【新築の家づくり】インテリアコーディネーターへの上手な相談のコツ

この記事のポイント
インテリアコーディネーターと素敵な新築の家づくり
⚪︎ 気軽にインテリアコーディネートを楽しもう
⚪︎ センスがなくても大丈夫?
⚪︎ 何を伝えたら良いかわからない
⚪︎ 素敵な家づくりを楽しむコツ

 

念願の新築での家づくり!!

素敵な間取り、おしゃれなお部屋、お気に入りのマイホームを実現したいですね。

そんなあなたの心強い相談相手は設計士だけではありません。

インテリアコーディネーターの存在をご存知ですか?

新築のマイホームを素敵にドレスアップするアドバイスをもたらしてくれるのがインテリアコーディネーター!

おしゃれな家づくりのコツを色々相談してみたいですね。

でも・・・・

インテリアってちょっと身構えてしまいませんか?

⚫︎ センスに自信無いし、相談しようにも…
⚫︎ 住宅知識も無いのでリクエストすら思い付かない…
⚫︎ おしゃれにすれば予算オーバー?あまり余裕無いし…

 

こんな感じでせっかくの新築の家づくりでインテリアコーディネートへのこだわりを躊躇してしている方は意外と多いようです。

また、資金の事で頭いっぱいになり、おしゃれな家の相談まで考える余裕が無い、という方もいるのではないでしょうか。

私への家づくりコンサルでご相談頂いた方々にも、「インテリアまでは…」と当初なんとなく二の足を踏まれるケースは珍しくありません。

その反面、相談開始の初頭には予算や、土地探し、間取りに関する話題と比べると決して積極的ではなかったインテリアの話題にいつしかノリノリになる光景もまた珍しくはないのです。

本音のところは新築のマイホームを素敵にする家づくりに挑戦したい気持ちを秘める事は自然ですから。

そこで今回は新築の素敵なマイホームを実現する為、はたまた気軽におしゃれな家づくりに取り組む為のインテリアコーディネーターへの上手な相談の仕方についてコツをご紹介いたします。

 

インテリアコーディネーターの役割は?

おしゃれなインテリアコーディネートの家づくり例。中庭を眺めるリビング

まず、家づくりにおけるインテリアコーディネーターの役割は何でしょう?

住宅のクロスや床材を選ぶ人、カーテンや家具をアドバイスする人、センスのいい人…

皆さん漠然とこんなイメージでは?

これだけではぼんやりしてますのでもう少し具体化してみましよう。

インテリアコーディネーターの家づくりにおける専門分野は住空間の提案です。

クロスや床材のみならず間取りも含めた家全体の空間創造の相談に対応できる専門家という言い方もできましょう。

勿論、新築一戸建ての家づくりだけでは無く、マンション、中古住宅のリノベーション、家具や調度品に特化した人と、ひと口にインテリアコーディネーターといっても活躍の場は多彩なのですが、今回は新築住宅における相談役としての役割に絞って話をすすめます。

 

インテリアコーディネーターに必要なのはセンス?

吹き抜けのあるおしゃれなリビングのインテリアコーディネート

インテリアコーディネーターに必須なノウハウは何でしょうか?

「そんなの愚問!センスに決まっているじゃない!!」

おそらく誰もがその様に答えるでしょう。

確かにセンスは必要要素のひとつです。

でもセンス任せの相談対応では困るのです。

その訳を解説しましょう。

そもそも「センス」とは何でしょうか? 「感覚」という言葉でも表される通り、五感に基づく実体の具現化が難しい能力です。

だからこそ住空間デザインの創作アプローチは「センス」のみで進めるべきではないのです。

何故なら確実に依頼者の期待に応える仕事を完遂する為に、感覚という不確かなものに頼るという事は不確実さを排除できないからです。

無根拠な感覚任せで「面白そう」「カッコよくなると思う」といった思い付きで企画に臨むならば、相談をしている依頼者は勿論のこと、受け手のインテリアコーディネーター当人も実物が完成する姿は想像の範疇を超えません。

要するに出たとこ勝負。

お客様の住まいは実験の場ではありませんから、こんな危なっかしい手法はどんなものでしょう?

ではどうすべきか?

「こうすれば素敵になる!」

「こうだからおしゃれになる!」

といったしっかりとした「根拠」が求められましよう。

いわゆる「ロジック」です。

勿論「面白い」「かっこいい」「おしゃれ」という感覚的表現がいけないわけではありません。

⚫︎ 一般的な手法とは異なる希少なこの手法だから面白い
⚫︎ ベースカラーに対し適量のアクセントとなっているからかっこいい
⚫︎ 形を統一し法則性をもって配置しているからおしゃれ

 

こんな具合に素敵に仕上がる根拠に基づき企画し、依頼者に的確に解説できる相談対応力が最も重要なノウハウといえるでしょう。

そしてロジックの土台の上にセンスがはじめて生きてくるのではないでしょうか。

 

理想的な相談への応じ方は?

冒頭にも触れた通り、インテリアコーディネートというテーマはちょっと気後れしてしまうという方も多いことでしょう。

「おしゃれな家」「かっこいいリビング」といってもどの様にリクエストをすればいいのか?

基本的なインテリア知識に自信が無ければ当然の不安です。

でも心配ご無用!

皆さんがもっと気軽におしゃれな家づくりを目指していただくヒントをご紹介致します。

まず最初に申し上げます。

皆さん自身にインテリアの知識がなくても大丈夫!

相談相手のインテリアコーディネーターに皆さんの素朴な好みやイメージを伝えて頂くだけでOK!

 

✓ ゆったりとしたリビングにしたいの!
✓ 明るいイメージが好きかな
✓ 「和」っぽいのは好きだけどダサくなる?

 

この様に具体的な方法論を交える必要はありません。

インテリアコーディネートはロジックが重要と先に申しましたが、それは企画立案するコーディネーター側のお話。

皆さんは感覚的表現で構わないのです。

発せられたコトバから皆さんの嗜好や理想を汲み取り間取り、空間構成、配色、装飾、そして予算の調和を図り、ロジカルに練り上げた企画構想を示すのがインテリアコーディネーターの役割です。

これとは反対のケースが、ネットやSNSで得た情報を用いた具体論でのリクエストと言えるでしょう。

「この画像の〇〇〇の様な仕上がりで!

といった具合のやり取りです。

打ち合わせ場面でよく目にするやり取りですね。

でも実はこの手法には2つの課題を見つける事が出来るので予め注意した方が宜しいでしょう。

まず第一点目。

一般的にこうしたリクエストは、依頼者がそれまで目にした履歴から好みに合致した実例、画像等が示され、いわばコーディネートの具体的手法がオーダーされます。

ここで問題になるのが、そのオーダーと自分自身の企画の相性です。

具体的には、オーダーの題材となった実例、画像は当然のことながら間取り、空間構成、インテリアパーツ、配色といった要素のまとまりがあってこそ自分自身の感性に響いたはずです。

それでは皆さん自身の企画との一致はどうでしょうか?

間取り、空間構成といった背景が異なる企画に、配色やインテリアパーツのみで模倣しても完成度は期待外れに終わる事は珍しくありません。

なぜならインテリアコーディネートにおいて欠かせない要素は空間全体のまとまりだからです。

好みを基にした具体論でのリクエストはこうした矛盾を抱えてしまう事があります。

第二に、好みが主体となるリクエストとは皆さん自身が周囲の媒体から得た情報の中から選ばれるであろう事は先に述べました。

一方で家づくりのアイデアというものを列挙すれば数限りありません。

要するにそれまで目にした家々の他にもまだまだ素敵なアイデアに出会えるかもしれないという事です。

一般的に考えればプロアマの情報ストックを比較した場合に、前者が勝るのは当然です。

それならばプロが持つ未知の素敵なアイデアを相談打ち合わせを通じ披露してもらう方が選択肢の幅が広がるのではないでしょうか?

そうした中から思いもしなかった様な斬新なアイデアに出会えたり、インテリアに関心を寄せていなかった方々が個性的で素敵な家づくりを試してみるきっかけになるのなら素晴らしいですよね。

 

これで新築のマイホームは更に素敵に!

まずは最初のリクエスト作業のハードルが下がり、家づくりでのインテリアの存在が気軽なものになれば幸いです。

さて次はいよいよインテリアコーディネーターからの提案を受ける場面にも触れておきましょう。

ここにもちょっと心得ておくとインテリアコーディネートをはるかに楽しめるコツがあるのです。

家づくりのおしゃれに二の足を踏む要因として、インテリア知識不足の不安感がもたらす可能性は前述したところですが、これは企画された提案を受ける場面においても同様ではないでしょうか?

目の前に示されたプレゼンテーションや、ひとつひとつの部材選定の提案に対し、良し悪しの判断が下せないのではないかとの不安です。

前項のリクエストのハードルと要因は同じではありますが、リクエストの失敗はその後の作業の進展中に挽回の余地があります。

それに対しこちらの場面は、もし示された案に対して誤った評価を下してしまった場合、誤りがそのまま住まいのカタチになってしまう恐れがあります。

そう考えるとプレッシャーが楽しみに勝ってしまうかもしれません。

よくわからない中で安易に決定してしまい、結果として意に反する住まいが完成という事態は後悔を残しますから。

それならば身の丈に合わせ「安全策」と進める内に、何の面白みのない普通の家で終わってしまうというのも残念な話です。

そこで具体策です。

先程のリクエストは、無理に具体案を示さずに抽象的な嗜好や考えを伝えるだけで充分と致しましたが、提案を受ける場面では、正反対に抽象的な描写を極力排除する事を心掛けます。

「そんなのやっぱり無理!!」

イエイエ、ご安心ください。

抽象的描写を避けるのは皆さんでは無く、これもインテリアコーディネーターの方。

提案内容を「ここはこの部材です」「黒の方がお勧めです」結論だけでは無く、

何故その案に至ったのかプロセスを解説してもらうのです。

皆さん自身は、よくわからない中で無理に判断しようとせず、ありのままの疑問を投げ掛けると良いでしょう。

冒頭部分でも述べた通り、インテリアコーディネートのツボはセンスでは無くロジックです。

そのロジックに触れる事で、理解の道が開けるはずです。

方法はいたって簡単。

✓ その建具と床材の配色って見た事ないけどどんな良さが?
✓ 提案のもの以外にも選択肢は考えられますか?
✓ 3つの中から選ぶ場合のポイントはどこになりますか?
✓ お勧めの案が何故かっこいいのかよくわからないので教えて下さい

 

コーディネートされた案の外形的な説明だけでは無く、その案に至ったプロセスが理解できれば、皆さん自身の価値判断とのすり合わせも容易になるはずです。

 

家づくりの流れで注意したい事

せっかくの新築注文住宅で家づくりをするならば、素敵な我が家、おしゃれな我が家が実現すれば感激もひとしおなはず。

是非気楽にチャレンジしてみて欲しいですが、ひとつ注意点にも触れておきましょう。

ここまでのお話は、相談相手のインテリアコーディネーター自身に充分な技量が備わっている事を前提してきました。

しなしながら、全てのインテリアコーディネーターが期待すべき水準に達しているかといえば、残念ながらそうも言い切れないケースも‥‥

確かに世の中全般で、売り手の技量で成果が左右される取引は特に珍しくはありません。

但しその場合、相手の技量に疑問を覚えたならば、取引を成立させなければ不利益にまで及ぶ事は回避できます。

それに対して、ことインテリアコーディネートに関しては少々厄介な問題があるのです。

と言うのも、多くのハウスメーカーが、インテリアコーディネート打ち合わせのタイミングを契約後に設定しているからです。

つまり、契約前の段階で資金や間取りといった相談業務は完結していたとしても、インテリアの話題は「契約後に」と相談の機会が不充分なままに取引が成立してしまうということになります。

今回の知恵を活かそうとしても

「アレ、この人で大丈夫‥‥?」

と、気付いた時には時すでに遅い事態も考えられるという事です。

そこでひとつそうした事態回避のアイデアを授けましょう。

通常、建築工事請負契約の前に間取りに関する打ち合わせは何らかの形で成されているはずです。

このタイミングで契約前の間取り図を作成していく過程で設計士さんばかりではなくインテリアコーディネーターさんの話も聞いてみると宜しいでしょう。

(設計士がコーディネーターを兼ねている場合はそれでOK)

この間取りを活かす方策としてどの様なコーディネートスタイルが考えられるのか?

仮に間取りに修正を加えると、そのデザインの選択幅に変化の可能性があるのか?

予め相談するのです。

これならバッチリ見極めが出来るだけでは無く、間取りも含めた企画案全体の精査する事にもつながります。

正に一石二鳥!

良きインテリアコーディネーターのサポートを受けて、素敵な我が家が実現できれば最高ですね!

 

この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

この記事の監修
パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

仙台を中心に貴家の頼れるコンサルタントとしてお手伝いいたします。

・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
・宅地建物取引士
・インテリアコーディネーター

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

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