土地を持たずに新築一戸建てのマイホームを購入するには新築建売住宅か土地探しを含めた新築注文住宅の選択肢があります。

そうした場合、新築注文住宅であれば間取りもデザインも皆さんの希望を反映した家づくりが叶いますが、肝心の土地物件が見つからないで、その難しさに焦りを感じている方は多いのではないでしょうか。

土地探しを始めてからの期間もだいぶ経つのに、良い土地物件がいっこうに見つからない。

始めはその内良い土地物件が見つかるだろうと焦らない様に努めていたものの、余りに見つからない期間が続くと、焦りからイライラしたり疲れを感じたり「もう土地探し辞めちゃいたい」とマイホーム購入意欲まで減退してしまっている方はいませんか?

確かにマイホーム計画を始めてからの期間、良さそうな立地の土地に建売住宅が新築されているのは幾度か目撃してるのに、希望した土地物件は全く見つからないという実感を持つ方は多いはずです。

「どうして土地物件だけ見つからないのだろう?」

「もう疲れたしマイホームはどうせ新築なら建売住宅でもしょうがない?」

焦らないつもりが物件が見つからないイライラから注文住宅の夢から妥協を考えてしまう事あるかもしれませんね。

でもちょっと待ってください!

本当に土地は見つからないのでしょうか?

案外土地探しの失敗パターンをたどってしまい悩みを深くしている方は多いものです。

今回は新築注文住宅のマイホーム計画に向け土地探しを始めたものの、難しさから良い物件が見つからない焦りでイライラや疲れを感じている皆さんに、そんな時チェックしてみたい土地探しで要注意な3つの失敗パターンについてお話しいたします。

 

 

土地が見つからない時、焦ってはいけない訳

一生懸命に土地探しをしても良い物件が見つからなければ、焦らない様にしているつもりでもついつい焦ったりイライラしている自分に気付く事もあるでしょう。

でも土地物件が見つからない時こそ落ち着いて、慎重に土地探しを進めねば思わぬ失敗も招きかねません。

 

土地が見つからずにイライラ焦った結果

長期間の土地探しにいくら待てども探せども希望通りの土地物件が見つからない上に、打つ手も見当たらなければ新築しようにもマイホーム計画は暗礁に乗りあげたまま進みません。

そんな時は疲れと焦りからイライラとした状態が思わぬ失敗を招く事も起こりがち。

特に焦りと疲労感が募ってきた時に注意したいのが、冷静なら見送るべき売物件に手を出してしまうといった失敗談です。

では見送るべき物件とはどんなものか?

勿論いくら土地が見つからない中で焦りがあったとしても、明らかに問題がありそうな土地物件に手を出すことはそうそう無いでしょう。

でも、紛らわしいものであった場合どうでしょうか?

「ちょっとだけ予算オーバーだけどいいか」

「ちょっとだけ土地が狭いけど我慢するか」

「結構間口が狭い土地の形だけどなんとかなるか」

気になる部分はあるけれども建物を検討する時に調整すればなんとかなる。

それよりもこの物件を逃したらこの先もずっと見つからないかもしれないという焦りが先走り、十分な検討を経ずに話を進めてしまうというケースは起こりがちです。

土地探しを始めてからの期間中に、希望する土地物件を見つけたものの検討中に売れてしまった経験を持つ方であれば焦らないつもりでもついつい・・・。

でも、本来建物の間取りというものは土地の条件に合わせながら企画するべきものなのです。

土地を先行で決めたものの希望の建物を企画するには不向きな土地であったとしたら大失敗です。

例えば総予算の内、土地に費用が掛かり過ぎれば建物は控えめなコストでのやり繰りを余儀無くされるでしょうし、土地の広さや形の噛み合いが悪ければ間取りも思うようにいきません。

土地は契約し確保したものの、いくらハウスメーカーに間取り案を出させてもしっくりこないと判断の誤りに気付いたとしても、解約に至れば違約金が生じます。

はたまた間取りの検討中は気付かなかったものの新築完成後に庭先が狭くて日当たりが悪い、車の出し入れが不便などという不具合に気付くという失敗は、物件が見つからない焦りの中での土地探しで特に注意すべきものです。

結果としてせっかく注文住宅を選んだはずなのに、これなら建売住宅の方がずっと良かったとマイホーム計画に後悔を残しては残念すぎます。

 

土地探しの難しさはココ

そこに至る背景には土地探し固有の難しさが影響しているとも考えられます。

ここで土地探しの難しさにも触れておいた方が良いでしょう。

単に良い物件が見つからないという事だけでは無く、土地探しには独自の難しさがあるのです。

勿論、高額な買い物である点、専門的な用語や手続きが伴う点など、その難しさは決して一つの事柄に絞れるものでは無いのですが、今回お話ししているテーマに関連する特徴として、住宅建築との検討方法の違いが大きく関係してきます。

土地探しと注文住宅の新築セットでのマイホーム計画は、大きなくくりから見ればどちらも不動産であり、高額という共通点からも同じ様な類いのものとしてイメージされると思います。

しかしながら、検討作業の構造的なものは大きく異なっており、その違いは「選択肢」に関わるものという言い方に例えられます。

どういうことかと言いますと、まず新築注文住宅に「在庫」は存在しません。

いわゆる受注生産ですので間取り、デザイン、仕様といった企画立案の結果、必要資材は随時発注され基本的に在庫という概念は無いのです。

つまり原則的には注文住宅の検討はモノの縛りも時間の拘束も受けません。

細かな希望を反映させる事も、納得いくまで検討する時間配分も任意に選択する事が可能です。

これに対し土地探しは不動産市場に流通している情報、言い換えれば「在庫」の中からしか選択出来ません。

「もう少し〇〇駅まで徒歩10分以内の土地限定」

「絶対に南側道路の土地」

「あと5坪位広い土地なら決めるのに」

「これより300万円以上安い土地物件なら」

「焦らないで決めたいからひと月位検討期間が欲しい」

こうした細かな土地探しの条件が投げ掛けられる事がありますが、それに合致する物件がその時に流通していなければどうにもなりませんし、その後確実に出てくる保障も見込めるものではありません。

また、現存する物件の中からしか選択出来ないだけでなく、土地を切り貼りするなど都合良い状態に加工する事も出来ません。

その上に他の買い手に先を越さ売れてしまえばその物件の検討機会はそこで終了です。

つまり注文住宅の検討とは異なる判断の柔軟性と時間管理を求められる点が土地探しの難しさであるといってよいでしょう。

時にこの点を見誤り、注文住宅の検討と同じ感覚で細かな希望を反映させる土地探しをイメージしてしまうと中々理想の物件が見つからない所に陥るものです。

探索する土地物件の要件に過大な負荷を掛けイタズラに選択肢を狭めてしまう事が、土地探しをより難しくしてしまうのです。

先程の焦って手を出してしまう失敗も、焦りが物件を見極める冷静さを失わせましたが、初めから土地が見つからずに焦っていた訳では無いはずです。

土地探し初期段階でここに挙げた様なスタンスで探索を続けた結果、焦らないつもりが探索期間が経過し、お眼鏡に叶う土地物件が見つからない状態が続く事でいつしか焦りにつながり、冷静さと時間の猶予を失う事でこうした失敗の遠因となってしまうことは案外多いものなのです。

 

土地探しで見つからない失敗原因3パターン

さて、ここまで土地探しで希望する物件が見つからない時に焦りが招く失敗とそこに至る流れについて、土地探しの構造的な難しさがもたらす可能性を指摘いたしました。

次はそれを踏まえどの様に土地探しを進め、物件が見つからない現状を解決するかを考えてみたいと思います。

とはいっても土地が見つからない要因をタイトな探索条件のせいだとして、単に野放図に緩めても見当違いの情報が流れ込むだけでそれこそ失敗を招きかねません。

もっと確かな改善部分の見極めが必要でしょう。

そこで着目したいのが土地探しにあたり、重きを置くこだわり部分の見直しです。

このこだわりと土地流通の実態が噛み合わず、前述した土地探しの難しさに更に輪を掛け、結果として物件が見つからないというのはよく見られるパターンであり、これを見直す事で新たな展開が拓けてくるかもしれません。

ではよく見られる土地探しを難しくするこだわりとは具体的にどの様なものを指すのか?

土地探しを難しくしてしまう代表的な3つの失敗パターンを見てみましょう。

 

何が何でも土地探索エリア限定

土地探しをする時に闇雲に探索しても目当ての物件は見つかりません。

皆さん何かしらの探索条件を持ちながら土地情報収集にあたっている事でしょう。

この場合条件付けによく用いられるのが「土地探索のエリア」ではないでしょうか。

「〇〇町内」「△△駅徒歩圏」「XX小学校学区内」と具体的な的を絞って土地探しを進めていくスタイルです。

恐らくこのコラムをご覧頂いている多くの皆さんも、この手法に類似した流れをイメージしているのではないでしょうか。

確かにエリアを限定すれば、その対象地区の土地情報だけを集中的に探せば良いので、効率よく作業が進められそうにも思える事でしょう。

しかしながら、探索エリアを限定するという事は対象とする土地物件を制限する事でもあり、効率とは反対に対象となる物件の数はどうしても限定的になるとも言えます。

条件付けを絞れば絞る程、これは顕著に現れます。

つまり土地が見つからない状態です。

例えば△△駅から「1㎞の範囲内」と「2㎞の範囲内」とするのでは、同心円の面積比を物件出現の確度に置き換え比較すると4倍の差が出てきます。

つまり1㎞範囲内の物件数は2㎞範囲内の物件数に対し理論上ではありますが1/4の流通量しか期待できないという事になります。

加えてあの条件この条件と付加する程、対象物件との遭遇確率は低下し土地探しを難しくする事でしょう。

つまり待てども探せども更に見つからない状態です。

加えて「エリア条件クリア」=「優良物件」という事では決して有りません。

希望のエリア内に所在が有っても「価格」「間取り作成可能な地積」「日当たり等の環境」「道路等法的課題の有無」「水道・解体等加算費用の有無」と、そもそも土地探しにおいて着目すべきポイントはエリア要件以外に盛りだくさん。

実はここに失敗の芽が宿っているのです。

相談先のハウスメーカー営業マンからも「この辺りは中々難しいですね・・・」と言われても、当初は「焦らないで気長に待とう」と向き合いながらも、その期間が半年経過し、1年経過しと遅々として見つからない土地探しに焦りを感じ始めるのは、前述の通り人の常です。

そうした時、希望のエリア内に土地情報を発見!!

でもそれは価格的には「予算オーバー気味」、日当たり含めた「住環境に難有り」の土地物件であったとしても「これを逃したら次は・・・」との想いで手を出してしまう・・・・。

正に先に例えた失敗パターンです。

 

掘り出し物の土地探し

マイホーム計画は「一生一番の高価な買い物」とも例えられます。

マイホーム程高価では無くともテレビやマイカー等それなりの価格の買い物をする際、お得な掘り出し物は無いだろうかと店頭で相談したり、情報収集に奔走した経験は有りますか?

ましてや更に高額なマイホームですから、お得な掘り出し物が有るのでは?と、プレミアム感のある情報に期待を示す方もいることでしょう。

探索の基本的要件を概ね満たしている土地情報にも

「悪くは無い物件だけどパンチに欠けるなあ」

「もっと他にいい土地が有るのでは?」

といった具合に提供した土地情報を却下されてガッカリしている営業マンの姿を見る事が有りますが、これも有る意味でプレミアム感のある「掘り出し物」を期待しての判断という事でしょう。

(営業マン自身も安易に自らが提供する土地情報を「掘り出し物が見つかりました!」等と煽るのですからどっちもどっちですが。)

結果として特に不具合が有った訳でも無い土地情報を数件お流れにしたものの先程同様その後は遅々として見つからず、後々「あの時のあの物件は・・」と思い直しても既に手遅れという失敗パターンです。

この失敗要因は何でしょうか?

土地情報に「掘り出し物」などというものは存在しない事に気付くべきなのです。

「でも一生懸命探せば見つからないとは限らないじゃない!」

と異論もあるでしょうが、土地の売主の立場で考えてみれば解るはずです。

自分の所有している好条件の土地をみすみす安く処分しますか?

掘り出し物というからには好条件な物件が安価で売りに出ているという事で、通常見栄えのしない土地が安く売りに出ていても掘り出し物とはみなさないでしょう。

(反対に見栄えのしない土地に「掘り出し物」が隠れている事が有りますがこれについては別な機会に)

寧ろこの関連で注意するのは、全く正反対に実力以上の高値がつけられた売り物件です。

掘り出し物を追いかけた結果、見つからない焦りから精神的余裕を欠きこうした割高物件で落ち着いいてしまっては逆効果になってしまいますね。

 

完璧な土地物件探し

「マイホーム計画に失敗は許されない!」

その通りなのですが、思い詰め必要以上に力んでも良い方向へは向きません。

候補に上がった土地物件を細部まで一生懸命観察するのは大事な事ですが、過大に肩に力が入ったまま土地探しを進めていくと売地の些細な綻びも気になり判断を鈍らせる事があります。

土地探しを開始するにあたってご家族内でも相談しながら「価格」「広さ」「場所」「道路付」「交通機関」「通学距離」「日当り」「近隣環境」と理想とするいくつかの条件が挙がるでしょう。

しかしながらこの理想条件の全てにおいて100%を期待し評価の基準としてしまうと、土地探しはとても窮屈なものになり該当するものは中々見つからないものです。

正に先に触れた土地探しの構造的難しさそのままの図式ですね。

例えるならば土地の評価は人の評価にも似ているのではないでしょうか?

「よく出来た人」「相性のいい人」「真面目な人」人の評価は様々ですが、どんなに秀でた人でもどこかに欠点もあるものですよね。

反対に全般に目立たないのにある面は周囲より光り輝く人もいるでしょう。

人も土地も全てにおいて個性が有り、全てにおいて完璧さを求めては付き合える人が誰も居なくなってしまいます。

折り合いをつけながらも長所を認め合える人物と良好な人間関係を形成していく知恵と土地探しは似ているのです。

欠点を見つけた時点で全てを却下するのでは無く、長所と短所をよく見極め相性抜群な土地を如何にして見抜けるかが土地探しのツボと言えるでしょう。

但し、闇雲に間口広げすぎてはいけない事は言うまでも有りませんので、その点は悪しからず。

 

見つからない時こそ焦らない土地探しを

土地探しを難しくし失敗を誘発する3つの要注意パターンいかがですか。心当たりの方は案外多いのでは?

焦らないつもりで相応の期間を掛けたとしても、可能性が不確かものを重視して探し続け、結果として目当ての物件が見つからない状態が長期間続けばいつしかイライラや疲れが募ってしまうのは仕方がありません。

しかしながらここにヒントがあるのではないでしょうか。

もしもそれまでの「こだわり」が新たな物件との出会いを閉ざしてしまっていたならば、まずはここから探索条件を見直してみてはいかがでしょうか。

見つからない時こそ、焦らないでそれまで触れていなかったゾーンの土地探しを試してみるのです。

それまで見向きもしなかった物件に思わぬ魅力を見つけ出せるかもしれません。

とにかく焦らない環境で進める土地探しの流れが大切!

落ち着いて理想のマイホームを実現したいですね。

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