仙台の住宅コンサルタント、パートナーズライフプランニングです。

2021年の路線価発表の記事が報道されました。

仙台市街地は前年比で上昇し、トップは65年連続で仙台駅前の旧さくら野前、2位は仙台市青葉区本町2丁目の広瀬通で、対前年変動率はそれぞれ3.8%、3.7%と上昇傾向を維持しましたが、前年の各9.7%、18.8%と比較すると上昇傾向が鈍化したと伝えております。

宮城県内でも仙台以外の多くで横ばいもしくは下落しており、全国平均もマイナス0.5%と地価上昇が一段落している様子がうかがえます。

路線価について説明いたしますと、「一物五価」とも言われる地価評価の一つであり、正式には相続税路線価と呼ばれます。

一物五価とは

実勢価格:実際の土地売買による取引価格

公示価格:国があらかじめ定めた地点で土地取引の指標となる価格を鑑定評価したもの

基準地価:都道府県があらかじめ定めた地点で土地取引の指標となる価格を鑑定評価したもの

路線価 :国税局が市街地周辺部の道路へ網羅的に価格を付し、接する土地評価の基準とするもの

固定資産税評価:土地所在の市町村が固定資産税課税台帳に登録された評価額

同じ土地でも異なる評価方法でその額が変わる為、一物五価という呼び方がなされるのです。

本来、マイホーム計画を立てる際に土地探しの段で、皆さんが一番気になる土地の物件価格は、ここで言う「実勢価格」になはずです。

その意味でいわゆる「地価」という場合はこれを指して高い・安い・相場というものが語られます。

しかしながら土地購入予定地の近隣での取引事例がなかったり、取引事例を引合いにしても妥当性のある価格での取引かどうかは外形的には分からず、「相場」を知ると言うのは中々難解な作業です。

そこで適正な土地取引に指標を与える目的で国や都道府県が指定した土地を毎年同じ時期に鑑定評価したものが公示価格/基準地価になります。

但し全ての土地に評価鑑定がなされている訳ではありません。概ね〇〇市△△町に1箇所位のピッチですので、購入予定地に一番最寄りの基準地を目安に相場を推定していくという活用法が一般的です。

しかしながら、基準地以外で公的な評価額が必要な場合も出てきます。

例えば相続税の課税です。

その土地の具体的評価額が示されなければ適正な課税額が算出できません。

とは言っても1宅地1宅地を全て査定する事など物理的に困難です。

そこで国税局が存在している道路区間ごとに1㎡あたりの評価額を付し、その接した土地の評価額として算定しようと言うものが路線価という事になります。

公示価格/基準地価と比較しますと1宅地ごとの査定ではない為、少々値の根拠は荒くなりますが郊外を除く概ね全ての宅地が網羅的に算定できる為、不動産取引や金融機関の資産評価にも活用される価格であり、公示価格に対し80%水準の評価額となっております。

一物五価はこちらの記事で詳しく取り上げております

「仙台の基準地価今年も上昇基調」 ところで基準地価って何?

 

これが前年比で仙台市中心部では上昇はしたものの、全国的には頭打ちの状態に転じたというわけです。

公示価格の様に各基準値の正確な鑑定評価は伴ってないとはいえ、網羅性に関して勝る路線価水準が下落もしくは鈍化しているというニュースは、これから土地探しを伴うマイホーム購入を予定している方には注目すべきニュースと言えるでしょう。

土地の価格が上がっている下がっているという話題は、とかく印象的に語られがちです。

不確かな情報に左右されてはいけません。

手堅い土地探しを実行するためにも、今後発表される公示価格・基準地価と共に注意深く観察していきたいですね。

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