仙台も秋の気配です。ご夫婦で相談し、今年こそは新築と考えたものの決めきれないでいた方は
「新築建売住宅購入なら年内間に合うかな」と思うかも。
Web情報にも仙台近郊の新築建売情報が沢山。
間取りも現物を見て選べるので新築注文住宅より悩まず検討できそうにも思えます。
販売価格もはっきりしており、建売広告の住宅ローン返済例をみてみれば手の届きそうなものもありそうです。
反面、間取りもこだわるなら新築注文住宅の方が良さそうにも感じます。そうなるとマイホーム計画は土地探しから始めなければなりませんし、間取りの構想も練る必要や相談するハウスメーカー選びも考えねばならなそうです。
同じ新築住宅でも建売住宅と注文住宅では購入検討のポイントは必ずしも同じではありませんね。
どちらを選んだにしても後で後悔することのない様にする為には、両者の特徴を知っておかれた方が宜しいでしょう。
そこで今回は新築のマイホーム計画を進める上で知っておきたい注文住宅と建売住宅の特徴を整理してみましょう。
● 注文住宅
新築注文住宅の特徴や注意点はこれまでも他のコラム記事で何度か取り上げましたが再度整理してみましょう。
<メリット>
間取りやインテリアデザインのこだわり、希望を反映できるのが注文住宅の最大のメリットなのは言うまでも有りません。マイホームでの生活を快適に暮らす為の間取りのアイデアや、おしゃれな家、かっこいい家にする為のインテリアや外観デザインにも工夫を凝らす等、家づくりの醍醐味が期待できる故、一度は皆さん憧れるのが新築注文住宅ではないでしょうか。
また、選択の幅が広いという事は価格面についても同じことが言えます。
予算に合わせて建物の規模や仕様、ハウスメーカー選び等でコストの掛け方も選択出来るので、全てが決まってしまっている建売住宅と比較し価格の弾力性がありこれはメリットだと言えるでしょう。
<デメリット>
一方で間取り、デザイン、仕様と企画の多様性の反面、選択幅の広さは「解りにくい」というデメリットも同居します。
注文住宅は完成品を見比べるという事が叶わず、計画段階ではペーパー上に作成された間取り図のみが頼りです。しかしながら100分の一、50分の一に縮尺され且つ平面的なその図面上から建ち上がった家の姿をイメージするのは容易ではありません。食い違いも充分起こり得ます。
加えて、いくら希望通りとはいってもそれを考え出すのはマンパワーです。相談を持掛けたハウスメーカーや担当者の力量も一律ではありません。そうした運不運で計画の質が左右される事も心得ておかねばなりません。
解りにくさという点では、価格面も挙げられるでしょう。
住宅購入計画の初期段階で住宅ローンの返済額等から住宅資金設計を組み立て予算案を携えていても、実際に希望通りの間取り図を作成し見積もってみると「遥かに予算オーバー」なんていう事も出てきます。
それではハウスメーカー選びの段階でハウスメーカー毎の建築価格をしっかりと調べようとしても、「坪単価」「本体価格」「別途工事」「標準装備」「オプション」と結局よく分からず、かえって混乱しすっかり疲れてしまった等という事はよくある話です。「企画」と「価格」を釣り合わせるのは注文住宅の難しさの一つです。
また、建物の検討とは別に土地探しも必要となりますが、めぼしい土地を見つけても意中ではないハウスメーカーの建築条件が付いていたりと思い通りにいかない面倒な事も多いものです。
● 建売住宅
新築建売住宅を選んだ理由で「土地探しで希望していた場所の物件がたまたま建売住宅だったから」という話があります。
仙台の市場でも土地分譲に比して建売分譲が目立つようです。
でも、マイホーム計画は土地が全てでは無いはず。注文住宅とはまた違う特徴を押さえてみましょう。
<メリット>
建売住宅の最大のメリットは、その解り易さではないでしょうか。
見慣れない間取り図を読み込むまでも無く建物も土地も完成品そのものを見たままに判断できます。
注文住宅でしたら「リビングは〇〇畳で狭く無いかな?」「土地は〇〇坪だけど日当たりは大丈夫かな?」と作成された間取り図を頼りに新築完成後の姿を想像するしかなく、そこに「失敗しないかしら」と一抹の不安も感じる事でしょう。現物を確認した上で取引を進められるのは安心材料になるのでは無いでしょうか。
また、間取りの打ち合わせやハウスメーカー選びで疲れ切ってしまう方も多い注文住宅にたいし、「見たまま」というのは検討作業も素早く進み、価格がはっきりしている点でも予算との照合がし易く、「住宅ローンの返済が〇〇万だからここまで」と物件の線引きが容易な点でもこれを後押しします。
<デメリット>
基本的に建売住宅は新築完成品を購入します。それ故に間取りや仕様に希望を反映させる事が叶わないのは皆さん引っかかる要素でしょう。仮に検討した建売物件が「間取りや設備はまあまあかな」となってもコンセントの位置や家具の配置が考えと合わない等、細部にまで検討が及ぶとどうしてもどこかで妥協は強いられます。
また完成品という事は建築工事の工程を観察する事は出来ません。
中古住宅はそもそも叶いませんが、新築住宅であれば本来どの様な仕事ぶりで工事が進んだのかは確認しておきたいところですがやむを得ないですね。勿論、物件販売開始が着工前で有ればこうした機会も出て来るでしょうが、そのタイミングで決定するとなると、今度は建売住宅のメリットである「見て決める」事が叶わなくなり、メリットも相殺されてしまいます。
また、建売住宅のマイナス面として間取りやインテリア・外観デザインが凡庸でおしゃれ感が乏しい点を思い浮かぶ方も多いでしょう。確かに似た様な外観の量産型風な建物が建ち並ぶの姿は仙台のみならずどこの街でも目に着きます。
そんな姿を眺めると、「せっかく新築するのに・・・」という思いも湧いてきます。
とは言いながらも、インテリア、外観といったデザイン性や間取りの工夫に関しては必ずしも前述の様に凡庸な印象の建物ばかりとも言いきれません。
新築建売住宅の販売主は大きく分類すると次の2つに大別され、それらで事情が少々異なります。
①主として建売販売を専門としている住宅会社や不動産会社
分譲用土地を販売するにあたり、土地単体でなく建物のセット販売で売上規模が大きくする事を目論むが、注文住宅への対応は不十分な事から建売住宅販売を主とする。
② 主として請負工事を専門としているビルダー、ハウスメーカー
分譲用土地を販売するにあたり、希望建売(建築条件付き売地上に注文住宅)での販売にも対応可能だが現地販売モデル棟や、住宅展示場として活用し最終的に建売住宅とし売買する目的のものも多くみられる。
これらは明確に線引きが出来る訳では有りませんが、全体とすれば①に該当する新築建売住宅が割合的には圧倒的に多く(仙台の場合)いかにも量産型の住宅として目につきます。それに対し②はそもそも注文住宅をメインとしている会社であったり、事業規模の小さな地場ビルダーが住宅展示場も兼ねる目的で建築しているものもあり、質的にはかなり充実しているものが目立ち、先に挙げた建売住宅固有のイメージに満たないものを感じる方にも受け入れ易く感じられるかも知れません。
さて今回は新築での住宅購入をする際、建売住宅と注文住宅のどこが違うのかを見てきました。
どちらの住宅もメリット、デメリット双方の特徴があります。
購入を決めてから、はたまた入居してから失敗に気付き後悔を残す事ない様に両者の違いを的確に見極めて選択したいですね。
それにはマイホーム計画入口からの手堅い計画立案が肝心。
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