仙台の住宅コンサルタント、パートナーズライフプランニング です。
間取りづくりをハウスメーカーに相談し、完成した間取り図に目を通す瞬間はワクワクしますね。
おしゃれで素敵な家、使いやすく暮らしやすい家への期待は高まっているはずです。
ではその目の前にある間取り図。
出来栄えをどの様に評価しましょう。
おしゃれな家の間取りになっていますか?
使いやすい、暮らしやすい間取りになっていますか?
勿論その間取り図は渡されっぱなしという事では無く設計士の解説が添えられるのでしょうから、その説明を手掛かりに間取りを読み解いていく事になります。
デザインに関しては仕様を口頭で説明されてもなかなかイメージは湧きづらいですが、立体的に描き起こした展開パースを準備してもらい、それと共に予定している壁や床、設備の部材サンプルを使って説明を受ければ平面図のみの解説よりはイメージもし易くなるでしょう。
「こんな風におしゃれなリビングになるの!」と高評価な場合もあれば、
「もっとかっこいい外観にならないの・・・」と改善をお願いする事もあるかもしれませんね。
一方で使いやすさはどんなポイントに注意して見分ければ良いのでしょうか?
デザインと異なり「使いやすさ」にはカタチが有りません。
説明を聞いた時にはなんとなく良さそうに思えたのに、イザ新築完成後に暮らしてみたらアチラコチラ気になりだし、
「もう一度一からやり直したい!!」
残念ながら大なり小なり後悔を残してしまう話は皆さんも耳にした事が有るのでは・・・。
この様な想定と現実の不一致は何故起きてしまうのでしょうか?
「設計士が細かいところまでもっと気を利かせて欲しかった」
「説明を聞いた時に気付いていれば、こうはしなかったのに」
後悔の原因を突き詰めるとこんな想いが湧いてくるのかも。
確かにその通りで、設計士がプランニングの過程で細かな配慮が及び、間取りの説明を受けた際に暮らし方の想定がもっと及んでいれば失敗を避ける事が出来たかもしれません。
この原因「生活シーンのイメージ」が不足していたのではないでしょうか。
生活シーンのイメージとは間取り図上での生活シミュレーションを指します。
間取りの中で朝起床し、洗面、着替え、朝食準備・・・帰宅、手洗い・・・入浴、テレビ視聴・・・
1日我が家の中での暮らしを疑似的になぞってみるのです。
そうすると、
「ソファとテレビの間が通路状になっていて、なんだか落ち着かなそう」
「朝の時間帯に洗面所前の廊下に出入りが集中し混雑しそう」
「洗濯する時、干す時、取り込む時あっちコッチ動きが大変なんじゃないかな」
「このレイアウトじゃ調理後の配膳はし易すそうだけれど、リビングまでは大回りになっちゃう」
「掃除機どこにしまおうか?テキパキ済ませるにはどの場所が良い?」
色んな善し悪しが見えてくるはず。
こんな視点で間取りを点検すると色々な発見があるはず。
是非お試しください。
でも!
皆さん自身で全てをチェックするのでは中々負担に感じませんか?
「もしも見落としてしまったら・・・」
そう考えると心許無く感じますよね。
そもそもプランニングを手掛けた設計士さんがこの辺りを充分に心得ていてくれればより安心できるはずですし、専門家なのですから期待したいところです。
ところが先に上げた様な事が起こり得るというのは、そうもいかないケースが多々有るという事でしょう。
確かに間取りの説明でも終始
「ここはリビングでダイニング・キッチンとワンルームです」
「キッチンは対面キッチンでLDKで16畳の広さです」
「隣の和室は6畳で押し入れが付いてます」
「廊下を挟んで洗面室とバスルームが・・・」
といった具合にひたすら表面的内容をなぞっていくだけという光景がよく見られます。
どこがどの部屋で、何畳あるのかは表記してくれれば分かる話で、本当に知っておきたいのは
「何故この部屋をそこに配置したのか」
「その結果どんな効果が得られるのか」
その間取りでどんな暮らしが出来るかといったイメージを掴みたいはず。
でも肝心の設計士に「生活感」のスキルが乏しければそうもいかないようです。
もちろん設計士ですから設計技術のイロハはマスターしているはずですが、プランニング作業は資格として求められている理屈のみでは上手く事が進まないのが間取りづくりの難しさ。
理屈先行でプランニングに臨んでも設計士資格のスキルだけではカバー出来ない「生活感」という部分の経験値が欠けていては本当に暮らし易い間取りの実現は難しいものです。
プライベートな自らの暮らしの中でも、せめてたまにでも自ら家事をこなすくらいの日常が無いと残念ながらこうした部分の経験値は養われません。
結構ここが弱点と思わせるような設計士さん多いですよ・・・・・。
こんな観点で使い勝手の良い間取りを見つけていくのに、設計士さんのプライベートな過ごし方を雑談で交わすのもヒントになるかも。
「〇〇さんお料理もするんですか?得意なメニューは?」
「お掃除1階から始めますか?それとも2階から派?」
こんな何気ない会話からその方の生活感ポテンシャルは察知できるでしょう。
ここに疑問符が付く場合は結局は皆さん自身で前述の間取りチェックをしなければなりません。
どうせなら頼れる設計士のいるハウスメーカーを探したいですね。