住宅購入にあたって検討する事柄は幅広く奥深いですね。
住宅ローン始めとした住宅資金、素敵な間取り図作成も大切です。ハウスメーカー選び、土地探しと誰に相談するかにも悩んでしまい、家づくりの途中で疲れてしまう方も多いですが住宅購入は綿密に計画を立てる事で素敵なマイホームが実現します。
綿密な計画とは「可能性」をどの位想定出来るかでは無いでしょうか。
何分にもマイホーム計画は皆さんにとって未知の領域でしょうから。
さて、可能性の想定と申しましたが、昨今「想定外」という言葉がよく出回っております。
私はこの言葉にとても抵抗を感じますが、とにかく安易に使われている印象です。
皆さんの住宅購入検討の全てにおいて想定外などという事があってはいけません。
でも、本来避けるべき想定外な出来事が起きてしまい、せっかくのマイホーム計画に後悔を残してしまうケースが散見されるのも事実です。
それは住宅ローンの事だったり、間取り図作成に関わる事だったり、ハウスメーカー選びや営業マン選びであったり・・・。
それでは住宅購入の場面で想定外の出来事がなぜ起きてしまうのか?
そもそもの想定不足が要因となっているものが多い様に思えます。
それならば対策は言わずもがな、しっかりと想定を立てる事とは申しましても、それが解れば苦労は有りません。
そこで住宅購入時起こりがちな想定外を3つ取り上げてみたいと思います。
● 住宅資金の想定外
住宅購入計画を何から始めたら良いかとなれば、最優先は住宅資金をどの様にするかを固める事です。予算案がぐらついていては以後の家づくりが不安定になってしまいますし、何より将来のライフプランにも不安が残ります。
特に住宅資金計画で存在が大きいのは住宅ローンというのは皆さん共通でしょう。
何分にも予算の大部分を住宅ローンでの資金調達となる方が大半です。「いくら借りるか」では無く、「いくらなら返済できるか」で借入額を検討する事が重要だというのは、これまでも何度か取り上げてきた通りです。
恐らく多くの方が住宅ローンを考える時に「返済」の判断は重要視しているはずです。
想定外というキーワードからこの住宅ローンを見た場合に、月々〇万円とした判断に想定外の要素が潜んでは居ないかの再検証をしてみたいものです。
するとこんなケースが浮かんできます。
「ご夫婦お二人の生活から将来に向けて住宅購入を決意し、妥当と思われる住宅ローン返済額で算出した予算案に合わせたマイホームが完成しました。
その後お子様が誕生、お二人目も誕生し将来の大学就学期の学資金準備の為、積立を始めました。また、年金問題がテレビで取り沙汰され老後の為の貯金も真剣に考え出しました。でも、住宅ローンの返済との両立は中々大変で、それらに準備にやりくり出来る金額は限定的です。」
この場合はお子様の誕生は計画して授かれるものでは有りませんがライフプランの観点から住宅購入前に十分想定の上準備出来たケースではないでしょうか。
お子様の学資金や老後の貯蓄の他にもリスクへの備えの為の生命保険料の負担等も見落としが有れば事後に課題が表面化します。
ライフプランの課題はしかるべきを検討をすれば事前にしっかりと把握出来ます。その上で住宅ローンの返済額を導けば後々も安定した家計設計を組む事が出来ますね。
● 間取りの想定外
新築を注文住宅で検討する場合、おしゃれな家にしてみたいとか、かっこいい外観やインテリアへの憧れや効率的で素敵な間取り等、試してみたいアイデアが色々ある事でしょう。
反対に、住宅ローンの返済が心配で「間取りを小さくしようか」「バルコニーを外すと金額は?」等と予算にも気配りしながら皆さん慎重にマイホーム計画を進めているようです。
皆さんにとって新築注文住宅は手探りの部分が多く、そのように慎重な検討作業で間取りやインテリア、外観デザインを理想のおしゃれでかっこいい家づくりを目指したり、断熱性や耐震性等の機能性を備えた素敵なマイホームの実現に向け一生懸命です。
そして家づくりに備え、多くの方は住宅展示場見学での見聞やWeb閲覧での情報、知人への相談等から情報を入手し、マイホームに役立ちそうなアイデアを温めて住宅購入に臨んでいきます。
しかし残念ながら満足を得られない計画案へと帰結してしまう事も多々起きてしまいます。
これの原因は一括りには出来ないのですが、その多くに先に挙げた想定が不備な状態での計画進行というケースが見受けられる様です。
具体的には家具レイアウトの不備はよく起こりがちな例として上げられます。
間取り図作成をハウスメーカーに依頼する際、または間取り図の提案を受けるにあたり、お部屋のゆとり具合を測る物差しとして「何畳の部屋か?」というところに関心が向きますし、「16畳のLDKですので一般的な広さは確保した間取りです」等という説明を受けるのはよくある光景です。但しハウスメーカーが作成した提案間取り図に家具のレイアウトが明記されていない、もしくは暫定的配置で作成されているケースもよく目撃いたします。
一見すると広さも問題無く、おしゃれなインテリアイメージやかっこいい外観パースに満足していたが、家具を配置してみるとどうしても間取りに無理があり、それを解消しようとすると窓の位置やサイズが変わったり、内部の壁もあちこち動かしたりでおしゃれなインテリアやかっこいい外観どころの家では無くなってしまった等というのはよくある話です。
更にこれが新築完成後に入居して家具を入れたらはじめて気付いたなんて事になったらより大変です。
間取り図提案段階でハウスメーカー担当者からよく「家具はとりあえずで記入してます」「家具配置は徐々に打ち合わせで決めていきましょう」というフレーズが発せられますが、これは実に危なっかしいワードなのです。なにせこの例の様な失敗は間取り図作成段階でしっかりと家具配置を念頭に置いてプランニングすれば避けられる事なのですから。
間取り図作成に家具レイアウトは必須だと覚えておかれると宜しいでしょう。
ここを割愛するようなプランナーはスキル的にチョット・・・。
● ハウスメーカー選びの想定外
どんな建物が一番素敵か?どの住宅会社が一番安心か?ハウスメーカー選びは大いに悩む方も多いテーマです。
なにせ皆さんかっこいい家、おしゃれな家の好みも個々に異なりますし、断熱性能を重視したい、機能的な間取りを重視したい等ハウスメーカーに求めるものも多様です。
但しご自身の事情にあった住宅ローン返済額を基にした住宅資金、つまり予算に見合った計画案の中で一番理想に近いハウスメーカーを選びたいというのは共通しているのではないでしょうか。
このテーマでの想定外への注意喚起となると筆頭は建築工事請負契約後の「追加工事」「諸費用」と称した予算外の費用が加算されてしまうケースが上げられます。
本来、住宅購入の検討過程で相談先のハウスメーカーから建築工事見積書を含む新築計画全体の住宅資金計画書の提示を受け、住宅ローンの返済額から算出した予算額に合致し、且つ内容が伴っていると判断した上で契約締結となるのが通例です。
ところがその契約締結後に間取りやインテリアの細部の打ち合わせを実施したところ、見積り通りの内容では全く満足できる内容では無い、もしくはそもそも別途工事で含まれていないものが有るという理由で、想定していなかった費用が発生してしまうという事例です。これでは住宅ローンの借入額も予定と狂ってしまいます。
あるいはこういった話を耳にした事がある方もいるかもしれません。
でも、どこかしこでこの様な事が起こっているわけでは無く、傾向の様なものがあるので知っておくと宜しいでしょう。
・他社と比較しローコストを強調している会社、もしくは営業マン
・複数社を競合状態で検討を進めている状態
・契約を急かされている雰囲気
この様な場面では特に注意が必要です。
これらに共通しているのはハウスメーカー側の思惑が「価格を安く見せた方が成約の確度が高くなる」という考えの下に商談を進める環境にある事です。
ローコスト強調はそのまま低価格にする必要性で、複数競合の場合も他社よりもダンピングしてでもという思考が働き、契約急がせる為には価格を安くした方が意思決定させ易い、といった具合で住宅価格を「低く見せる」のは受注の為必須というメンタルに陥ります。
特に技量に自信の無いハウスメーカーや営業マンほどこの傾向が強い様です。
しかし、むやみにコストダウンできる訳ではありません。原価と利益が必ず存在しますから。結果として帳尻合わせの低価格ありきで端折った計画内容で見積もりや資金計画書が作成されてしまうという経過を辿り、契約後の詳細打ち合わせ迄それを察知出来ないともはやおしゃれな家づくりやかっこいいインテリアを工夫する余地も無く、何の為の新築注文住宅かという事が起こってしまいます。
この様な事態を避ける為には何と言ってもハウスメーカー選び、営業マン選びを、目先の値引きや価格差だけでは無くどの様な状態で見積もっているのか、価格が安ければ何故安いのかを納得いくまで検討し、それに応じてくれるハウスメーカーを選びたいものです。
新築の家づくりは住まいが完成して暮らし始めるまでその姿は見えません。
だからこそ様々な可能性を模索していく事が欠かせないのです。
とは申しましてもいったい何から始め、何に目を向ければ良いのかご不安も多い事でしょう。
そんな時、パートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」へご相談してみませんか。
住宅ローンから土地探し、間取り案の作成、ハウスメーカー選びと皆様のマイホーム計画を専門的にトータルサポートする相談窓口として、皆様のプロジェクトを成功に導くお手伝いをいたします。
何の知識もなく住宅購入を進める事にご不安を感じている皆様からのご依頼にも解りやすくひとつひとつご説明いたします。
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