支持を受けているのでしょう。
近年のおしゃれな家の代名詞と言えるかもしれません。
但し、一見斬新なフラットルーフですが、ややもするとサイコロ型の単なるキューブ型となり単調なシルエットにおさまってしまうケースも出てきます。
その様な場合のちょっとしたコツが、先程と同じ様に他の屋根形状とのミックスです。
上の図はフラットルーフの一部に「片流れ」の屋根形状を組み合わせています。
これによりシルエットの斬新さが更に増し、おしゃれ度も更にアップいたします。
⬜︎ 色々な屋根形状を試してみよう
いかがでしたか?
同じ間取りのお家でも屋根の形を変えるだけで外観の印象はガラリと変わる事がお分かり頂けたのではないでしょうか。
案外ハウスメーカーから提案を受けた間取り図も別な屋根の掛け方を試してみたら全く予想外のデザインになるかも。
試してみる価値はあるのではないでしょうか。
但し、建物素地の形状で、似合う屋根、似合わない屋根がある事もお忘れなく・・・。
作図しての確認は忘れない様にしましょう。
外観図の作図方法も様々ありますので、分かり易い図法で試してみてはいかがですか。
→間取り図だけではイメージ不足? そんな時は立体作図を作成しよう
また、施工上無理な屋根形状は雨漏りの原因にもなりますので、依頼する業者の力量も踏まえながら選びたいところです。
さて、次回はインテリアデザインのおしゃれな家づくりのコツについてお話ししてみようと思います。
パートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」コンサルティングは皆さんの家づくりにおける企画案の作成をお手伝いいたします。
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→新築時の失敗や後悔を避けるには? 住宅コンサルタントの活用法
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