間取りづくりのツボはコレ! アイデア次第で和室の使い方は変わる?

マイホーム計画が始まると特に頭を悩ますのは「住宅資金」「ハウスメーカー選び」「間取りづくり」といったテーマの様でご相談事もこれらの話題に集まります。

その中でも住宅ローンの様なちょっと重たい話よりは間取りづくりの作業は上手に取り組めば楽しみながら取り組めそうなテーマですね。

ライフスタイルを豊かにするアイデアやおしゃれなインテリア、かっこいい外観デザイン等チャレンジしてみたい事も色々ある事でしょう。

こだわりの家づくりに向け知恵を絞り、どんな間取りが出来上がるのか楽しみな場面です。

でもその為にはまず初めにお部屋数をイメージしておく必要がありますね。

住宅購入にあたりリビングダイニングキッチンや水回り各部屋は当然備えるとして、ご夫婦とお子様2人の4人家族であれば寝室と各子供部屋で3LDKとするか、和室1室を加えて4LDKの間取り構成にしようかというイメージの方が仙台近郊では多いのではないでしょうか。新築住宅か、マンション、中古住宅かでも多少差異はありますが、特に新築一戸建てでの住宅購入の場合、建売住宅でも注文住宅でも概ね先程あげた様な部屋数をお考えの様です。

さて、ここで今回注目したいのは和室です。用途としては予備室という事になりましょうか。また畳敷きの部屋ではなく洋室で設えるお宅もありますので、ここからは予備室という呼び方をいたします。

ひと世代前は新築一戸建ての住宅購入となると「和室二間続き」ですとか「広縁付和室」というご希望もちょくちょくありましたが、近年はめっきり少数派で、広さも全体的にはコンパクト化の傾向にあります。

勿論、建物面積が同じ場合、予備室がコンパクトな方が他のお部屋にスペースが配分できる分リビング等にゆとりが持たせられますし、予備室無しで3LDKとなればより一層その様な効果が出ます。

それでは家づくりの中でこの予備室の設置目的はどの様な用途を想定してのものでしょうか。

「誰かが来た時に泊まる部屋」

「決まってないけど念の為に予備で」

「畳にゴロンとできる様に」

この様なお考えが多い様です。

でも家づくりが完了しマイホームでの生活が始まると案外この予備室、十分に活躍していないお宅が多いようです。

「誰かが泊まる事なんて滅多に無かった」

「わざわざ使うのも面倒で、リビングで済ませちゃうし」

「実質は物置代わりになっちゃって、物を退けないと他に使えない」

この様子であれば利用価値を高める為に予備室を設けず3LDKにして、その分をリビングや収納等、他の部屋に分配し充実させるという方法を検討するのも一考かもしれません。

1部屋余分に確保するという事は、面積割で概ね1割程コストも余分に掛かるという事ですから、投入した財に見合うだけの使い方をしませんと勿体無いですね。住宅ローンの返済も毎月その分も含めて負担しているのですから。

予備室1室分の面積を例えばリビングに配分すれば概ね3割くらい広くゆったりした空間が実現します。予備室に積極的な使い方が想定できない場合は、それも1つの選択肢として検討してみるのも方法でしょう。

 

でもせっかく新築するのだからと予備室を設ける方向で検討の場合、どの様に構想をまとめていけば宜しいでしょうか。

まず、せっかく設置したのに使われていない現状があるとすれば原因は2つ考えられます。

① 利用想定が間違っていた

② 設置方法に問題があった

「こんな場面で必要になるのでは」と考えてみたものの、実際は想定通りの場面は起こらなかったというのはあり得る事ですし、加えて間取り上使いにくい位置関係に配置してしまうと、「わざわざ使う用事も無いし」という風に活躍出来ないお部屋になってしまいます。

では、もともと家づくりの計画段階で予備のつもりで設置する部屋に、どこまで利用の想定ができるでしょうか。また、使いやすい配置とはどの様にすれば良いのでしょうか。

これを考えていく時、想定通りの場面は起こらないかもしれないのであれば、逆の発想も浮かんできます。家づくりの最中には思いもつかなかった使い方が、マイホームでの暮らしが始まってみて新たに発見できる使い方のアイデアの事です。

 

例えば注文住宅での間取りづくりをしていく中で、色々なライフスタイルの試みが考えられます。友達を招いてホームパーティーを企画したり、お庭でガーデニングやバーベキューを楽しんだり、休日はソファーでゴロリとしながらシアタールームとして映画を見たりとマイホームならではの夢を描いているのではありませんか。

でも、それを実現する事と共に更に楽しみなのは、新居での新しい暮らしが始まって初めて見つかるアイデアの発見です。

マイホーム計画を立案していく中では思いもしなかった様な生活のスタイルが新居での新たな生活の中から見つけ出せたら素敵ですよね。

その為にはどの様な間取りづくりの準備をすれば良いのでしょうか。

勿論、新しい発見を新築完成前に知る事は出来ませんから、具体的な何かを想定は出来ません。コツは「仕掛け」を何か忍ばせておく事。

例えば下の図をご覧下さい。

これは予備室に縁側とも言える位置どりで土間スペースを接続させた間取りです。

畳敷の和室にするかリビング続きの洋室にするかはお好みですし、リビングとの接し具合もお好みなので、この点では一般的によく見られる予備室間取りと同様使い方も皆さんがイメージする通りのものです。

しかし、その状態に更に土間を接続させる事によってこんなプラスαの使い方の可能性が生まれてきます。いくつか例を挙げてみましょう。

◇ 土間と予備室でアウトドアグッツの用具を広げてのお手入れ等作業スペースに

◇ リビングからお庭へ出るのにも玄関に回らずに気軽にお外へ

◇ 縁側で日向ぼっこの様に予備室・土間からお庭を眺めて・・・

◇ 土間スペースを洗濯物の部屋干し場、予備室を取り込み場とアイロンスペースに

いかがでしょうか。来客宿泊の様に利用の頻度は滅多に無いとか、お子様ホビースペースの様に成長の時間経過と共にめっきり利用機会が減ってしまうという事無く、日常的に、四季を通じて、時の経過と共に変わらず日常生活の中でそこを使える要素を備えておけば、暮らしの中で自然体での利用機会が生まれてきます。言い換えればせめて無駄なお部屋にならない様にという消極的価値を超えて、更に生活の中にプラスαの付加価値を提供する場として積極的役割が期待できるお部屋を目指せるという事です。

ちょっとしたアイデアで更なる付加価値を手に入れられたら、住宅購入の意義もより高まるのではありませんか。

家づくりの過程でその存在以外あまり深い検討が加えられない予備室ですが、一工夫してみる価値はあるのではないでしょうか。

でも、実はこれは予備室だけのお話ではありません。各お部屋の間取りの使い勝手、おしゃれなインテリア、かっこいい外観デザイン、家づくりの全てに共通しているのは「あたりまえ」「みんなが言っている」で止まる事無く、更に知恵を絞ってアイデアを模索する事が素敵なマイホーム実現のツボ。

皆さんの家づくりにおいて、なんとなく素通りしてしまいそうなポイントをもう一度注視しせっかくの新築注文住宅を更に充実させてみませんか。

 

パートナーズライフプランニングの「マイホーム購入サポート」コンサルティングはファイナンシャルプランナーでありインテリアコーデイネーター、間取りのプランナーでもある私、栗山琢磨が皆様の相談窓口として素敵な家づくりをトータルでお手伝いいたします。

この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

この記事の監修
パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

仙台を中心に貴家の頼れるコンサルタントとしてお手伝いいたします。

・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
・宅地建物取引士
・インテリアコーディネーター

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

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