住宅購入を決断しても直ぐにマイホームが手に入る訳ではありません。住宅ローン始め住宅資金計画、土地探し、間取りづくり、ハウスメーカー選びと自分で調べたり相談しながらの積み重ねが必要。マイホーム計画には手堅い作戦立案が欠かせません。

中でもハウスメーカー選びで悩んでいる方は多いようです。

どこに頼めば間違いがないのか、より良い住まいが手に入るのか迷ってしまいます。

確かに名前をよく聞く大手ハウスメーカーもあれば、相談した知人から全く名前を聞いた事も無い工務店を紹介される事もあるかもしれません。また、新築注文住宅でこだわりの家づくりを目指している方は設計事務所を相談窓口に考えるかもしれません。

なにせ世の中には数多くの住宅会社がありますから。

目星を付けるにもどの住宅会社が一番親切に相談に乗ってくれるかも心配ですし、知識のあるスタッフがいるかどうかも知りたいですね。建築価格も気掛かりなところです。

その他、建築構造も多様です。在来木造・ツーバイフォー・軽量鉄骨・重量鉄骨・RC造と特徴も含め様々・・・。

一口にハウスメーカー選びとは言っても何を決め手とするか迷ってしまいます。

そこでそこで今回はマイホーム計画を進める上で皆さんがどの様なポイントを重視してハウスメーカー選びをしているのか住宅支援機構の統計からご紹介してみます。

住宅支援機構は住宅ローンのフラット35を業務の一つとしている独立行政法人ですが、住宅不動産関連の様々な調査に基づく統計を公表しております。

その一つに一般消費者で1年以内に住宅購入を検討中の方を対象にインターネット調査をした「住宅事業者選びで重視するポイントは?」というものがあります。

その上位5つの結果を見てみると(2020年調査、複数回答3つまで)

① 建物の性能  58.0%

② 住宅の立地  49.2%

③ デザイン   40.4%

  住宅の価格や手数料  30.1%

  設備の性能  26.1%

という結果が出ています。

ご自身の考えと照らし合わせていかがですか?

住宅購入はやはり「建物」という商品を購入する訳ですから、その商品性能は一番気掛かりな様です。1位と5位の建物性能と設備性能の違いは断熱性能や耐震性能、メンテナンス性等建物工事に直接関わるものが建物性能であり、エコキュートや太陽光発電、システムキッチン等建物の付属品が設備と推定されますが、双方共に建物や設備の商品としての価値を重視し見極めたいという意思の表れでしょう。

2位はマイホーム計画を土地探しから始める方の意見でしょうが、土地探しを必要とする方々が物件見極めを重要視しているという事であり、土地+建物、双方で検討をする訳ですから当然この様な結果となるのでしょう。

3位は住宅の意匠的な要素への関心の高さを示していますが、内装インテリア、外観デザイン含めてかっこいい家、おしゃれな家を目指したいと家づくりに先立ち夢を描いている姿が伺えます。この統計は新築や注文住宅に特化した統計では無くこれからマイホームを所有したいと計画している方々全てを対象としてますので、最終的には新築一戸建てばかりでは無く、マンションや中古住宅を選択された方も含まれておりますが、いずれにしても意匠的にも素敵なマイホームへの関心の高さを示しています。

4位は価格・費用への関心ですが、物の見極めや理想の実現にはコストと予算のバランスが取れていることが必須です。その点で予算に見合わない価格帯の商品を検討しても合理的とは言えない事から大きな判断材料の要素となって参ります。

ここまで上位5つをみてみると、購入するモノのいわゆる商品価値を業者選択の材料にしようという項目が4つ、価格が業者選択の上で重要性が高い、との考えが1つという事になります。

既に具体的なマイホーム計画が進行中の方にはちょっと意外な結果に感じた方もいらっしゃるかもしれません。

勿論どれも重要な検討要素に違いないのですが、各個々の順位は別としても、住宅購入の業者選びを購入する「モノ」の評価に判断材料が集中している事と、案外価格への関心、会社自体への評価が低いとお感じになりませんか。

因みに6位から8位は

⑥ アフターサービス         19.0%

⑦ 住宅プランに関する提案力    12.8%

⑧ 住宅ローンや税制のアドバイス  11.9%

と業者のスキルや姿勢に該当する項目が続きますが、これをハウスメーカー選びの決め手にと優先的に考えている方は決して多いとは言えない数字の様に思えます。

これらの結果から何が読み取れるでしょうか?

ここから先はあくまで私の推論ですが、この調査がこれから先1年以内に住宅購入を予定している人を対象にしているというのがポイントかもしれません。

これから1年での住宅購入予定というのは、近い将来ではありながらもまだ具体的な行動を起こしてない方が相当数含まれていると考えられます。恐らく割合的にはまだ未着手もしくは深い検討作業まで入ってない方が大勢でしょう。そのように仮定すると非常に興味深い分析が出来ます。

周囲の友人や同僚にも住宅購入組が増えてくると、そろそろ自分達もマイホーム計画を意識し始めます。但しこの段階では家づくりに関する予備知識は乏しく、どちらかというと「どんな素敵な家づくりをしよう」とか「今時の最新の住宅はどんな家なのだろう」「土地探しの為に物件情報を集めなくちゃ」と、比較的イメージしやすい「モノ比べ」を念頭に住宅展示場に足を運んだりネット情報で各ハウスメーカーの建物の姿からイメージを膨らましているのがこの頃ではないでしょうか。

まだこの段階では直に見える各ハウスメーカーの建物を見比べるので精一杯、各社のアフターサービスや業務スキルを注意深く観察したり具体的な相談というところまではなかなか関心が向かない事でしょう。価格についても、特に注文住宅の場合は「坪単価」で説明されてもこれまたピンときません。住宅価格って結構分かり難いですから。

しかし、マイホーム計画が夢のお話から進展し現実性を帯びてくると、もっと広範に且つ深く関心や心配事が移っていきます。

「A社とB社は何で金額差があるのだろう?」

「本当にこの住宅会社や営業マンは信用できるのかしら?」

「住宅ローンの説明が営業マンによって違うのはなぜ?」

「間取りの提案は受けたけれど、どれが良いのかピンとこない」

「C社の値引きが大きいけど、これってウラがある・・・?」

家づくりが住宅資金、土地探し、間取りづくり、それに基づく見積もりと具体化してくると共に、ハウスメーカー選びで的を絞る為の詳細な情報が必要になってきます。当初の漠然とした「どんなお家?」「どんな土地?」よりは更に踏み込んで、各ハウスメーカーの外形的な商品特徴だけではなく、もっと内面的なスキル、信頼性や具体的な金額が関心の中心に移ってきます。

恐らく「この先2ヶ月程度で住宅購入先が決定しそうな方」を対象に同じアンケートを取ると相当に違った結果が出てくるように思えます。

極端な場合は全く反対に検討している各社の商品特徴は議題の端に置かれ、「提案」という題目のセールストークに翻弄された事項を論点としてしまったり、判断材料を提示された見積もり金額のみに偏った中でのハウスメーカー選びに陥るケースも散見されます。

総論としましてはアンケートの結果が実態を反映しているとすればハウスメーカー選び判断材料としてはバランスが良くないという印象、また先にあげた推論が背景にあっての結果だとした場合も、初めから更に深いハウスメーカー選びのポイントを認識した上で検討を深めればもっと有益な情報収集が容易になるのではないかと考えられます。

これから家づくりを始めていく方がいらっしゃればちょっと覚えておいていただき、当初からバランスよく各ハウスメーカーの特徴を観察していきたいですね。

冷静に情報を整理できる環境の中で選択し、最良の会社に家づくりを任せたいものです。

パートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」コンサルティングは皆様の家づくりの相談窓口として、ハウスメーカー選びは勿論、住宅ローン、土地探し、間取りづくりと素敵なマイホーム実現へ向け専門的にトータルでお手伝いいたします。

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