新築注文住宅の家づくり まずやることは?どこに頼む?

マイホーム計画を目指す多くの方にとって新築注文住宅での家づくりは憧れの存在と言えるのでは?

同じ新築でも建売住宅と違い注文住宅なら一から企画を立ち上げる事が出来ます。

間取りは勿論、おしゃれな家の素敵なデザインだって工夫次第。

但し、そんな注文住宅の家づくりは夢もありますが自由さ故の難しさも同居しています。

失敗を招かない為には計画的に取り組みたいですね。

では計画的とはどの様にすれば良いのか?

「まずやること」「どこに頼む」かを考えてみましょう。

 

⬜︎ 注文住宅でまずやること        

先に触れた通り新築でも建売住宅は物件として現存する中から「選ぶ」ことしか叶いませんが、注文住宅は企画を「つくる」ことから始まります。

この「つくる」ということは間取り、インテリア、外観デザイン、設備仕様といった建物の全てに渡ります。

これらを全てまとめ上げ素敵な住まいを完成させるのが注文住宅での家づくりですから、思い付きだけで取り組むのは不安です。

失敗し後悔を残してしまっては残念過ぎますから。

だからこそ計画的な進め方が必要なのです。

ちょっと不安な気持ちになってきましたか?

でも手順を間違わなければ大丈夫!

それではまずやることは何があるか挙げてみましょう。

①予算案作成

②敷地の状態把握

③どんな家にするか

この3つを順番に整理するところから始めれば整理が容易なはずです。

ひとつづつみてみましょう。

 

①予算案作成

まずやることの第一歩は予算案の作成です。

なんとなく注文住宅となると夢や希望が先行し

「おしゃれな家にしなくちゃ」

「使い易くて素敵な間取りを考えたいな」

といった具合に間取りの構想から始まってしまうものです。

そうなると素敵な間取りやおしゃれなインテリア、かっこいい外観デザイン、便利そうな設備等、試してみたい色々な家づくりの工夫や気になるアイデアが次々に浮かんで来ることでしょう。

せっかくのマイホーム計画ですから夢が膨らみますし、後で後悔しない様に希望を注ぎ込まねばとの思いは誰もが強く持つはず。

でも、これら全ての希望を片っ端から盛り込めば恐らくアッと言うまに予算オーバーとなってしまうでしょう。

注文住宅の家づくりで大切なことは「夢」「現実」のバランス関係の舵取りです。

どちらがまとまりを欠いても素敵なマイホームの完成には不安が生じてしまいます。

ではどうすれば良いのでしょうか?

答えは確定要素とも言える「現実」から確実に押さえてしまうのが合理的。

まずやることは予算案づくり!

他のコラムで住宅ローン始め予算案作成の具体的方法をお話ししておりますので併せてご覧ください

住宅購入を誰に相談し何から始めるか?進め方講座② 予算と住宅資金編

②敷地の状態把握

予算が固まればいよいよ間取り図作成!

といきたい所ですが、ここでもその前にまずやることがあります。

注文住宅の家づくりに大切なことは夢と現実のバランスと申しましたが、予算の他にもう一つの「現実」が「敷地」です。

なんで敷地が現実なの?

と不思議に感じる方いることでしょう。

先程、夢や希望はどんどん膨らむだろうと述べました。

そこで予算案を作成し現実部分の下地作りをしましたが、併せて「敷地」という現実ともすり合わせが必要なのです。

敷地の現実とは何か?

例えば土地を評価する際、面積というハカリがよく用いられます。

「70坪は広いね」「50坪くらいでいいかな」といった具合に土地効用のイメージは面積で語られる場面が多々ありますね。

でも、実際の個々の敷地は面積だけでは評価しきれません。

同じ50坪の土地でも間口・奥行きの寸法は個々に一様では無く必ずしも正四角形とは限らない中、当然建物は敷地からはみ出して建築するわけにはいきません。

加えて、間取りのありようも敷地南側の道路に対し玄関が北側というのは機能的に疑問符ですし、隣地の建物が接近して日照への影響が懸念される敷地であればそれを避ける工夫も考えるべきでしょう

都合よく切り取ったり、くっ付けたり、形を変える事は叶わない敷地条件は、間取りを考える上で重要な要素で有り大前提としなければならない、正に現実なのです。

だからこそ敷地の状態把握は不可欠!。

因みに土地探しが住宅購入に合わせて必要な方が土地探しが思う様に進まない時、ハウスメーカーから

「土地が見つかるまでの間に間取り図を先行して考えましょう」

との勧めを受けるケースを見かける事があります。

お判りですね。

この様な作業はその先の迷走を招くだけ。

ご注意を・・・。

敷地と間取りの関係は下記のコラムで取り上げております。

住宅購入を誰に相談し何から始めるか?進め方講座④ 間取り図作成編

 

③どんな家にするか

さて、いよいよ検討の土台が固まったところでどんな家にするかを考えましょう。

ではどのように?

ここでもやるべきことが控えています。

多くの場合「どんな家にするか」のリクエストは「具体策」の形で要望が投げ掛けられます。

具体策とはどのようなものか?例えば・・

「リビングの広さは20畳くらい欲しい」

「住宅展示場で見たキッチンパントリーを取り入れたい」

Webで見た壁面タイルが素敵だったので一面に張ってみたい」

「外観デザインは〇〇ハウスのモデルがかっこいいので同じに」

この様に完成形でのリクエストの事を言います。

これと対照的なのが抽象的な要望と言えるでしょう。

「リビングは広くてゆったりした感じが好み」

「お料理好きなのでキッチンは収納が多いといいな」

「せっかくだからおしゃれなインテリアコーディネートしてみたい」

「外観もかっこいいお家だとうれしい。モダンなデザインは大好き」

このリクエストに具体性は無く、自分の思い描いている好みのイメージを伝えています。

それではどちらが「どんな家にするか」をプランナーに伝える際、望ましいでのしょうか?

多分多くの方が前者と答えるでしょう。

なにせ要望をダイレクトな形でまとめ、伝えているのですから間違いようがありません。

それを忠実に整理すれば理想の家が完成しそうに思えるのではないでしょうか。

しかし、意外にも望ましいのは後者です。

間取りというのは各お部屋単体で存在しているわけでは無く、個々のお部屋の集合体です。

そしてそれらが機能性、意匠性、経済性で合理的に接続し合い、敷地条件とマッチしているのが良い間取りと言えるでしょう。

その考えに照らし合わせると相互を意識せず並べられた完成形のリクエストは、それが積み上がれば積み上がる程に相互の接続に負荷がかかり、個々のピースを無理にでも納める事に専念せざるを得なくなります。

要するにまとまりが無い企画になるおそれがあるという事です。

これに対し抽象的要望は、住む人の嗜好や感性に基づくもので、抽象的要望と具体的要望は相反する位置付けではなく、本来全く同じところに根ざしてます。

抽象的要望が素地となり、それを自分なりに解釈した「実現案」が具体策と言えるでしょう。

でも、その具体策が前述の様な弊害を引き起こし、本来適えるべき嗜好や感性に応えられなければどうでしょうか?

恐らくそれは失敗談として後悔を残すことになるでしょう。

さて、本題のどんな家にするかのまずやるべきことがここにあります。

どんな暮らしが理想なのか?どのな家を目指したいのか?

抽象的でかまいません。

皆さんの考える暮らし方をまとめておくと宜しいでしょう。

⬜︎ どこに頼む?            

次はいよいよ注文住宅のハイライト間取り図作成です。

では、どこに頼むのが良いのでしょうか?

この場合相談先として考えられるのは個々の業者は勿論ですが、大枠として

◆  ハウスメーカー

 地場工務店

◆  設計事務所

といった事業者に大別出来るでしょう。

これらは全て住宅建築の専門分野の事業者ですので、その存在は皆さんご存知でしょう。

但し、個々には事業規模や業態を含めそれぞれ特徴があり、得意分野、苦手分野と呼べる領域も存在します。

つまり相談自体もどこに頼むかによってメリット、デメリットが分かれるという事。

そうであるならば、個々の特徴を知った上で自分にあった相談先を選択した方が賢明です。

一般的には次のようなイメージで語られることが多いのではないでしょうか。

 

ハウスメーカー

全国区の大手ハウスメーカーに代表される様に事業規模が大きな住宅会社が多く、ネームバリユー的にも信頼感がある印象。

 

工務店

事業規模的にはハウスメーカーと比較し小振りだが、身軽さ故にハウスメーカーと比較し細かな融通が期待できそう。

 

設計事務所

「こだわり」を前面に押し出す家づくりをテーマとしている業者が多く、その点が一致すれば独自の家づくりが期待できる。

皆さんのイメージはいかがですか?

皆さんの家づくりの考え方に最も適した相談先を選びたい所ですが、イメージと実態との間に食い違いがあってはいけません。

メリット、デメリットの両面をよく知った上でどこに頼むかを選択すべきでしょう。

それぞれの特徴をトップページにまとめてますので、こちらもご覧の上参考になさってください。

新築注文住宅の相談先別メリット・デメリット

⬜︎  素敵な我が家を注文住宅で     

家づくりの進め方の流れは新築建売も新築注文住宅も基本的には大差は有りません。

資金計画を検討し予算を固め、それを軸に検討作業を進めていくという点では共通しています。

但し、注文住宅は一から企画を立ち上げる自由さ故の難しさをどの様に克服し、メリットとしての自由な発想を活かしていくかが一番のポイントという事。

そして、その為にまずやることが「予算案作成」「敷地の状態把握」「どんな家にするか」の流れでの検討。

その上で「どこに頼む」べきか、各相談先の特徴を踏まえた上で皆さんの求める家づくりに添える相手を選択するという事です。

理想の素敵な我が家を実現させたいですね。

 

但し、その通り自分達だけで上手く家づくりが進められるか不安な方もいらっしゃるのでは?

確かに失敗は絶対に避けたい中、「手探りで本当に満足いく住まいが実現できるだろうか?」と考えるとプレッシャーを感じてしまいますね。

そんな皆さんのマイホーム計画を成功に導くパートナーとして住宅コンサルタントの知恵を授かってはいかがですか?

企業が専門知識を必要とする重要な課題を税理士・弁護士・経営コンサルタントといったように、一家の重大イベントである住宅購入を専門家である住宅コンサルタントのサポートを受けてみては。

パートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」コンサルティングは、住宅ローン始めとした住宅資金計画から土地探し、間取り案作成、ハウスメーカー選びといった家づくりの流れをトータルサポートいたします。

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新築時の失敗や後悔を避けるには? 住宅コンサルタントの活用法

初回相談は無料となっております。

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またトップページも併せてご覧ください。

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

この記事の監修
パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

仙台を中心に貴家の頼れるコンサルタントとしてお手伝いいたします。

・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
・宅地建物取引士
・インテリアコーディネーター

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

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