住宅購入で多くの方が利用する住宅ローン。
長い返済ですから慎重な検討は当然な中、知識不足が不安の原因と感じる方はいませんか?
予算が固まらねば土地探しも間取りやハウスメーカー選びの見当も付けられませんのでマイホーム計画の入口でしっかりと整理しておきたいテーマです。
これまでも何度か他のコラム記事でも住宅資金や住宅ローンの話題を取り上げてきましたが、只々不安がっていても安心は得られませんし、闇雲に事を進めては失敗のもと。
この重要なテーマを検討するにはいくつかの押さえておくべきポイントがあります。
それを知らずに進めてしまうと、流れは気付かぬうちに良からぬ方向に・・・。
でも、そんな流れに陥った時の特徴的な状態があるのならば、自ら気付き軌道修正が図れるはず。
また皆さんの住宅ローン検討の流れの中で、心あたりがあれば要注意!
特徴的な2つのココに注意を見てみましょう。
⬜︎ この3つを押さえよう!
まずは結論から申しましょう。
住宅ローンを検討する際、押さえるべきは次の3つです。
・返済額
・返済期間
・金利
この3つが検討の流れの中で取り込まれていれば基本はOK!
但し形だけではなくバランスが重要です。
これら全て絶対不可欠な要素であり、偏りがあってはいけません。
住宅ローン検討の基本は、適切な返済額を適切な返済期間で適切な金利体系で借入れた時、どの位の借入額になるかを求める事にあります。
しかしながら、マイホーム計画を進めている多くの方々に、この3つの要素に偏りが見られるようです。
そんな時に現れるのが2つの注意点。
皆さんは大丈夫?
⬜︎ 返済額だけではダメ!
日常的な暮らしの中で住宅ローンの様に高額で長期にわたる返済を伴う借り入れは一般的には中々思い浮かびませんね。
どの様にして検討をすれば良いのか、何から検討を始めれば良いか解らない事だらけという方も多いはずです。
また、それは住宅ローンばかりではなく、家づくり全てにおいて言える事。
そんな時マイホーム計画の手始めに情報収集を図るのには住宅展示場は便利な存在に映る事でしょう。
見学を通して案内を受けた営業マンに色々相談の機会も期待できます。
住宅ローンの相談も当然話題に挙がるでしょう。
「ちゃんと貸してもらえるだろうか?」
「どの位の金額を借りれるだろうか?」
「返済額はどのくらい?」
特に、借入金額がどの位まで可能なのかは予算額に直結します。
これによって土地探し、間取り図作成、ハウスメーカー選びといった家づくりの方向性の全てが左右されますので、一番気になり間違いなく重要なテーマです。
そこでその様な相談を彼らに持ち掛けると
「返済額はいくら位なら可能ですか?」
と問われるのがお決まりの流れ。
そこで「〇〇万円くらいなら・・」と答えると
「分かりました」と何やら電卓を打ち込み、
「〇〇〇〇万円が借入可能です!」との回答。
でも・・・・・。
なんかおかしい事に気付きましたか?
このやり取りの中で返済額は話題に上がるのですが、返済期間や金利体系は全く話題に上がってません。
でもなぜか答えとなる借入金額だけは出てきました。
本来、返済期間や金利設定が変われば、同じ返済額でも答えである借入額は変わってしまいます。
それならば「返済期間を何年とするか?」「金利設定を何%とするか?」を明らかにしなければなりませんが、住宅ローン相談の多くの場面でこの2つの話題が端折られているのです。
それでは先程の借入可能額はどの様に導いたのか?
答えは営業マン任意の返済期間と金利設定を入力してしまったという事。
ここをすっ飛ばしての計算は乱暴すぎます。
加えて、ベースとなる毎月の返済可能額も「この位かな・・・」では先々に不安が残りませんか?
「先々安心できる返済額はいくらなのか?」
しっかりと判断できる準備の上で導き出したいですね。
返済額だけで答えを出してはダメ!
ここの手順は他のコラムで詳しく解説しましたので併せてご覧ください。
→住宅ローン相談前に知っておくべき4つの事 不安解消の第一歩
⬜︎ 低金利の銀行探ししてませんか?
近年は物を購入するにあたり、まずはWebでの情報収集というスタイルが世の中に定着しています。
美味しいラーメン屋さんを探すのも、旅行の計画を立てるのも、おしゃれな家具を探すのも・・・
住宅ローンをどの銀行から借りるのがお得なのかについても同様にWebで金利や手数料比較をすると、各行で違いがある事に気付くはずです。
勿論、ハウスメーカーの営業マンからもこれらの情報は得られますが、わざわざ彼らの手を借りずとも自らネット検索し一生懸命に情報収集に励んでいる方もみられます。
但しこの場合も先の3要素が問題となりますが、ここで特に注意したいのは金利体系です。
金利体系は変動金利と固定金利に大別されます。
変動金利は住宅ローン返済期間中の金利水準により適用金利が随時決まり、固定金利は借入開始時の適用金利が返済期間中維持される点が異なります。
住宅ローンを検討する上では先々のライフプランにも関わる事ですので両者の選択は重要です。
一般的に変動金利は銀行融資が中心、固定金利はフラット35が代表的で、通常両者の金利水準は変動金利と比較して固定金利の方が高く、同じ借入金額の場合は固定金利よりも変動金利の方が返済額を低くおさえることが出来ます。
また、変動金利、固定金利共に同じ体系内での各行間の金利差よりも変動金利、固定金利相互の方が金利差が大きくなることが常です。
つまり、金利を比較するにも同じ金利体系の住宅ローン同士を比べなければ、一概にどれが最もお得なのかを比較することは適わず、そもそも重要な金利体系の選定を疎かにしたままでの銀行間の金利比較をしても本来意図する答えは見つけられないという事が言えるでしょう。
銀行間の金利比較の前にどの金利体系が皆さん自身の考え方やライフプランに合っているのか整理をしておく必要がありますね。
こちらの記事でも住宅ローンを取り上げております。
→住宅購入を誰に相談し何から始めるか?進め方講座② 予算と住宅資金編
⬜︎ ファイナンシャルプランナーに相談しませんか
住宅ローン検討の流れが良からぬ向きの時に見られる2つの注意点を取り上げました。
「返済額だけに偏った借入額計算」
「金利体系を端折った金利比較」
お心当たりの方は要注意!
・返済額
・返済期間
・金利
バランス良い資金計画を再検討してみてはいかがですか?
急がば回れ。
安心出来るマイホーム計画を心がけたいものです。
パートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」コンサルティングの住宅資金設計は、1級ファイナンシャルプランニング技能士の私が住宅ローン検討の基本であるこれら3要素を皆様に分かり易く解説し、ライフプランを考量した安心の資金計画づくりをお手伝いいたします。
また、土地探し、間取りづくり、ハウスメーカー選びと家づくりをトータルサポート致しますので、話が途切れる事なくスムーズに計画が進み安心です。
初回ご相談は無料となっておりますのでお気軽にお声がけください。
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