ハウスメーカー選びで何社比較する? 相談数が多ければ安心?

今年こそは新築するぞ!

注文住宅のマイホームだ!

家づくりが始まり住宅ローン、土地探し、間取り図作成といった悩みや不安を乗り越えた最後の関門がハウスメーカー選びと言えるかもしれません。

どのハウスメーカーを選ぶべきか迷ってしまいそうですね。

自動車や家電製品の様に完成品を比較出来ないのが新築注文住宅選びの難しさです。

注文住宅は新築完成して初めて姿を現すからです。

つまり検討段階では製品をつぶさに観察し比較する事は叶いません。

自動車やテレビなら何社かの製品を店頭やカタログ、ネット情報で調べれば必要情報はそろうかもしれませんが、住宅の場合はそうもいかないのはこの様な購入の流れの違いが大きく関わっているはずです。

製品を見ての比較が出来ないのであれば、後は直接説明を受けるしかありません。

そうなると

「どのハウスメーカーに相談しよう?」

との迷いが生じます。

ハッキリとこの会社なら間違いないという当てが有れば別ですが、中々そうもいきません。

皆さん正に手探りでのハウスメーカー選びとなるでしょう。

その様な中でイザ行動となると

どこか一社だけの検討ではなんだか不安・・・。

と、何社か複数の住宅会社を比較しハウスメーカー選びをした方が安心なのでは、との考えが沸き起こってくるのではないでしょうか。

「とにかく片っ端から何社でも探しまくろう!」

と、気合十分の方もいらっしゃるようです。

「失敗や後悔を残す事のない様に」と考えれば、満足出来る一社を探し出したいところです。

それでは一体何社を比較すれば良いのでしょうか?

いくら満足出来る一社を探し出すと言っても、世の中の建築業社全てに声を掛け相談する事など到底出来ませんから。

⬜︎  いったい何社比較すれば?     

実はこの「何社比較すれば?」という見当を予め用意しておかないと家づくりがどんどん脱線してしまう事があるのです。

どう言う事か?

先に申しました通り、ハウスメーカー選びは何処かで終止符を打たなければ検討の対象となる業者は、無尽蔵とも言える程限りなく存在します。

「もう1社」「もう1社」と対象を拡大していけば当然接触した先の総数が増える訳ですから、単純計算すれば「納得の一社」に出会う確率は高くなる様にも思えます。

しかしながら、それには時間労力、時には気力も要する事を忘れてはいけません。

ハウスメーカー選びが進めば進む程、判断の精度が増すのでは無く、疲労感の蓄積の方が勝り、

「もう家づくりは疲れた・・・」

「誰の言う話を信用して良いのか判らない・・・」

と、意図せぬ方向に進んでしまい混乱に陥る方々は珍しくはありません。

せっかく頑張ったのに不安や楽しくない気持ちだけがその産物では余りに気の毒です。

かと言って、「どのハウスメーカーでも大して差が無いだろうから」と無根拠に一社に絞ってしまうのも乱暴なやり方です。

では、どうすれば良いのでしょうか?

何社位なら無理なく比較相談出来るのでしょうか?

 

⬜︎  たくさん比較すれば本当に安心?     

そもそものところから考えてみましょう。

何社もたくさん比較すれば本当に確度は高まるのでしょうか?

時間や労力、気力といったコスト面は多少目をつぶったとしても、物理的に検討出来る対象は限りがありますね。

その中で意中のハウスメーカーを見つけ出さなければなりません。

数多くの検討先にあたる事と効果の関係はどんなものか。

イメージし易くする為に例え話で考えてみましょう。

「ゆで卵」と「生卵」の見分け方が例題です。

卵と家と何が関係あるかって?

まずはご覧ください。

 

 

⬜︎  どれがゆで卵?          

このお話の「卵」を以下の様に置き換えます。

ゆで卵 = 正に探し求めているハウスメーカーの建物

生卵  = 出来れば避けたいハウスメーカーの建物

つまり皆さんが求めているのは生卵では無くゆで卵です。

そして両者が市場に混在しているとしましょう。(どんな市場だとツッコマないでくださいね)

外形的に見分けのつかない両者を、売り手の説明を頼りにゆで卵を手に入れようとします。

ところで皆さんは生卵とゆで卵の見分け方を聞いた事がありますよね?

外見上からは見分けがつかないそれらも、それぞれ回転させてみるとゆで卵はクルクル回転し、生卵は上手に回転しないと言うことはご存知でしょう。

また、後ろから強い光を当てると生卵はぼんやり光を通しますが、ゆで卵は全く光を通さず影のままなんて言うのもあるようです。

しかしながら、皆さんも営業マン達にも、一般にこの様な判別方法は余り知られおらず、高い次元のノウハウであると仮定しましょう。

いわゆる「シロウトには分からず、本物のクロウトだけが知る知識」という事です。

その様な環境の中、営業マンの説明を頼りに「ゆで卵」を探し求めて話を聞きますが、どうやら「ゆで卵」の流通量は決して多く無く、その大半が「生卵」であるというのが現状の様です。

真剣に探さなければゆで卵を手に入れれられません。

営業マンは外見上は同じに見える両者から「ゆで卵」を見つけ出し皆さんに提供するのが役割です。

すると当然、営業マン達は皆さんに自ら販売する卵は「ゆで卵」であるとセールスをしてきますが、外見上は果たしてどちらか判別できません。

この様な中で一人だけの話を聞いても心配だという心理が多くの方に働くのでは無いでしょうか。

カラを割ってみれば(=新築完成)結果はハッキリしますが、営業マンの説明を鵜呑みにして割ってみたら生の黄身と白身がボトリと出てきたら(=期待はずれ)失敗です。

時すでに遅し。元には戻れません。

そうなると一人だけの説明よりは複数の営業マンの話を聞いた方が、何か判断の手掛かり発見の可能性も高まりますし、何より「ゆで卵」が希少なのであれば接触する数を増やした方が確率的にも有利にも思えます

そこでまずは五人の営業マンの説明を聞くと、キメのフレーズは次の通りでした。

「当社は独自の品質チェックをしているので生卵が紛れ込んだりはしません」

「私のお客様から直接経験談を聞いて下さい。ゆで卵を喜んで頂きましたよ」

「キャリアは浅いですが、一生懸命ゆで卵をご提供します」

「あの会社は生卵のクレームが多いです。当社はこの分野ではNo1の実績です」

「お客様がどの様なゆで卵を希望しているのかじっくりとお聞きし探します」

もっともそうに話されると、悩んでしまいます。

「誰の話が本当なのだろう」と・・・。

しかも、迷っていると各社一斉に

「まずは契約して下さい。その後専門スタッフと共に組織力を生かし提供します」

と、せかしてきます。

⬜︎ 見分け方の理由を説明します     

何が問題なのでしょうか?

根拠の明示がどの話にも無い事に気付きましたか?

思い込みや意気込みは事実を判別する根拠にはなり得ません。

これではいくら検討先を重ねても期待通りの結果にたどり着くには、偶然にでも頼るしかなさそうです。

確実性を求めるには心許ない話ですね。

それでは次の説明はどうですか?

「ゆで卵と生卵は回転させてみれば見分けがつきます。回ればゆで卵です」

正にこれだ!

と思うのは答えを予め知っているからで、今回の想定でこの事は業者ですら広く知られない高い次元のノウハウと申しました。

そうしますと、この説明だけでは先の営業マン氏らの説明と大差はありません。

根拠に触れていないから他の説明と判別がつかないのです。

いくら有益な情報でも根拠が示されなければ、それを判別する術がありませんから、迷いの中の一意見として認識するでしょう。

すなわち

「回転させると区別できるのはゆで卵はカラと中身が一体の個体になるから回転しますが、生卵はカラは個体ですが中身は液状なので両者が連動して動かない為、安定して回らないのです」

というように見分け方の理由の解説を伴って初めて根拠が示されたことになるでしょう。

これなら「なるほど!」と納得がいきますよね。

 

⬜︎  数を効果の根拠にしてはダメ!   

少々無理のある例えにお付き合い頂きましたが、根拠を伴わない話を何社から聞いてもイタズラに情報が氾濫するだけで確信的に意中のハウスメーカー(=今回例えのゆで卵)を探し当てる事には近付かないという事です。

これは数で解決できるものではありません。

ややもすると、反対に数を増やせば増やす程に不要な情報が蓄積され、冷静な判断の阻害要因にすらなりかねない。

ハウスメーカー選びで疲労感と共に困惑を感じている方々の原因はこんな所にあるのではないでしょうか。

反対に、話を聞いた1社目の営業マンからの説明が理解し易く、納得も得られる内容であれば、その1社で決めてしまっても最終的な満足は期待できます。

今回の問いの結論はここにあります。

判断材料として相応しい内容を伴わ無い数多くのハウスメーカーの話を聞いたとしても、それは決して精度が向上している訳では有りません。

検討先の数で安心を得ようという考え方は、不安の解決には向かわないということです。

⬜︎  じゃあどうする?          

私は住宅コンサルティングを通して常々申し上げるのですが、無理に複数社を同時進行で検討すると、今回述べて来た様な流れと共に、営業マンが機敏に「競合状態」を察知して相談打ち合わせの場に「駆け引き」が潜んでしまう弊害を懸念します。

ただでさえ分かりにくいものが、より本質が隠れた議論になりがちです。

そんな状態を避け検討作業の濃度を高め効率を上げる為には、寧ろ一社づつ順番に結論を出していく方が効果的ではありませんか。

何も深入りする必要は有りません。

先に例えた様な表面上の話に終始するようでしたらその会社での相談は終了。

次のハウスメーカーに移りますから混乱する様なセールストークも引きずりません。

無理に「全てのハウスメーカーからベストな1社」と意気込むよりも、「満足出来るハウスメーカーが見つかったらそこにお願いしよう」と、ユッタリと臨んだ方が良い結果をもたらす様です。

先程の卵選別の例に挙げました通り、根拠が明示され、それに賛同できるハウスメーカーが現れるまで検討作業を繰り返します。

「そんな事してたら時間が・・」とご心配のあなた!

3社同時検討すれば3社分の時間、5社であれば5社分の時間を割かねばならないのは同じ事。

それでも見つからなければ更に検討範囲を拡張しなければなりません。

それならば落ち着いた環境で検討を進められた方が効果的だとは思いませんか。

⬜︎ 住宅コンサルタントを利用すれば、より効果的  

要するに表面的な打ち合わせを数重ねるよりも、本質的な議論ができる相談先に絞って濃度の高い検討作業を意識したいところです。

その点で住宅コンサルタントの利用はいかがですか?

ここまでの議論は「なるほど!」と納得をしたものの「果たして自分達で上手く出来るだろうか?」との不安も感じるかもしれません。

それであれば心強い専門的アドバイザーのサポートを受けてはどうでしょうか。

住宅コンサルタントへの相談です。

パートナーズライフプランニングは皆さんの家づくりをトータルサポートする相談窓口。

ハウスメーカー選びは勿論、住宅ローン始めとした住宅資金計画から、土地探し、間取り図作成と、途切れる事なくワンストップで皆さんの家づくりをお手伝いいたします。

皆さんの一大プロジェクトである家づくりを専門家のサポートを得ながら進めてみませんか。

コンサルティングの概要は下の記事をご覧下さい。

新築時の失敗や後悔を避けるには? 住宅コンサルタントの活用法

皆さんの素敵なマイホームをご一緒に目指しましょう。

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

この記事の監修
パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

仙台を中心に貴家の頼れるコンサルタントとしてお手伝いいたします。

・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
・宅地建物取引士
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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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代表 栗山 琢磨

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