時折仙台市郊外の新興住宅団地を通ると色々なデザインの一戸建てのお家が建っています。
私もコンサルタント根性で、ついつい道ゆく建物に目がいきます。(安全運転しながらですよ)各ハウスメーカーごとに様々なデザインの家があるものです。
最近の新築住宅はあまり和風・洋風を強調したデザインの外観より和洋折衷かモダン系の家づくりを試みる方が多いですね。
この家はおしゃれだなと感心する外観デザインもあれば、設計の時にあそこをこーすればかっこいい家になったのに(失礼)と勝手に住宅デザイン品評会をしてしまいます。
前回は住宅購入の検討作業の際、間取りの工夫仕方次第で使い勝手だけではなく、マイホームにおしゃれなインテリアの要素まで盛り込めるというお話をいたしました。
家づくりにおいて建物の外観デザインに関してもそれは同じ事。
せっかくの住宅購入計画、新築一戸建てを注文住宅でお考えであれば、間取りだけでなく素敵な姿の我が家にしたいですよね。
ましてやそれがちょっとした工夫次第でおしゃれなデザインになれるのなら・・・。
今回は「どっちがかっこいい家?」をキーワードに新築住宅の外観デザインのお話です。
相談窓口のハウスメーカーや工務店任せでなくちょっと考えてみませんか。
住宅ローンの事で頭が一杯だった方も、リラックスしてどうぞ!
⬜︎ 何が違う?
早速ですが、図1のお家をご覧ください。
(図1)
どちらのお家が目にとまったでしょう。 印象はいかがですか?
<プランA>
最近よく見るアクセント壁を取り入れて工夫を凝らしています。でも、窓サイズ、配置に統一性・規則性が見えずバラバラな為シルエットが今ひとつ、ツートーンコーディネートでの見せ場づくりの甲斐も無くまとまりのない印象に感じませんか。
<プランB>
派手さはありませんが各パーツがリズミカルにバランスよく配置されシンメトリーを意識したデザインは手堅くまとまった雰囲気です。
実はこの両建物の出来栄えの違いに一戸建て住宅の外観デザインをいかにしてかっこいい家に仕立てていくかのツボが隠されております。
一般的には家づくりにおいて住宅の外部デザインをつくりあげていく場合、タイル調・割石調・木目調等の壁装飾や屋根・窓を含めた配色、及びアクセントを加える等の装飾技法でデザインを決定していくイメージだと思います。注文住宅であればなおさらに・・・。
でも、肝心の建物シルエット自体の工夫は忘れられてはいませんか。
建物外観に何らかの規則性・法則性が主張されたシルエットの家は表面の仕上げや配色以上に見せ場としてのアピール効果は高く、逆にここをおろそかにしてしまいますと期待していたおしゃれな外観には中々近づいてくれないものです。
これは注文住宅のお家にも見受けられますが、特に建売住宅にこの辺りのノウハウ不足なのか全く工夫の見られ無い建物が目立ちますね。
(建売住宅は業者自身が設計企画して建てるので本来見栄え良く出来るはずなのに)
この様なツボをおさえ、まとまった落ち着きを持った家が図1のプランBという事です。
でも・・・。 かっこいい家となるともう一工夫欲しいところじゃありませんか。
なにせせっかくの新築注文住宅ですから、工夫次第でもっとおしゃれでかっこいい家づくりが出来るのであればチャレンジしてみたいですよね。
全ては素敵なマイホーム計画を実現する為、頑張ってみましょう。
それでは更に実践トレーニング。
⬜︎ どっちがかっこいい家?
プランBのお家に先程のデザインのツボをおさえてワンランクアップの工夫を加えてみましょう。
するとこんな感じの姿に・・・
(図2)
あえて図1プランBのシンメトリー性を外しモダンな印象を持たせてみました。
シンメトリーの家は一目で分かりやすい安定感を演出できるのですが、ややもすると単調に見えてくる弱点もあります。
そこでちょっと緊張感を出し斬新さを演出する為に意図的に外したデザインにしてみます。
但し、構成パーツは窓サイズ・壁分量共に規則性・法則性をしっかり持たせリズムを強調させた上でです。
図1の建物に比べると斬新なデザインでかっこいい家に見えませんか?
素敵なマイホーム計画案にまた一歩近づいてきましたね。
でも、ここで終わりではありません。
もっともっとマイホームの家づくりを素敵にかっこよく実現できるのなら知恵を絞り更におしゃれな家づくりを探求しましょう。
話を戻しますと図1のプランAはアクセントという手法を試みていました。
インテリアなどデザインを語るとき「アクセント」という言葉は割合頻繁に登場するキーワードです。
但し、計画的強調ではなく「目立たせる」事のみを目指したアクセントはややもすると周囲との調和を失わせる結果となり「ただ目立ってしまった」だけで「おしゃれ」とは縁遠いものとなる事も多々起こります。実は巷の住宅デザインの「アクセント」装飾の多くにこの様なアンバランスさを私は感じる事が有ります。
不自然だぞと・・・。
⬜︎ 更におしゃれな家に
しかし、本来「アクセント」という技法はデザインをおしゃれに仕立てるとても有効な技法の一つ、家づくりにおいても勿論です。後は使い方の問題、今回の案にも取り入れてみましょう。図3のように
(図3)
いかがですか? 同じシルエットの建物でも、図2とまた違った雰囲気に見えませんか。
アクセントはそこだけが目立ってしまっては失敗。
変化はつけつつも周囲のデザインとの調和が不可欠です。
図2のシンプルにまとまった表情の建物に、無理矢理変化をつければ調和も何もあったものではありません。
落ち着いた印象のアクセント壁を取り入れるのであれば、それを自然に取り込むための下準備も必要。
この役割を窓にしました。アクセント壁の両サイドを落ち着きのあるブラックサッシで押さえ建物全体のデザインに馴染ませます。
アクセント壁がムリに「みて、みて、みて」と出しゃばらない様に・・・。
これにより同じシルエットの建物でも図2のシンプルで現代的なイメージの住宅が図3の建物では重厚な邸宅の雰囲気を感じます。
この様に建物のシルエットがキマっていればそこからおしゃれでかっこいい家にする為のデザインを色々試す事が出来るのです。
後は皆さんの理想のマイホームイメージと我々コンサルタントのアイディア次第です。
理想の間取りづくりと共にまさに新築を注文住宅で建築する醍醐味ですね。
是非、皆さんの家づくりでチャレンジしてみませんか。
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