マイホーム購入を新築一戸建てに決めたものの不安なことだらけで気が滅入っている方はいませんか?
住宅ローン返済の心配、土地選びの迷い、注文住宅での新築であれば間取りやハウスメーカー選びも注意して失敗しないようにと考えると不安感が掻き立てられてきます。
ハウスメーカー選びの為に住宅展示場を見学したり、マイホームの間取りを打ち合わせで相談しながら考えるのも最初は楽しいものですが、家づくりの流れが進むにつれ
「本当に新築一戸建てでいいの?中古住宅の方が安いのでは?」
「住宅ローンへの不安感がどうしても解消できない」
「気に入った土地情報が中々見つからない」
その内に色々なネガティブな悩み事や不安なことで頭がいっぱいになり、焦りや疲れから気弱になったり迷いに陥る方は意外と多いはずです。
新築は人生の一大事業ですから多少の不安はやむを得ないとも言えましょうが、不安だらけで家づくりに集中できないのでは一大事です。
不安な気持ちが収まらなければ冷静な判断に支障きたしかねませんから。
なによりせっかくの家づくりを楽しめないなんて残念ですよね。
大切なことは満足のゆく新築マイホームを完成させる事。
ではその不安、どうすれば解消できますか?
どこから不安に陥りましたか?
その原因から突き止めてみてはいかがでしょうか。
⬜︎ マイホーム購入が不安だらけは良くない訳
マイホーム購入に向け動き始めたものの、的確なプロセスで検討を進めることは容易では無いはずです。
マイホーム購入の検討作業において何が一番難しいかというと、その検討プロセスにおいて過去の経験を活かすことが叶わない点が大きいのではないでしょうか。
殆どの方々にとってマイホーム購入は初めての経験です。
稀に「今度が2回目の新築だよ」という方がいたとしても、それでも経験値としては決して豊富とは言えません。
そうした手探りの環境下でのマイホーム計画進行はどうしても不安が尽きぬものです。
しかしながら、分からないことだらけであったとしても、マイホーム購入の過程には欠かせない検討課題が存在します。
それを解決しなければ不安は解消されませんし、何よりも十分な検討が不足していてはマイホーム計画の成功が危ぶまれてしまいます。
加えて新築一戸建ての注文住宅でのマイホーム計画であれば、家を選ぶだけでは無く間取りやデザイン全てを白紙から作り上げねばなりません。
これが新築一戸建ての家づくりの楽しさであると共に難しさでもあるのですが、いずれにしても言えるのはマイホーム計画の全てを通じて考えることが盛りだくさんな状態です。
さて、そうした中で不安だらけの状態でマイホーム計画を進めていくとはどのような状態でしょうか?
不安は未解決の課題から生まれるものであるはずです。
また、不安だらけと言うことは精神状態も決して冷静な状態とは言えないかもしれません。
と言うことは、マイホーム購入について諸々の不安に駆られている状態は
・マイホーム購入に関する何らかの課題が未解決である
・不安な精神状態が冷静な検討作業の支障になる
だからこそこれを解消することが大切なのです。
⬜︎ 不安を感じる原因は?
それではマイホーム購入にまつわる不安はどうすれば解消されるのでしょうか?
当然のことながら「なんだか色々不安・・・」
という状態では具体的な手が打ちにくいですね。
そこで何が?どうして?不安を招いたのか、その正体を突き止めてみましょう
そうしてみると、案外皆さん共通する不安を抱えている事が多いものです。
マイホーム購入のプロセスをたどりながら不安の元をひとつづつ整理してみましょう。
<マイホーム計画の意義>
住まいの在り方は大きく賃貸住宅と持ち家に分かれ、持ち家は一戸建てとマンションに、更にそれらの新築か中古か、新築一戸建てであれば注文住宅か建売住宅といった具合に選択肢が細分化出来ます。
どの様な住まい方が皆さんのライフプランに相応しいのか整理はついていますか?
賃貸と持ち家の是非についての議論、マンションと新築一戸建ての選択についての議論を決着させないままマイホーム購入の検討作業を見切り発車してしまい、
「やっぱり賃貸暮らしでもいいかな?」
「新築一戸建てと思ったけど中古住宅かマンションでもいいか?」
との迷いが後々までスッキリせず、現在進めている検討テーマに対し集中力を欠く状態に迷いと焦りを感じている方を度々見かけます。
何を理想としての住宅購入か?
どの様な暮らしが自分自身のライフスタイルと一致しているのか?
今一度自分自身のライフプランにおけるマイホーム計画の意義を整理してみてはいかがでしょうか。
<住宅資金>
住宅資金で一番頭を悩ますのは何と言っても住宅ローンの存在。
これの検討は毎月の返済可能額がベースとなります。
これが決まらなければ話が進まないのですが、悩ましいのもこの返済額。
マイホーム計画の流れの中で、これの検討は避けて通れないのなら、事前に心に余裕の有る内に考えを整理しておきたいもの。
特に先々の生活支出と住宅ローン返済額のバランスへの不安は最後まで皆さんを悩ませる最大要因です。
これの不安除去はライフプランのチェックが一番。
現状、将来に向けた老後や学資金の準備、不安の無いリスク対策として生命保険等の備えが充分に成されているか確認しておきたいものです。
不足があれば埋めた上での住宅ローンの返済開始であれば安心でしょうから。
<土地探し>
マイホーム購入に失敗は許されません。
間違った選択をしてしまい、後で後悔しないかと不安になる事もあるでしょう。
例えば土地探し。
マイホームが完成してからは勿論後戻りは出来ませんし、売買契約を結んだ後に失敗に気付いたとしても違約の負担が出てしまいます。
そうなると失敗の不安を払拭する為には「このエリアに」「この位の価格で」「この位の広さの土地が」「こんな立地条件で」と予め細かに希望を整理し、それに合致する物件を見つけ出すのが確実な方法だと思えてはきませんか?
でもここが落とし穴!
待てど暮らせど御眼鏡にかなう土地情報が見つからず時間ばかりが経過し、焦りや不安な気持ちに包まれている方は多いはずです。
この原因はどこにあるのでしょうか?
その大きな要因は土地探しの難しさが「在るものの中からしか選べない」事にあると考えられます。
いかに細かに希望を挙げても合致する条件の売地が市場に流通しているとは限りません。
同じマイホーム購入のテーマでも、新築注文住宅は希望に合わせて企画を形づくる余地がありますが、土地はそうはいきません。
在るものそのものが全てです。
そんな特徴を持つ土地探しで理想通り100点の土地探しにこだわれば確率的にもドンドン土地探しが窮屈になってしまいます。
不安を解消するはずのプロセスが逆に不安の元となってはせっかくの苦労が台無しです。
そんな土地探しは理想を求め探しまくる努力よりも柔軟な判断力が成功の秘訣!
1つが満たされ1つが希望に反する様な場合、検討対象とするのか?流すのか?判断力がカギとなります。
具体的物件を前提にしない冷静な環境のうちに、その判断力を冴える為に希望の優先順位を整理しておいた方が宜しいでしょう。
<間取り>
マイホーム購入に臨む際、間取りはマイホームの満足度を大きく左右する要素として、誰もが重視するテーマと言えるでしょう。
新築一戸建ての間取りと一口に言っても、新築注文住宅の場合は一から企画立案を創造する、新築建売住宅の場合は土地同様に在るものから選択するという点において検討プロセスは対象的ですが、希望を反映させた間取りを実現したいという思いは変わらないはずです。
しかしながら、どちらの場合も中々思い通りの間取り案に巡り会えずヤキモキしたり、いくつかのハウスメーカーから提案された間取り図を見比べてもどれが一番良いのか?比べるべきポイントはどこなのか?が分からない悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
こうした時にセルフチェックしてみたいのが、土地探しとも共通しますが要望の詰め込みすぎになってはいないかの確認です。
注文住宅では間取り図作成前に希望のヒアリングが行われますが、ここでの要求が過大であったり意図が充分に伝達できなければ当然仕上がりに影響を及ぼします。
建売住宅においても同様に、求めるものが微細なものに迄及んでしまったり、反対に絞られていなければ見比べるポイントが定まりません。
勿論、希望を予め抑制する必要は無いのですが、優先順位はつけておいた方がプランナーも把握し易いでしょうし皆さん自身も見極めが容易なはずです。
どんな暮らし方が理想なのか?
間取り図作成前に一度考えを整理して置くと宜しいでしょう。
<ハウスメーカー選び>
最後の最後に悩むのがハウスメーカー選びです。
特に複数社に相談を持ちかけ打ち合わせを重ねれば、セールストーク合戦の渦中で情報が混乱し、「果たしてこのやり方で良いのだろうか?」と、不安な気持ちからハウスメーカー選びも家づくりも「疲れた・・」となってしまう姿は残念ながらよく在る光景です。
そんな場合は営業マンにテーマを委ねて情報を得るのでは無く、自分自身が知りたい情報を予め準備し提供させる事で過度なセールストーク合戦を落ち着かせる事が期待できます。
各社の言いたい事をバラバラに主張させれば混乱は避けられませんので同じ質問を各社に投げ掛け、その答えを観察するのです。
根拠をもって回答をするか?抽象的なままで終始するか?内容に差異があるのか?
皆さんの土俵の上でハウスメーカー選びを進めたいものです。
⬜︎ 不安は先送りしない事が大切
いかがでしょうか。
モヤモヤの原因は見つかりましたか?
全てにおいて共通している事はそのモヤモヤや不安を先送りしない事が大切です。
冒頭にも触れた通り、未解決のテーマをそのままにしてマイホーム計画を先に進めても、それが頭から離れず集中力を欠いたり不安な気分に苛まれるのでは良い結果は生まれません。
大切なことは皆さんが判断をし易い環境の中でマイホーム計画を進める事。
不安材料の早期解決を意識してみませんか。
(文責)
パートナーズライフプランニング 栗山琢磨
◆1級ファイナンシャル・プランニング技能士
◆トータル・ライフ・コンサルタント
◆インテリアコーディネーター
◆宅地建物取引士
トップページはこちらから