仙台は東北の中核都市だけあって新築工事を扱うハウスメーカーが数多く参入し、マイホーム計画を進める立場の皆さんには選り取り見取りとも言える一方で、新築するのに土地探しが必要な方には仙台の売地市場はハウスメーカーの数多い選択肢の話とは正反対に中々良い土地が見つからず苦戦中の方も数多く見られます。
でも慌てて相応しくない物件に手を出し失敗しては大変。
焦らず良い土地を見つけたいものです。
パートナーズライフプランニングはそんな皆さんの土地探しもサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。
ところで仙台で土地探しをする方は元々仙台出身の方々だけでは無く、他地域から仙台へお仕事での赴任等がきっかけとなりここでマイホームを構える方も数多くいます。
住んでみたら良い街だったので仙台に腰を落ち着けようか、という事なのでしょう。
これまで私にご相談を寄せて頂いた方々も元々仙台在住、他地域出身と双方の方々がいらっしゃいますが、後者の方は特に東北の他県から仙台に定住する方が多い様な印象に感じていました。
しかしながら感覚的なものなので定かでは無く「果たしてどの地域出身の方が多いのだろう」と漠然と思う事が時々あります。
「最近ここの県出身の方多いな」等とたまたま感じる事はあるのですが、あくまでも感覚的なものに過ぎず、かといってこれに該当する公的統計は見当たらない中でちょっと面白い統計を見つけました。
仙台市への転入者がどの地域から転出して来たかを示した統計です。
直接的に住宅取得という事では無く、賃貸アパートやマンションへの転入者も含めた数値ではありますが、仙台との移動が盛んな地域を知る手掛かりになり興味深い内容でしたのでご紹介してみたいと思います。
ちょっとローカルな話題ですがお付き合い下さい。
その前に全国での仙台市の位置付けを人口の面で確認しておきましょう。
国勢調査に基づいた令和2年10月1日における主要都市の人口を比較してみると仙台市は109万人で、東京都区部の974万人4は勿論、横浜市377万人、大阪市275万人、名古屋市232万人、札幌市197万人、福岡市161万人には及びませんが、千葉市97万人、広島市120万人、北九州市93万人といった都市がほぼ同規模の人口であり、県庁所在地では全国で11番目の人口規模となっております。
やはり結構大きな街なのですね。
因みに東北で仙台に次ぐ規模はいわき市33万人、郡山市32万人ですので、東北ではその人口規模で仙台市が抜きん出ているのがわかります。
さて、次は本題の仙台市への転入者動向です。
令和2年にどの地域から仙台へ転入して来たか、主だった転入前居住地域別の人数は以下の通りです。
仙台市都市圏: 5418人
その他宮城県: 3455人
東北他県 : 8877人
関東 :14879人
中部 : 2323人
近畿 : 1822人
仙台市都市圏とは塩釜・多賀城・松島・七ヶ浜・利府・富谷・大和・大郷・大衡・名取・岩沼・亘理・山元といった経済圏の近い仙台市周辺部の市町村を指します。
この結果、皆さんのイメージと比較してみるといかがでしょうか?
私が感覚的に抱いていた東北他県からの転入よりも関東からの転入者が大幅に上回っているのがわかります。
東北他県からの転入者は宮城県内仙台市外からの人数とほぼ同数です。
勿論この統計値はマイホーム購入者の値ではありませんので直接的に両者は一致しませんが、仙台市外から賃貸アパートへ転居しその後にマイホーム購入といった様に、それまでの経過をたどってみれば無関係ということは無さそうな気がします。
もし、この結果が仙台でマイホーム購入をする方々に関東出身の方々が多いという事が当てはまると仮定するならば、昨今の土地相場に対しても「高い!」とは口にしながらも高値方向にややオーバーシュート気味の土地価格にも積極的動きを示す方が一定数見受けられるの事も関係があるのかもしれません。
首都圏の土地相場と比較すれば仙台の水準は、まだ手の出せる範囲に感じるからかもしれないと想像するのは飛躍しすぎでしょうか。
今回は「仙台に住まい始めた方はどの街から?」と題して私の日頃感じていたクエスチョンの手掛かりになるかもしれない統計話にお付き合いいただきました。
また、面白い統計を見つけたらコラムでご紹介してみます。
出典:総務省令和2年国勢調査、仙台市HP地域間人口移動