ハウスメーカー選びで何を重視しますか?
この問いに皆さんはどんな答えを思い浮かべるでしょう。
マイホーム計画の住宅ローンや土地探し、間取り図作成、誰に相談するかといった様々な悩み最後の命題がハウスメーカー選びと言えるのではないでしょうか。
色々話を聞けば聞くほど、見比べれば見比べるほどに訳が分からなくなってしまう方も多いようです。
どんなところに注目してハウスメーカーを選びますか?
・会社の信用性
・営業マンの態度や能力
・間取りの企画力
・おしゃれなデザイン性
・製品の技術力
この様な事柄が選考ポイントとして挙げられるのではないでしょうか。
やはり契約してはみたものの、いい加減な仕事をするような会社では困りますし、十分な家づくりのノウハウも備えている事は期待したいです。これは窓口となる営業マンについても同じ事。
セールストーク先行で約束を守れないような人物では不安過ぎます。
注文住宅で有れば使いやすそうなアイデアを機敏に取り入れた間取りを提案してくれる事を期待したいところですが、何回間取りをつくり直しても一向に納得のいかない使い勝手やデザインの家では完成後が思いやられます。
また、長く住まうマイホームなのですから、安心できる品質や時代に見合った機能は求めたいですね。
そんな諸々の不安除去や期待の実現がハウスメーカー選びのテーマとなっていくのでしょう。
そうした中、この話題に副った会話でこんな話を耳にする事があります。
「〇〇ハウスが食洗機やカップボード、全館空調も標準装備な上に、キッチンや洗面台のグレードも高く性能が一番良い家なので気に入っている」
という趣旨の評価です。
でも・・・
この話、そのまま「そうですね」とは言い切れない事にお気付きですか?
「その〇〇ハウスよりももっと良い会社が有るから?」
「キッチンや洗面台のグレードを上げる必要が無いって事?」
「性能よりも価格が大事だから?」
いえいえ、ちょっと違うんです。
設備が充実している事自体に何も問題は有りません。
先に挙げた機器が不要だという訳でも無いのです。
「設備機器の充実」=「高性能の家」という解釈にその原因があります。
確かに高グレードな洗面化粧台やシステムキッチンにカップボードや食器洗浄器が備わり、バスルームには乾燥機能換気扇、屋内全てをカバーする熱交換型の第1種換気システムとエアコン、太陽光発電も4kw搭載、床は無垢材・・・・・
ハウスメーカーから提示されるプレゼンテーション資料にもこういった品々が写真入りで「全て装備!!」とばかりに示されれば確かに高性能な住宅という印象を持つのは無理もありません。
しかしながら、これら設備は本当に建物の性能を反映したものと言えるのでしょうか?
例えば全く同じ設備機器を他のどの建物に搭載しても「高性能」という評価をくだせるでしょうか?
仮に何の特徴も無い基礎仕様と構造躯体を組み、断熱材、施工管理、にもこれといった特筆すべき材料が見当たらない・・・。
こうした平凡なスペックの建物に設備だけが充実している状態をイメージしてみて下さい。
本来、耐震性、断熱性、耐久性といった建物の基本性能は、基礎の高さ厚みといった堅固さ、構造柱の材質・寸法・一本物かLVLか、従来型の接合金物かメタルジョイントか、断熱材の仕様、2F床下地材の遮音対策、雨仕舞い造作等々・・・・・。
家としての「器」自体のスペックでその性能評価が決まるものであり、設備は極端な言い方をすればその付属品に過ぎません。
加えて申しますと、「器」に該当する部材の殆どは事後の交換は容易では有りませんが、反対に設備品は事後の交換を要するものが大半です。
住宅業界のセールス的観点からしますと、「器」のスペックをアピールするには技術的な小難しい話を重ねる必要があります。
一生懸命に技術を注ぎ込んでもアピールが不十分で買い手の理解を得られなければ、それに要したコストと手間は無駄に終わってしまいます。
それに対し、設備機器のアピール度は一目瞭然。
手軽に得られる効果は比較になりません。
この様に設備機器の効果をもって「住性能」と置き換えてしまった方が、売り手の目から見たコストパフォーマンスは良好と言えます。
同じコストを掛けるなら売り易い方法を選択したいという心理でしょう。
しかしながら、前述しました通りそれは決して建物自体の品質が向上したのでは無く、付属品が充実したに過ぎません。
うがった見方をすれば設備充実の裏には、「器」のコスト配分削減による結果であったとすれば、それは好感すべき事といえるでしょうか?
永く住まうマイホームであるからこそ、冷静に見極めたいもの。
設備品は設備品として、建物は建物として、それぞれ個々に評価のポイントを置き、最良のハウスメーカーを選ぶのが最終的な満足に結びつくのではないでしょうか。
パートナーズライフプランニング の「マイホーム購入サポート」コンサルティングは解りにくいハウスメーカー選びの見極め方もひとつひとつお手伝いいたします。
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