こだわりの和室二間続き間取りの新築注文住宅をより素敵に

この記事のポイント
和室二間続きの間取りを素敵にする方法
⚪︎ 和室二間続きは不自由な間取り?
⚪︎ 希望通りだけど面白意味がないのはなぜ?
⚪︎ 素敵な和室にするポイントは?
⚪︎ 和風な家の外観デザインのアイデア

 

新築注文住宅の間取りといえば色々と描く理想があるのではないでしょうか。

一定層に強い支持を集める和室二間続きの間取りもそのひとつに挙げられるでしょう。

単に和室を設けた間取りという事では無く、新築注文住宅の中でもその体裁に数々のこだわりが内包されている点で、実は特異な一面を持った間取り形態でもあります。

また、新築の住まいの中で必ずしも主流の間取りパターンとは言えませんが、これにこだわる強い支持層を持つことも特徴です。

知人の住まいやハウスメーカーの住宅展示場によっては二間続き和室を盛り込んだ素敵な間取りもあるので、二間続き和室自体にはこだわりや関心を持たない方でもこれまで目にした機会があるのではないでしょうか。

でも、この和室二間続き間取りの新築注文住宅、体裁にこだわり過ぎ、ややもするとワンパターン面白みに欠ける住まいに収まってしまう事も・・・・。

どうせ新築するならこだわりを満たしながらも素敵な住まいを実現したいですね。

今回は和室二間続き間取りの新築注文住宅をこだわりを満たしながらも素敵な住まいにするお話です。

 

和室二間続き間取りの難しさ

私はハウスメーカー営業マン時代から、こうした和室二間続きを備えた間取りの新築注文住宅を数多く手掛けた経験があり、そういった意味では得意としてきた分野のひとつと言えます。

反面固有の難しさも持ち合わせたジャンルでもあるのです。

いったい何が難しいのか?

まず始めに、この間取り形態にあまり馴染みのない方の為に簡単に説明しますと、必ずしもガチッとした定義がある訳では無く、和室が二部屋連続している間取りの総称を「和室二間続き」としてイメージして頂くと宜しいでしょう。

例えば下図のような間取りで玄関脇に二間続いている和室を指したものです。

素敵な和室二間続き間取り

但しこれは数々の「和室二間続き」間取りの一例に過ぎず、縁側の無いパターン、横では無く縦に二間続くパターンとその形態は様々です。

更に、縁側の有無、縦横の配置、だけでは無く、部屋の広さや細かな仕立ても含めると数多くの組み合わせが考えられますが、バリエーションの多さが難しさの正体では有りません。

寧ろまったく反対に,色々な条件に縛られ自由の効かないケースが意外と多い事がその理由。

その縛りとなる条件としてまず挙げられるのが実に様々なローカルルールの存在です。

決して県や市町村などといった広域なものでは無く、極限られた地域に伝わる「ならわし」の様な存在ともいうべきで、それらは相互に一貫している訳では無く処変わればルールも様々・・・

・和室二室は絶対「6畳+8畳」であったり、当然「8畳+8畳」だったり
・縁側幅は「三尺」にすべしであったり、「五尺」があたりまえだったり
・仏壇は「奥の和室」に置くものであったり、「手前の和室」に置くが常識だったり
・神棚の設置場所も同様

 

全く正反対のご当地ルールが行く先々で登場する事もあるから大変です。

「せっかく新築するのに何で両方とも8畳じゃ無いの?
縁側これでは広すぎるし、おまけに仏壇ここじゃダメださ~」

お客様方にローカルルールの認識は無く、自らがこだわるイメージがこれの「当たり前」の姿だと思っているので「和室二間続き」と希望を伝えれば、それに沿う間取り案が出来てくるものと疑いはありません。

そこを紐解かない事には、他の部分は合格な間取りでもこうしたこだわり要素が満たせず納得が得られない。

こんな失敗も若い頃はよく経験したものです。

また、こうしたローカルルール以外にも、

「お客さんが大勢集まった時の為に」

「やっぱり和風の家にするのなら」

実用性や思考に則した案としての和室二間続きを検討する場合も、先程のローカルルール程細かさは及ばないものの、同様に強いこだわりが登場するケースは多い様に思えます。

こうした「縛り」の存在が和室二間続きの家づくりにおけるひとつの特徴とも言えるでしょう。

 

柔軟な発想で素敵な和室二間続き

しかしながら、この様な特徴は時にプランニング過程で発想の柔軟性を欠き、
ワンパターン面白味が無い家といった課題にぶつかります。

先に挙げた様なルールに捉われる余り、それらを叶える事にのみ集中する事に終始してしまうと、アイデアを膨らます隙間が築けません。

更に素敵な家にする為の一歩を深められず、よく見る普通の二間続きの家で終わってしまうのです。

どうせ新築するなら我が家ならではの素敵なこだわりの住まいを実現したい所です。

ではどうすれば良いのか?二つ挙げてみましょう。

 

 間取りの縛りを点検

一つ目は

本当にその「縛り」に従うのが良策なのかの点検です。

✓ 本当に二間続きが必要?
和室8畳と6畳では生活の何に影響する?

 

といった様に当初掲げていたこだわりを検証してみると、意外と機能的根拠というより
「そういうものだ」という思い込みから条件が発せられているケースはよくあるものです。

そこで

✓ 和室同士では無くリビングと接続
縁側では無く土間テラスを設ける

全く新たなアイデアを試す余地が出来れば更に素敵な住まいに近づけられるかもしれません。

 

 和室以外の間取り点検

二つ目は
「かくあるべし」とあくまでもこだわりの形を崩すことに妥協の無い場合です。

この場合は、これの是非ついてそれ以上の議論は無用です。

それもこだわりのひとつの形なのですから。

この場合は該当している和室関連以外部分の間取りで考えていく事になるでしょう。

強いていうならばこうしたケースは和室関連のこだわり要素に集中する余り、それ以外の部分(リビングとかキッチンなど)の熟成が手薄になってしまう傾向を感じられます。

ここがポイントではないでしょうか。

これには2階部分の間取りも当然含まれます。

そしてそれは外観デザインの工夫にも関連してくるのです。

 

和室二間続きの特徴を生かした素敵な外観デザイン

和室二間続きの住まいの特徴といえば、やはり建物規模が一般住宅の中では大型な部類である事が真っ先に挙げられます。

これを生かせば外観デザインも我が家ならではのこだわりを演出した素敵な住まいが実現出来るはずです。

その具体的には間取りをトータルで考える上で

「2階の乗せ方」

がポイントになります。

一般的によく見られる30坪~40坪クラスの4LDK間取りの家と比較し、和室二間続きの家は1階部分面積は規模が大きくなりますが、二世帯住宅など特別な用途が無ければ2階部分はそれほど変わらず、床面積は1階>2階となるのが一般的です。

となると2階をどの部分に陣取るかで建物の外観デザインの印象は大きく左右されます。

まずは論より証拠、例をもとに比較してみましょう。

南玄関間取りの2パターンの外観図を用意しました。

 

 真ん中乗せ間取り外観

和室二間続き間取りのおしゃれな寄棟外観

南玄関で正面からのビューを重視する場合、2階は極力正面から見て奥に寄せて配置した方が外観デザインに奥深さを印象付けられます。

次に左右方向の調整です。

間口幅も1階>2階となるならばどこに載せるかでシルエットの印象はだいぶ違ったものになるでしょう。

上図は左右どちらにも偏らず建物真ん中部分に配置したデザインです。

この場合のポイントは、左右両方向のバランスです。

左右に伸びる水平ラインを強調してやると綺麗にバランスのとれたデザインになるはず。

となれば、屋根形状は寄棟屋根がピッタリなのではないでしょうか。

更にバルコニーも軒の中に納めるインナーバルコニーにすれば更に軒の水平ラインが強調されこだわりの素敵なマイホームが出来上がり!

 

 片乗せ間取り外観

一方で2階を左右どちらかに寄せた場合の外観デザインを素敵に仕上げるポイントを考えてみましょう。

今度は左右のバランスは均等ではありません。

カクカクと段がついた様なシルエットになるので、その特徴をベースにするのであれば屋根形状は切妻屋根が似合いそう。

切妻屋根の建物は
桁側からのビューが寄棟屋根と比較し大きく存在感が示せます。

更に各階の壁面やバルコニー腰壁を使って迫力を強調しするのも一つの方法です。

こんな感じで、

和室二間続き間取り素敵な外観

バルコニーを前面に張り出させ存在感を強調すると共に、外壁面を幾重に重ね、切妻屋根で迫力のあるシルエットで演出してみました。

バルコニーにはシースルーなどの造作を加えてもおしゃれですね。

二例あげてみましたが、皆さんのこだわりに近いデザインはどちらですか?

勿論、こだわりを表現する素敵な外観デザインの演出方法はまだまだこの限りではありません。

但し、外観デザインは間取りと不可分だというポイントは押さえておきたいものです。

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まとめ

和室二間続きの間取りで新築注文住宅を考える際の注意点や考え方をまとめてきました。

せっかく新築するのなら誰もがこだわりを備えた素敵なマイホームを実現したいはずです。

ちょっとした気付きでそれが実現出来るのであれば工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

この記事の監修
パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

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・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

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