家づくりの中で間取り図作成の為に皆さん色々な工夫を試みます。使い勝手を想像してみたりおしゃれな家やかっこいい家のアイデアを探したり、外観だって素敵な姿になるかどうかは間取り次第です。新築に向け作成された間取り図を見る目は真剣になって参ります。

住宅購入の主だった目的に多くの方が住宅環境の向上を考えている事でしょうから、目的実現の為にまずはより良い間取り案を企画しなければいけませんね。

しかしながら、相談窓口にしたハウスメーカーから作成された間取り図を見せられても、いったいどこを見たら良いのかよく分からないという経験をする方も多いのでは無いでしょうか。

各部屋の配置を追いかけながら何畳の広さかを確認する所までは宜しいのですが、何分にも作成された間取り図は平面的に描かれています。新築後の姿はパース図面等で有る程度までは描写出来ますが、全てを立体的に想像し細部まで読み取るのはプロでも無ければ骨の折れる作業で疲れてしまいます。

となりますと誰かの手助けが必要で、身近な方に相談しても素人同士では心許ないとなれば、その間取り図を作成したプランナーからの解説に頼るしかありません。

とは申しましても作成した間取り図を開きながら「LDKは・・・」「外観は・・・」と説明を受ければ理解した様な、もっと他に良い案がありそうな・・・。

完全納得とはいかないやり取りはありがちな光景です。

なにせ設計士の技量は皆等しい訳ではありません。即ちお手元の間取り図も最高の状態かもしれないし、まだまだ再考を必要とする状態かもしれないしその物差しを持ち合わせていなければ解りません。

既に完成の域に達している間取り案を「なんとなく不安だから」という理由だけでいじくり廻してはかえって精度が低下してしまいますし、「要改善」の案を何となく良さそうだからと採用してしまっては後悔が残ります。

私も住宅購入のご相談を通じて多くの新築住宅設計図面を拝見する機会が有ります。

それが新築工事着手直前の設計図面な場合もありますが、どの位練り上げられたか完成度を確かめるのにパッと目に付く部分があります。

設計図面のどの部分だと思いますか?

実は平面図の照明配置とそのスイッチ配線の記入項なんです。

何でそんな所を?とお感じになるかもしれませんが設計企画に欠かせない創意工夫と生活感の反映の度合いが端的に表れてくる項目だからなのです。

少し掘り下げてお話し致します。

まず照明器具ですが室内を照らすのが主目的ですが、他にもインテリアアイテムとしておしゃれな家づくりを演出する為の効果も持ち合わせております。

別な見方をしますと、おしゃれなお家にしたい、かっこいいインテリアを試したいという時に、例えばエコカラット等室内タイルで装飾したとすれば、この分のコストは何も装飾を加えなかった場合と比較して純増となります。

何故ならタイルは絶対的には張る必要のない部材で、装飾のみに特化した部材だからです。(一応調湿機能等はありますが)

それに対し照明器具は機能面から基本設備として既に建物に盛り込まれております。

後はそれに付加価値として意匠性としての効果も加増させるか否かという選択次第ですが、どうせ必ず新築住宅に設置するものであればおしゃれな家づくりのアイテムとしてインテリア計画に役立たせるアイデアを考えたいですね。

この辺りの発想度合いが前述の創意工夫の程度として表れてきます。

照明器具をおしゃれにしたいかっこいいデザインにしたいというと、以前は天井に器具を設置するシーリングライトや天井から吊るペンダントライトが主で補助として天井埋め込みのダウンライトで補っていく仕立てが一般的でした。

勿論以前からちょっとおしゃれを意識してダウンライトメインという選択肢もありましたが、白熱灯では電球寿命も短く交換が大変、熱も出す、蛍光灯では電球が大きくかっこいいとは言えない事から、少数派でした。

これを大きく変化させたのがLEDライトの登場です。白熱灯と比較すると熱も出さず、消費電力は1/8、寿命は約40倍と圧倒的な性能差があり、これを契機としてダウンライトをメイン照明とする新築住宅が増えてきました。

この方がお部屋がおしゃれに見えるとか、住宅展示場の様でかっこいいという事でしょう。

せっかくの新築注文住宅であればこだわりのマイホームにしたいですよね。

そんな時照明計画にちょっと注意を促したいところがあるのです。

昨今、普及に伴いダウンライトだからおしゃれだとか、かっこいいという見方をされますが、ダウンライト自体に特段の意匠性は無くいたってシンプルなデザインです。

では何故おしゃれな家の象徴的に扱われるのかと申しますと、これを複数個並べて設置した光源の規則性、法則性がひとつのまとまりとしておしゃれな演出に見えるのです。

つまり相互を意識せず単灯毎に設置してしまっては演出効果は発揮できません。

しかし、どうやらこの辺りをよく理解していないと思われるプランナーの作成した図面をよく目撃します。下の図をご覧ください。

おしゃれな家の間取り図作成 照明配置の違い

①から③3つの玄関の展開パースですが、それぞれダウンライトの照明計画を採用している点は共通してますが、その設置位置が異なるのがお分かりですか。

(照明部分強調の為、他の装飾は抑えてあります)

個々に見て参りますと、①は手前と奥の照明位置がズレて規則性を欠いており特に「演出」と呼べるほどの効果を出していませんね。②と比較するとよくわかります。

これなら無理にダウンライトにせずシーリングライトでも良かったかもしれません。

これに対し②は照明のラインが一直線に揃い、その規則性がおしゃれに見えます。

これでも十分なのですが、更におしゃれな演出を求めると③の様なアイデアも浮かんできます。

一般的に廊下の様な限られた空間の場合その中心部に照明器具を設置した方が配光自体は効率が無難な事からその様なお家が一般的ですが、あえてセンターをずらす事で「意外性」をデザインのテーマに加えるとちょっと緊張感のある雰囲気にできます。これが③です。

ダウンライト下の壁に装飾や絵を飾るなどしてピクチャーライトの役割を果たさせても良いかもしれません。おしゃれなこだわりが伝わってきませんか。

勿論他にも間接照明やスポットライト、ブラケットとおしゃれな家づくりの手法は多様なのですが、いずれにしても何らかの創意工夫の意思と技量が備わった上でのお話です。

その様な意図で練られた案と機械的作業で作成された案は図面上にも表れてくるものなのです。

(図は解り易くする為展開パースにしましたが、注意深く見れば平面図からも読み取れます)

次に照明本体に続くスイッチ配線は実用性に関わる部分です。

故に生活感覚に富んだ思案が求められます。

例えば、先程取り上げた玄関内部の照明を点灯させる時にどこにスイッチを設置すると便利かは、屋内からの操作と外出先から帰宅入室時で微妙に適所が一致しないことが間取りによりありますが、両場面への想定が十分に成されてないスイッチ位置がよくあります。

また、夜就寝時にリビングからキッチンで火の元を確認し階段を昇って寝室に向かう動線の中で何度もスイッチを着けては消し着けては消ししないと足元を照らしながらたどり着けない様な間取りもよく見受けられます。

スイッチ配線が不足していたり不要な位置に設置されている事からこうした事が起こるのですが、原因は偏に設計者の思慮不足です。

また、その遠因として各ハウスメーカーは注文住宅とは銘打っていてもコンセントやスイッチの標準装備設置数を各室毎に設定しているケースが多く、あくまでその数量内でやり繰りする作業手順が常態化している為、間取り固有の適性を思案する工程が端折られ機械的に作図してしまう事でこの様な結果となってしまいます。

 

せっかくの新築住宅ですから素敵なお家に仕上がって欲しいのは皆さん共通の願いです。

しかし、その新築のお家が注文住宅であっても企画型の住宅であっても、有能なプランナーに相談出来るか否かで満足の度合に大きく差がでます。

今回取り上げた以外にも観察ポイントはありますが、見極めの材料ひとつとしてどうでしょうか。

但し、実務的には住宅購入の検討過程で作成された間取り図には、ほとんどのケースで照明配置やスイッチ配線迄の記載は無いはずです。そんな時には口頭で、

「照明計画はどの様に考えてますか」

「スイッチ配線設置の考え方や注意点を教えて下さい」

と質問を投げてみて下さい。その答えが陳腐だったり、抽象的過ぎたらチョット・・・。

もっともそんな時にはパートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」コンサルティングをご利用になってはいかがでしょうか。

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間取り図の作成も企画立案から住宅業者設計者との打ち合わせ同席まで全て行いますので、住宅購入の知識に不安のある皆様でも安心してマイホーム計画に取り組んで頂けます。

既に家づくりをスタートさせハウスメーカー選びに疲れてしまった方々にもお役に立てて頂けます。

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