新築の家づくりに関するご相談で一番多く寄せられるのは住宅ローンと間取りの話題です。

皆さんは如何ですか?

住宅ローンも間取りも家づくりの重要な位置付けで有ると共に、誰かに相談しないと何から手を付けたら良いかも悩んでしまいそうなテーマという点で共通してますね。

住宅ローンの悩みといえば返済額はどの程度が妥当か?返済期間・金利・銀行選択をどうすべきか?といった部分への不安でしょうか。

勿論、感覚頼りや無根拠な策案方法での失敗を避けるべきなのですが、住宅ローンの検討は現状の評価と将来の見通しといった基本データ整理を誤らず、進め方の手順さえ間違えなければ必然的に治るべき所に治っていくものです。

また「数字」というハッキリとした度量衡で示されるので理解し易いはずです。

それに対して間取りづくりはどうでしょうか。

マイホーム計画を思い立たった時、注文住宅を候補に挙げるのであれば、Web検索やハウスメーカーのカタログを入手するなどして様々な間取りのアイデアを集める事までは難しくありません。

しかしながら、その集めた情報を

・どの案が良いのか?どの様に評価すれば良いのか?

・我が家の家づくりにどの様に活かせば良いのか?

また皆さん自身の考えとして

・自分はどの様な家づくりを目指したいのか?

・自分自身にとっての素敵・使い易い・おしゃれ・かっこいい家の間取りとは?

となるとどうでしょう。

中々悩ましくありませんか。

住宅ローンの検討が丁寧にプロセスを辿れば的確な答えへと向かって行くのに対し、間取り検討の難しさは規模・形状・質といった評価のポイントが抽象的な感覚頼りとなる点ではないでしょうか。

「好き・嫌い・広い・狭い・面白い・つまらない・素敵・イマイチ・かっこいい・有りがち・ピンと来ない」

評価のポイントが「抽象的」であれば、目の前にある間取り図も「印象」で判断するより術は有りません。

でも、印象や感覚頼りの判断は失敗の要因にもなる事を皆さんは経験的に感じてませんか?

そこが間取りづくりの悩ましさであり、工夫すべきツボとも言えるのではないでしょうか。

であるならば、間取り図作成の流れを可能な限り数理的な進め方で創造できたらどうでしょう?

また、その様なプロセスを理解出来たらどうでしょう?

同じ間取り図でも評価の仕方が変わってくるのではないでしょうか。

詳しくは下記の間取り図作成方法をまとめたコラムでも解説しております。

こちら→間取り図作成の流れを解説 自分で描く事出来るかな?

間取り図作成で最も重視すべき、正にツボとも言える要素は、実は建物を建築する「敷地情報」なのです。

人間一人ひとり外見から内面まで全て個性がある様に、どの敷地にも必ず「個性」が有ります。

この個性を的確に読み取り長所短所を間取りに反映させていく事が満足を得る間取りづくりには何よりも重要なのですが、

「敷地???」

敷地と言われてもどこを見て、何を調べれば良いのかピンと来ないかもしれませんね。

この辺りのポイントは先にご紹介したコラムでも取り上げているのですが、今回は「お部屋の向き」について更に加えてお話ししてみたいと思います。

 

⬜︎  それぞれの方位の特徴 向きを考える     

「お部屋の向き」というと皆さんは何を連想しますか?

多くの方は「日当たり」が頭の中に浮かんだのではないでしょうか。

あとは「北側の部屋は寒い」といったところかもしれませんね。

ハウスメーカーとの間取り相談でもこの会話はよく交わされています。

但し、間取り図作成にお部屋の向きというものをしっかりと反映させるのであれば、思いつくままでは無くきちんと整理しておく必要が有ります。

この場合、整理の流れとして「外部からの要因」「内部からの要因」をまず最初に分けてみてみましょう。

 

<外部からの要因>

屋外から受ける影響はまず最初にチェックすべきポイントです。

先に挙げた日当たりや北側の寒気は正にこれに該当しますが、例えば「日当たりが良い部屋」といった時にどの方位に面したお部屋をイメージしますか?

そうですね。恐らく南面が思い浮かんだのではないでしょうか。

でも、日の入る方向は南側からに限られていますか?

日の出から日の入り迄の1日を通して日の差し込む方位は変化します。

つまり南以外の北方を除き東西を含めた3方向からも日は差し込みますね。

また、方位により日の差し込む角度、光の特性、時間帯、及び季節的特徴がそれぞれ異なります。

この様に一律では無い状態の特性をまずは押さえる所から整理してみましょう。

その特性からメリットになり得る要素に相応しいお部屋と方位をマッチさせていくのです。

これは次の項でお話ししましょう。

この様に日照、通風、外からの視線といった外部からの要因を敷地の方位毎に整理する事がまずは重要です。

 

<内部からの要因>

住まいは外部からの影響も受けますが、反対に室内から外へ向かう要因が効果をもたらす事も有ります。

これは何と言っても「眺望」でしょう。

それでは眺望という観点だけで捉えた場合、一般的に最も良好なのはどの方位でしょうか?

具体的な敷地から観える固有の風景は除外して方位だけで考えてみて下さい。

え!南側?

違います。

答えは北側の窓からの眺望です。

「北側の窓????」と納得がいかない方が多いのでは?

理由をお話ししましょう。

北側窓からの視線は北に伸び、観える景色の対象物はの見える面の方位は何面でしょうか?

その通り「南面」が見える事になりますね。

という事は眼に映るのは陽に照らされている風景を眺める事となり、眺望が明るくなります。

南面は逆に影面の眺望となり風景は暗く霞みます。

東西は午前午後で双方が逆転しますね。

陽に照らされた風景は例え隣家の庭木でさえも引き立てられ眼が和みます。

窓を配置する方向で眺めの印象も変わってくるのです。

⬜︎  その部屋の向き合っている?     

さて、お部屋の向きによる外部、内部それぞれを起点とした要因の違いについて整理しましたが、何故この事が重要なのか、一番のポイントはこれらを設備機器や部材で代用する事が叶わないからです。

如何に優れた機器を持ってしても日照の代用は出来ませんし自然の風、風景についてもそれは同様です。

自然界からの効果を代用出来ないのであれば、それを享受するのに一番最適な場所にその効果を一番求める部屋を配置し、マイナスの影響があるのであれば最小の対策で済む部屋を配置する。

これが理に適った間取りだと言えるのではないでしょうか。

具体的な例を上げてみます。

ダイニングはどうでしょうか。

LDKワンルームの場合、リビングゾーンを優先的に最適な場所に配置しますが、ダイニングは割とサブ的な扱いで都合のいい場所に置かれがちです。

でも理想のポジションがあるはずです。

どの位置が望ましいのでしょうか?

生活のリズムを振り返ってみましょう。

ダイニングスペースの利用は主に朝食・夕食で、昼食は学校・職場というご家庭が多いのではないでしょうか。

そうしますと夕食は夜、カーテンも閉まった時間帯であれば外部との位置関係は特に気にする必要は無いでしょうが、朝食は朝日が差し込む様な空間が気持ち良く1日が始まれると思いませんか

それには東~南東方向からの日差しを意識した配置となりますが、この時間帯の日差しは方位だけで無く浅い角度で差し込む事が特徴。

遮るものが無ければ部屋の奥深くまで陽の気配をもたらします。

したがって敷地周囲の建物や木々等遮蔽物になりえるもののを観察し状況に合わせながら東面、もしくは南面で南東方向の日差しが見込める位置に陣取れば、期待した生活を送る事が出来ますね。

朝日に関わる例をもう一つ。

寝室を考えてみましょう。

寝室にどの様な機能を求めるかにもよるのですが、趣味の空間など特別な用途を加えなければ、軽く読書やテレビを見る程度で主だった用途は就寝という事になるでしょう。

そうなると必ずしも昼間の日当たりは気にする必要は無く、夜間はカーテンを閉めているとなれば残るは起床時です。

朝、目覚めと共にお部屋に朝日が差し込むには、朝食よりもう少し早い時間帯なので東面に直接面すればこれが期待できます。

尚且つ北側から遠景や隣地の木々でも視野に入るロケーションでこの方向にも窓をとれば、目覚めてカーテンを開けば朝日に照らされた明るい景色で1日が始まれます。

この様に各方位の特性と皆さんの敷地固有の環境を読み取り、お部屋を配置していく事で快適な我が家が出来上がるのです。

ハウスメーカーとの間取りの相談場面でも、双方で何が何でも南面に全ての部屋を配置する事に話が集中しがちですが、その部屋に求める機能とロケーションを照らし合わせてみると提案を受けた間取り図の違った一面が見えてくるかもしれません。

今回は間取りを考える際のお部屋の向きについてお話し致しました。

冒頭に触れました通り、間取りというものの個々の評価は感覚的なものに委ねがちです。

しかしこれに頼りすぎると、「先入観」といった、時に不合理にもなりかねない要素が冷静な判断を左右しかねません。

広い視野を持って素敵な家づくりに取り組みたいですね。

 

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