新築3階建てをおしゃれな外観の家にするにはどうする?

前回に続いて新築おしゃれな家シリーズ、今回は3階建て住宅の外観はどうすればおしゃれになるか、かっこいいデザインになるかのお話です。

間取りだけの工夫で終えるのでは無く、外観デザインもおしゃれな家づくりを目指すアイデアを考えてみたいと思います。

マイホーム計画で3階建てを検討する方は新築の住宅購入者の中では主流とは言えないかもしれませんが、首都圏ばかりでなく仙台市の様な地方都市でも地価が高くなっている様な中で土地探しをしていると、坪単価と土地販売価格の釣り合いを取る為に小ぶりな土地面積の売地が多く市場に出現し、通常の2階建ての間取りでは対応出来かねるケースも出てきます。また、そもそも建築の為所有している土地が狭小であったり周辺が建て込んでいる場合も新築3階建て検討のきっかけになるかもしれません。

この様な家づくりは、より敷地状況を意識した間取り図作成が求められ、事前にハウスメーカーが企画した間取り図の中から選択するタイプの企画型住宅では馴染み難く、注文住宅での検討となる事が多くなるでしょう。

3階建てで新築注文住宅の家づくりをする際、住宅ローン始め住宅資金の目処が立ち予算案が見えてきて、次はいよいよ間取り図作成だと意気込んではみたものの、住宅展示場やそれまで見てきた新築実例の2階建て住宅とは間取り構成が根本的に異なる事が戸惑いに感じる事もあるかもしれません。

2階建て住宅の間取りは1階:LDK・水廻り・予備室、2階:主寝室・子供室という部屋配置が一般的ですが、3階建て住宅の場合は各部屋の配置が必ずしも普遍的ではなく、敷地の広さ・形状、隣接地環境に合わせ、柔軟に各階の理想的配置を決めていきます。

そしてそのタイミングで建物の外観デザインの方向性も同時にイメージしておきたいのです。

せっかく新築のマイホームを建てるのですから間取りの使い勝手だけでは無く、おしゃれな外観でこだわりの我が家を演出できれば、より満足感も深まる事でしょう。なにせその後何十年と愛着を持って暮らす住まいですからかっこいい家にこした事は有りません。

それでは間取り図作成と外観デザインを思案していく流れを見てみましょう。

 

⬜︎   ひとくちに3階建といっても   

先に述べました通り敷地状況に合わせ各階の部屋配置を検討していきますと、大きくは各階面積が等しい「総3階建て」と各階面積に偏差のある「非総3階建て」に分かれます。

敷地制約が大きければ空間の有効活用の観点から「総3階建て」に、反対に余裕があれば「総3階建て」「非総3階建て」どちらも選択出来るでしょう。

ここで両者共、間取り上どの階にどのお部屋を配置するかから検討を始めますが、外観デザイン上もおしゃれに観せる外観デザインのツボが両者でちょっと異なりますので念頭に置いておく必要があります。それでは両者の観せ方をみてみましょう。

 

⬜︎   総3階建て           

総3階建ての場合は外形形状は単なる四角形の立方体になりますので、その単調な形状の中でどの様にデザインしていくのかがカギとなります。下の図1をご覧ください。

(図1)

ベーシックなデザインの総3階建ての外観ですので、派手な要素はあえて盛り込んでおりませんがおしゃれな家のツボがここにあります。

よく見てみますと各階の横方向、階をまたぐ縦方向の窓、バルコニー等パーツに規則性・法則性をもたせておりますね。

前述の通り総3階建ては建物シルエットは4面共に単なる四角形ですので、工夫を加えませんとかっこいいデザインを演出するのにはパンチが効きません。そこで窓、バルコニー等のパーツを利用してデザイン性を演出する為、これらに規則性・法則性を持たせる方法を試みます。

中高層のビル建築と同様な考え方ですね。

反対にこれを無造作に仕上げてしまうとまとまりの拠り所を失う事から、1層多い分2階建て住宅以上にそのデザインの至らなさが目立ってしまいます。結果として新築完成後、失敗したと後悔を残しては残念すぎますので注意を払いたいところです。

そしてどの様な種類の窓やバルコニーを設置するかは、どのお部屋が位置するかによっても変わってきます。これらの要件を噛み合わせながらの立案作業が求められる為、間取りと外観デザインは同時に進めていく必要があるのです。

勿論、例示した外観パースはシンプルデザインで描きましたが、基本さえ押さえておけば庇を出したり窓デザインを工夫するなどして更におしゃれな外観デザインを試していくアイデアも数多く考えられます。

おしゃれな家づくり、かっこいい外観を作り出す為には手順が大切だという事です。

 

⬜︎   非総3階建て          

各階同じ外周ライン形状の間取りを3層重ねたものが総3階建てですが、これに対し全層同一とはなっていないものが非総3階建てです。

メリットとして下層階よりも上層階面積が小さいケース、反対に上層階よりも下層階面積が小さいオーバーハング等、外形形状の幅もグッと広がるにつれかっこいいデザインの表現方法も幅が広がり、おしゃれな家づくりの様々なアイデアが試せます。

自由度が増す分間取り上のお部屋配置も柔軟に考える事が出来ますので総3階建てとは観せ方ツボもちょっと異なり、お部屋にマッチした個性的な窓をおしゃれなデザイン表現のアイテムとして取り入れる工夫も考えられます。百聞は一見にしかずですので下の図2をご覧ください。

おしゃれな家の外観 新築3階建て住宅

(図2)

先にご覧いただいた図1の3階建て住宅とは観せ方のポイントがだいぶ違って見える事にお気付きでしょう。

各層の面積偏差、オーバーハング、窓位置等かなり自由度が増しこの効果がかっこいいお家のデザインに貢献します。

外観シルエットが複雑に入り組みますとシンメトリー的な単調なバランスの取り方だけでは無く更に多様になります。

そこでこのデザインのツボは前面にせり出している2階部分に、縦滑りのデザインサッシを連続配置し外観のインパクトを持たせようというアイデアを採用してみました。

この部分のお部屋はリビングが最適ですね。

2階以上の上層階にリビングを配置した間取りの多くは、そこにバルコニーを設置するケースが多いのですが、1階リビングに対し上層のリビングは本来屋外への眺望の点でメリットが有る中で、ここにバルコニーを設置してしまうと特に奥行きを深くする、立ち上がりをシースルーにするなどの対処をしないと眺望が効かなくなるというデメリットが出て来ます。

それに対し、フロアレベルからの縦滑り窓を設置すれば室内からの視野はとても広く、展望台の様なその風情は周囲の新築のお家でも見かけることは少なく、斬新さはインテリア素材としてもとてもおしゃれです。

外観もかっこいいお家に見えませんか?

この様に間取り全体を「敷地との相性」「使い勝手」「デザインとのバランス」を同時に考えながらアイデアをまとめていきたいのです。

また、外装配色もおしゃれな新築住宅にふさわしい色づかいを考えたいものです。

昨今ツートーンの住宅をよく見かけますが、2階建て、3階建て住宅に関わらず「張り分け」があまりかっこいいとは思えない家も数多くある様です。(失礼!)

無理な張り分けはおしゃれどころか、かえって安ぶしんな印象を持たれてしまいます

この点で総3階建ての家は有効な張り分けポイントが少なく、単色ベースで配色した方が綺麗にまとめ易い事が多いはずです。

これに対し図2の建物は、外観シルエットが複雑に入り組んでますので単色でも勿論OKですが、複数色の張り分けポイント探しが容易な事から、3色おしゃれに張り分けてみました。

2階建てよりも3階建ての方が1層増える事で取り込む色を自然に馴染ませる余裕が持てる所を利用したわけです。せっかくの新築注文住宅ですからできる限り工夫しこだわってみたいですよね。


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⬜︎   間取りとデザイン      

さて、今回は新築3階建て住宅のおしゃれな家の外観について見て参りました。

3階建て住宅に限らず2階建てでも共通なのですが、巷のハウスメーカープランナーの中には間取りとデザインを切り離して立案作業をなさる方が多くいる様です。でもこれでは素敵な家づくりは中々難しいはずです。

皆さんもこの辺りの手順をちょっと心得ておくとハウスメーカー選びの際にも見極めの材料になり、思い通りの案が出来ずに振り回されて疲れ切ってしまう様な事からも解放されるでしょう。

ましてや新築完了後に「失敗した!」等と後悔は残したく有りませんから。

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こちらもご覧下さい新築時の失敗や後悔を避けるには? 住宅コンサルタントの活用法

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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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パートナーズライフプランニング
代表 栗山 琢磨

仙台で生まれ育ち、大手ハウスメーカー・外資系生命保険会社勤務を通じて得た住宅・不動産・ライフプランの豊富な実務経験と専門資格のスキルをベースに2011年起業。

住宅コンサルタント・家計設計コンサルタントとして相談対応域は住宅ローン・土地探し・間取りづくり・ハウスメーカー選びといった住宅購入相談から学資や老後の資金準備・生命保険相談と皆様のライフプラン全域をカバー。

各テーマの仕組み・課題を解り易く解説。

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・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)
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この記事の監修<br>パートナーズライフプランニング<br>代表 栗山 琢磨

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