仙台の住宅コンサルタント、パートナーズライフプランニング です。
マイホーム計画を新築注文住宅で進めようと決めたものの、間取り図がイマイチな出来でお悩みの方はいませんか?
相談先のハウスメーカー担当者に希望をしっかりと伝え、何回も描き直してもらっても
「使いやすそうな間取りになってない」
「良いのか悪いのかピンとこない出来栄え」
「希望が取り入れられていないものがある」
「なんだか普通の家。もう少しおしゃれな家にならないの」
「住宅展示場の間取りは素敵だったのに、随分と差がある」
期待して間取りの打ち合わせに臨んでも期待はずれでガッカリ・・・・・。
これでは家づくりの楽しさも萎えてしまいますし、ドッと疲れてしまいそうです。
家づくりにそんな悩みを抱えている皆さん!
住宅コンサルタントのパートナーズライフプランニング にご相談してみませんか。
今回はパートナーズライフプランニング の間取り図作成についてお話しさせて頂きます。
⬜︎ 希望のヒアリングだけではダメ!
どうして希望通りの間取りが出来ないのか?
プランナーの技量の問題?
確かにその可能性は大いにあり得ます。技量不足とは具体的に何かというと、多くの場合希望のヒアリングに依存しすぎるプランニングプロセスがその原因として考えられます。
そしてその根底にあるのは、住宅業界に広く浸透する「ヒアリング第一主義」とでも呼ぶべきもの。
施主からニーズのヒアリングをすればする程にプランニングの精度が増し、好評価が得られるといったドクトリンです。
どんな部屋を/どの位の広さで/どんなイメージで/どんな設備を希望し/今まで見たお気に入りは・・・
企画立案にあたり、嗜好・手段・構成に関わる施主の思案する事柄を隅々まで細かに聞き取り、その情報ををまとめていくスタイルです。
「お客様と一緒に間取りをつくりあげます」「お客様の希望をカタチにします」という言葉が添えられる様ですが、企画立案のアイデアのベースは施主にお任せ、とも言い換えることが出来ます。
でも、ちょっと考えてみてください。
例えばお医者さんに診察を受ける際、
「どこが調子悪いのですか?」とは尋ねられます。
それをもとに必要な検査をして、診断を下し、薬の処方など治療方針を示すのはお医者様の役割です。
でも、患者に「何の検査します?」「何の病気だと思います?」「薬は何が希望ですか?」
ここまで聞かれたら困ってしまいますし、そもそも何の為のお医者か・・・。
他にこんな例えも。
どこかお料理自慢の温泉に泊まりに行った時、好きなものや苦手な食材を聞かれる事はあるでしょう。
でも、料理ひとつひとつの食材を選ばされ、メニューから調理方法の指示まで細かにヒアリングされ、
「お客様のご希望通りに、忠実に料理いたしました!!」
なんだか興醒めしてしまいそうです・・・。
どちらの例えも共通しているのは、専門的知識・技量を委ねたい相手から、本来期待すべき専門性を要する分野の発案を反対に求められてしまうあべこべの状態と言えるでしょう。
これに似た様な流れが家づくりにおける「ヒアリング第一」のプロセスでも起こっているのではないでしょうか?
勿論、施主の意向に沿わない企画案などお話にならないのは当然です。
でも、明確に把握していない分野、整理がつかない事柄にまで答えを求められても精度の向上は見込めません。
結果、新築完成後に不備に気づき不満を感じたところで「言われた通りにつくりました」と応じられてしまえば元も子もありません・・・・・。
それでは施主の要望に加えて、どんな要素が立案の過程において欠かせないのか?
その大きなカギを握るのが「敷地情報」である事は他のコラム記事でも何度か紹介させて頂きました。
こちらで詳しく→住宅購入を誰に相談し何から始めるか?進め方講座④ 間取り図作成編
敷地情報の反映が、プランニングの一番のキーポイントになるのです。
当然パートナーズライフプランニングの間取り図作成も敷地情報の読み取りからプランニング作業が始まります。
その流れや効果をご紹介するにあたり、より理解を深めていただく為に同一敷地でこの手順を踏まず、ヒアリング第一でプランニングを進めたケースと対比する形でお話を進めてみたいと思います。
⬜︎ 敷地情報の反映が不十分だと
例を上げてお話しした方が分かりやすいのでモデルとなる敷地を設定しましょう。
右図の様なほぼ正方形に近い地形の東道路の土地です。
敷地面積は40坪ちょっと、方位や隣接地建物は図示通りでピタリと隣家(2階建)が建っており、道路・隣地との高低差は無いものとします。
建築する建物規模は希望や予算面を反映させると4LDK、30坪半ば位と想定いたしましょう。
さて、この様な状況でプランニングを行う場合、いくら「ヒアリング第一」とはいっても敷地状況を全く無視は出来ません。
敷地の形状や近隣環境といった現況を都合よく変える事は叶わないからです。
40坪強という地積は必ずしも余裕タップリとは言い切れない広さですが、この土地の中に建物間取りは勿論カーポートスペースも収め、はみ出すわけにはいきません。
そうなるとまず気になるのが敷地に対する両者の占有具合がどうなるかです。
施主情報ではご夫婦で自動車通勤との事。
となれば2台分の駐車スペースが必要です。
そんな条件に合わせ建物配置を考えると、多くの場合右図と似た様な配置案を思案するはず。
1階が5間╳3.5間サイズの建物で、庭先空間Aを確保しつつ、敷地全体を無駄なく使えそうな配置。
駐車スペースも縦列で2台分確保出来そうです。
建物面積はそのまま掛け算すると17.5坪、総二階で単純計算すると延べ床面積35坪といったところですから、想定される規模とも一致します。
一見すると敷地と建物、駐車スペースの配置バランスは良さそうに見えますね。
となれば後はヒアリングから得た情報を盛り込んでのプランニング作業。
「対面キッチンで食洗機を入れて」「太陽光発電をのせて」「収納も多めに」「壁にタイルを張ってみたい」「LDKは〇〇畳は欲しい」といった具合に反映しなければならない条件は盛り沢山です。
その結果、先のサイズに合わせた間取りは下図の様な案になるのかもしれません。
皆さんはプランナーとの打ち合わせでこうした間取り案の提示を受けます。
「いかがですか。希望通りの間取りが出来ました!!」
確かにどちらもまとまっている様には見えます。
しかし!
間取り図の提示を受けた施主からは質問と意見が・・・
「日当たりは大丈夫ですか?日当たりは冬でもせめて午前中いっぱいは確保したいのだけど」
「駐車スペースが縦列では、通勤の時に車の入れ替えが大変そう。毎日の事だし」
ヒアリングで出尽くしたはずの数々の要望事項に新たなものが加わりました。
間取りを見て初めて気付く。これ、よくある話です。
確かにこの間取り案の南隣地との庭先空間Aは4メートル程度。これでは夏場は良くても太陽高度が低い冬場の日当たりは相当に厳しそうですし、毎朝の車の入れ替えも苦労しそう。かといってこの寸法で2台並列駐車は難しいですし、これ以上庭先を広くも出来ません。
困ったプランナー氏
「ヒアリングの時、ご意見が無かったので・・・。そもそも土地面積40坪程度の広さでは、日当たりや駐車スペース等、どこかに制約が出るのはやむを得ません。それに他の要望事項も有りますので・・・」
なんとも歯切れの悪い回答。
既に他の要望事項を採用するだけでプランニング作業はいっぱいいっぱい。
結局、何度もプランニングをやり直しているうちにお互いに訳が分からなくなり、間取り図もどんどん精度が落ちていってしまう・・・。
これと似た様な経験をされた方はいらっしゃいませんか?
⬜︎ パートナーズライフプランニング の間取り図作成
希望・要望はその強弱を含めて柔軟性が有りますが、敷地条件には可変性が有りません。
両者の整理なしに同列に評価してしまえば、つじつまの合わない部分は多分に出現します。
また、一般的にヒアリングの際、会話にのぼる事項は定型的になりがちですが、形式的な情報共有だけでは先の例の様な聞き漏らしも往々にして起きてしまいます。
決して一様では無い敷地に関する事柄は食い違いの要因になり易いもの。
どんな土地にも個性が有り長所・短所に当たるものがありますが、使い様によってはその評価が逆転することもあり、何を優先的に取り扱えば満足を得られるかを探求する上でも敷地情報の共有化は必須と言えるでしょう。
さて、それでは先程の敷地でその様な工夫を凝らせば、どんなアイデアが出てくるのでしょうか。
お待たせいたしました。
パートナーズライフプランニング の間取りご提案をご覧いただきましょう。
ポイントは「日当たりの確保」と「並列の駐車スペース」
加えて、どうせなら「おしゃれな家の要素」も求めたいですね。
せっかくの新築注文住宅ですから「こだわり」も主張したいところです。
南隣地の境界からLDKの位置をギリギリまで後退させ庭先の空間を確保しました。
これなら冬場の太陽高度が低い季節でも日当たりはバッチリです。
また、その空間を利用し駐車スペースも確保。
これなら2台それぞれ出入りが自由です。
「でも、あんまりオープンすぎると道路からの目線が心配」
こんな懸念にも、リビング南面には外構計画で目隠しの角柱を並べます。
これで通風や室内からの閉鎖感は阻害しない様にしつつ、道路からの目線は遮断します。
また、リビング東側の窓は高窓にする事で、こちらも採光・通風の確保と道路からの視線遮断が同時に可能となります。加えてテレビボードもきれいに設置出来ますね。
建物の全体形状は「曲り家」風。
個性的な印象を演出できるでしょう。
外観はこんなイメージです。
片流れの屋根形状と相性が良さそうです。
モダンな雰囲気の外観デザインにしてみました。
ご評価はいかがですか?
敷地の特徴を活かせばこんなアイデアも生まれてくるのです。
仮に同じ間取り案をヒアリング中心のプロセスでプランニングするのであれば、この案に沿った内容のリクエストが必要です。
ちょっとハードルが高いと感じるかもしれませんね。
細かに隅々まで聞き込み、お客様自身の認識が不十分な状態で回答を得たとしても、その情報を主体にしてしまっては満足を得られる案には決して近づく事は出来ないでしょう。
必要な事は動かしがたい敷地の状態を読み取り、如何にすれば長所として活かし短所を相殺する方策かを伝え、お客様の意向を察し、これらを技能を駆使してかたちづくり、示した案をジャッジして頂く。
こういったプロセスが重要なのではないかと考えます。
パートナーズライフプランニング の間取り図作成はいかがでしたか?
勿論、住宅コンサルタントとしてのサポートは間取り図作成にとどまりません。
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