新築注文住宅の家づくりでまずやること

新築注文住宅での家づくりで大切なことは計画性を持った進め方を実施する事です。

どの様な流れでマイホーム計画を進めていくかの手順が重要な事は言うまでも有りません。

思い付くままに間取りを考えてみたり、低金利の住宅ローンを調べたり、土地探しをしてみたりというのでは無く、まずやることはあるべき検討のプロセスを最初に考えるところからのスタートです。

勿論この事は新築注文住宅の家づくりに限った話では無く、同じ新築でも建売住宅や、他の中古住宅、マンションでのマイホーム計画においても違いは有りません。

しかしながら他の計画タイプとは明確に異なるのが、新築注文住宅での家づくりが間取りやデザインを一から作り上げる作業が加わる点といえるでしょう。

建売住宅や中古住宅、マンションは既に出来上がった住まいを観察し、物件の評価を下せますが、新築注文住宅は住まいの形そのものの企画から始める必要があります。

住まいのカタチが創造できるのですから、これはとても楽しみな作業であると同時に深い悩みの要因と成る事もあるようです。

そんな中で、新築注文住宅の家づくりでまずやることについてお話しいたします。

マイホーム計画をご夫婦で相談し新築の一戸建てを建てようと思い立った時、色々な夢がお二人の頭の中を巡っているのではないでしょうか。

「テレビで見た様なおしゃれな間取りのお家にしたい」

「アパートは狭くて我慢してきたから新築のお家は広々としたお部屋がいいな」

「たくさん収納のある家が希望!部屋に余計な物は置きたくない」

間取り図作成前にはこうした希望のヒアリングの場が設けられ、個々の要望はそれを通じてプランナーへと伝わり、その情報を元に間取り図始め企画案が作成されていきます。

しかしながら、伝達以前にそれら要望事項がまとまっていなければ伝えようが有りません。

でも、要望事項の整理って中々難しい作業だとは思いませんか?

「何を伝えれば良いのか?」

「どこまで伝えねばならなないのか?」

隅々まで実現したい事柄が上手にプランナーに伝わらなければ、的確にまとめ上げる事が出来無いかもしれないと思うと、分からないながらもとにかく伝えなければと焦ってしまいそうです。

そんな状況の中では、より具体的な内容で意思を伝えた方が確実だと考え、それに副ったリクエストを発するものではないでしょうか。

例えば

「LDKは最低でも20畳は確保したい。リビング階段も希望」

「リビングのテレビは壁掛けにして、エコカラットも貼りたい」

「対面キッチンには食洗機、他にもパントリーが欲しい」

「収納はとにかく多く欲しい。ウォークインクローゼットや納戸も希望」

「子供部屋は6畳以上でクローゼットは多め、最初はワンルームで後で分離できる様に」

「玄関には展示場の様なシューズクロークが欲しい」

「洗面室に収納と洗濯干し場が欲しい。バスルームには乾燥機を」

このように具体的な数値や方法を指定したやりとりに・・・。

しかしながら、実はこの様なリクエストの方法を採ってしまいますと得てして要望が「過剰スペック」になりがち。

プランナーはそれを盛り込むことで精一杯となり「要望した以上の工夫」を期待する事は中々難しい環境となってしまいます。

また、そもそも間取りの企画過程で最も重要なのは敷地条件を反映した起案なのですが、前述の通り既に要望でオーバーフローした状態ではその余地も充分に残されてません。

この辺りの流れについては以前のコラム記事で詳しくお話ししております。

住宅購入を誰に相談し何から始めるか?進め方講座④ 間取り図作成編

それでは控えめにリクエストすれば良いのかというと、それではそもそも意図を充分に伝える事に不安が残ります。

そこでお勧めしたいのが具体的な数値や方法を指定したリクエストでは無く「皆さんの生活スタイル」をプランナーに伝え、それに呼応した間取り案を練ってもらうという方法です。

「お風呂に入る時、部屋にタオルや下着を取りに行くのが面倒だな」

「ビールの買い置きがいつも邪魔!」

「お料理の時iPadでレシピを調べながら調理するのだけれど、ちょうど良い置き場は?」

「部屋をゆったりとした雰囲気にしたいのだけれど、どんな方法がある?」

「お休みの日はお家でゆっくりしたい。くつろぎやすいリビングとは?」

暮らしの中で感じることのメモ書きならどうでしょう。

それほど難しくなくまとめられるのでは?

日常の生活の中で感じる希望や不自由さ、疑問、アイデアといったものに新築後の暮らしやすさの答えが詰まっているはずです。

これを引き上げたり対処したり新たなアイデアへと昇華させる可能性が新築注文住宅の醍醐味とも言えるでしょう。

何も各部の完成形にまとめあげたものをヒアリングの答えとする必要は無いのです。

答えは皆さんの暮らし易さにあるのですから。

しかしながら、いざ「さあ、ご希望をお伝えください」という場になってから「生活のスタイル」をまとめるといっても、中々整理が付かないかもしれません。

テレビを見ている時/お料理で炒め物をしている時/洗濯物を取り込む時/歯磨きをしている時

生活の端々の場面でこの様な気付きが生まれますが、その場を過ぎてしまえば記憶も薄らぐ・・・

そんなものではないでしょうか。

そこで、マイホーム計画を新築注文住宅で目指そうと思い立った時に家づくりでまずやること。

「気付いたことメモ」

を始めてみてはいかがでしょうか。

冒頭お話ししました通り、家づくりにはプロセスが重要です。

その順序からしますと間取りづくりは必ずしも序盤戦とは言えません。

とは言っても、その順序が巡ってきてからでは整理がおぼつかなさそう・・・・。

その点「気付いたことメモ」はマイホーム計画を思い立ったその時から始められますし、具体案を考えるわけではありませんから、他の検討作業とは切り離して実施できます。

まずは気軽にここからはじめてみてはいかがですか。

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

この記事の監修
パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

仙台を中心に貴家の頼れるコンサルタントとしてお手伝いいたします。

・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
・宅地建物取引士
・インテリアコーディネーター

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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代表 栗山 琢磨

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住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

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