⚪︎ 提案間取りが全然気に入らない
⚪︎ 何回打ち合わせしても決まらない
⚪︎ 本当に良い間取り?見方がわからない
⚪︎ 良い設計士さんの見分け方は?
新築注文住宅で理想の家づくりにチャレンジ!
素敵な間取りやおしゃれなインテリアを想像すると楽しみになってきますね。
でも・・・・
そんなワクワク感とはうらはらな展開も・・・がが
- なんか間取り提案が気に入らない
- 外観デザインがしっくりこない
- 何度打ち合わせしても決まらない
- 説明されたけどよくわからない
これが一社だけなら他を当たれば良い話です。
ところが複数のハウスメーカーから何度も何度も提案されても決め手を欠く間取りばかり。
思う様に決まらずイライラだけがMax…
これじゃ家づくりを楽しむどころか疲労感だけが増すばかり。
原因は何でしょうか?
- 予算が少ないから難しいの?
- そんなに条件が難しい土地なの?
- なんだか要望が伝わってないかも?
- ひょっとして設計士の技量が低い?
でも本当はどれが原因かよくわからない。
なんか全部あてはまっているような気も‥‥
でも、冷静に考えればこうも考えられます。
- 限られた予算は誰もが一緒では?
- そもそも長所ばかりの土地などある?
- タップリとヒアリングにも応じたはず
- 設計士の技量をどうやって見分ける?
一体どうすればいいのでしょうか‥‥
でもご心配なく!
実は間取り提案が気に入らず決まらない原因にはいくつかの共通点がみられるのです。
それは間取りの作成プロセスや打ち合わせの流れに潜んでいます。
つまりここが問題解決のポイント!
具体的技術論とは違う視点で、間取りづくりのプロセスにスポットを当てたお話です。
目次
⚪︎ せっかくの新築注文住宅なのに平凡‥‥
⚪︎ ハウスメーカー選びに疲れた
⚪︎ おしゃれな間取りが見つからない
⚪︎ 何回打ち合わせしてもイマイチ

*お問い合わせ後の営業は致しませんのでご安心下さい
1. 新築注文住宅の楽しみは間取りづくり!
マイホーム購入を思い立ったあなたはどんな住まいを選びますか?
ひと口にマイホームと言ってもマンション、一戸建て、中古住宅、新築とジャンルは様々。
その中でオーダーメイドで理想を叶える暮らしを目指すなら…
なんと言っても新築一戸建て、尚且つ注文住宅は夢の実現に一番相応しい家の形ですね。
それに欠かせない間取りづくりは楽しみでもあり、重要なテーマでもあります。
では肝心の間取りづくり。
どうやって素敵な案を作り上げていきますか?
『理想通りの家を目指すなら自分自身で!』
意気込みはあっても中々そうはいきませんね。
独力での間取りづくりは荷が重すぎます。
では誰に頼むのがベストか?
ハウスメーカーや工務店、設計事務所といった専門業者が頭に浮かぶことでしょう。
ここなら当然プロの設計士が理想通りの間取り図を描いてくれるはず!
そうなれば早速行動です。
- 住宅ローンの借入額と予算も確定
- 建築する土地もなんとか決まり
- 設計士に間取りの希望もしっかり伝え
後は我が家の素敵な間取り提案を目にする瞬間を待ち遠しく迎えるだけ!
楽しみなのは間取り図だけではありません。
せっかくの新築注文住宅ですからデザインだってこだわりたいもの!
おしゃれな外観デザインの家なら理想的です。
間取りだけじゃ無くその姿も確かめたい!

立体的外観図で素敵なデザインとご対面!
こんな住まいが完成する場面を想像するとワクワクしてきます。
期待に胸が高鳴りますね。
ところが・・・・・
こうした展開を期待していたものの現実は…
「なんか普通の家… よく見る建売みたい…」
楽しみにしていたはずなのに・・・
期待に反し、お気に入りの提案とはいかないケースもあるのです。
2. 期待ハズレの間取り提案

待ちに待った間取り提案なのに、気に入らず期待ハズレと言うのは確かに残念です。
でもこれがまっさら初回の提案であれば、まだ深刻さはさほどで無いかも?
「次こそは!」と気を取り直して次の修正案に期待を掛けれますから。
中には、
「一発で間取りが決まるなんて期待してない」
クールに受け止める方もいるのでは?
「一回で気に入らなくても徐々に煮詰めよう」
注文住宅では当たり前という考え方です。
またハウスメーカー側も、
「前回の案はたたき台ですから」
一度で決まらないのはごく普通との言い振り。
そして「今度こそ」と再提案打ち合わせです。
ところが・・・・
確かに前回指摘した部分に手を加えた形跡はあれど、全然納得いかない出来に変わり無し。
オマケに前回の提案には盛り込まれていたはずの要望事項がそっくり消えていたり…
気にいるとか気に入らないとかのレベルですら無いのだから当然決まらない。
こんな打ち合わせを二回、三回と繰り返しても尚も決まらない…
ここに至っては誰もが流石に気が滅入ってくる事でしょう。
家づくりを楽しむどころか、これでは先の見通しも立ちません。
でもコレ、割と起こりがちな話なのです。
この記事をご覧頂いている中にも頷いている方がいるはずです。
何度打ち合わせしても決まらないのはナゼでしょうか?
この状態から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?
ここに至ったメカニズムを細かに解明する必要がありそうです。
3. 間取りのどこが気に入らない?

まず、ひと口で「気に入らない」と言い表しても個々の状態は様々なはず。
これをひとくくりにしてしまっては核心が見えてきません。
それならば不満の具体的対象や程度といったものの分類をまずは試みるべきでしょう。
結果としてその後も決まらない状態に至る原因にも迫れるのではないでしょうか?
この観点で以下の3つの可能性を示したいと思います。
① 気に入らないポイントが明確な状態
② なんとなく気に入らない状態
③ 誤解を基に下した評価
① 気に入らないポイントが明確
まず間取りの気に入らないポイントがハッキリしている状態。
その対象、程度が明らかに希望とマッチしていない事への不満です。
具体的な間取りの広さや配置、設置状況といった機能性は勿論、内装や外観のデザインの評価もこれに含まれます。
- リクエストと完成した間取りが不一致
- 説明を聞く限り自分の考えに合わない
- 間数や広さ等明らかなスペック不足
- 使い勝手など機能性が合理的でない
- デザインの方向性が気に入らない
こんな不満を現に抱えている方もいるのでは?
自らの考えと提案内容が一致しない部分が明確なケースです。
これをこのまま放置して先には進めません。
ただ問題点が明確という事は、言い換えれば改善ポイントもハッキリしているという事。
本来ならこの状態であれば、対処は難しくない様にも思えます。
ただそれでいて何回修正しても決まらないのであれば何か他の要因がありそうですね。
これについてはこの先に紐解いて参ります。
② なんとなく気に入らない状態
一方でそう単純ではないケースも。
不満要素が、
「なんとなく」「う〜ん」「しっくりこない」
気に入らないポイントが明確であった先程とは対照的ケース。
具体的な対象や程度、根拠というより、気に入らない要素が感覚的、抽象的なのです。
これには自分自身の描くイメージに対する、提案の印象とのギャップも例外ではありません。
お気に入りのSNS画像イメージと比較し、提案内容が普通すぎて期待ハズレといったガッカリ感はこれの一例と言えるでしょう。
この場合もSNS画像のお気に入りポイントが全体的な印象ベースであれば、設計士と具体的改善ポイントを共有化するのは中々大変です。
互いに進むべき方向性が見つからず迷走状態になることも…
誰もがSNSで予習を重ねる昨今、このパターンは特に目立つような気がいたします。
③ 誤解を基に下した評価
上の二つに付随するものとして次の様な状況も見られます。
実は何らかの誤解から下した評価が、不満の原因となるケースです。
「早とちり」「勘違い」
「思い込み」「見落とし」
この様な不正確な状態で判断を下す事から起きる失敗は、日常生活で誰しも経験があるはず。
ましてや家づくりは誰もが手探り状態なのだから、こうした可能性は殊更です。
前述の「なんとなく」と言った感覚的な判断は言うに及ばずですが、不満点が明確な場合も例外ではありません。
「こうあるべきだ」「こうなるはずだ」
単なる思い込みである事に気付かず、誤った判断基準で評価してしまう可能性です。
当然下された判断の妥当性には疑問符が付くでしょう。
つまり、ダメ出しした間取りも、錯誤がなければ気に入っていたかもしれないということ。
多くが初体験で過去の経験値が活かしにくい家づくり特有の現象と言えるかもしれません。
とは言えその錯誤が解かれずには、何度描き直したって決まらないのも頷けます。
これも起こりがちな不満原因のひとつです。
⚪︎ 住宅会社は「契約」と言うけれど
⚪︎ 土地探しが思うようにいかない
⚪︎ おしゃれな間取りが見つからない
⚪︎ 営業マンが急かしてくる

*お問い合わせ後の営業は致しませんのでご安心下さい
4. 何回打ち合わせしても決まらないワケ

この様に間取り提案への不満は、客観的に顕在化したものだけでは無く、主観的、抽象的に気に入らない場合も起こるのです。
しかしながら、これは納得のいかない原因にすぎません。
的確な対処が可能ならば、そこからの修復も見込めるはずです。
にも関わらず、
間取り提案への不満が解消されず、何度打ち合わせしても決まらない理由は何でしょうか?
これも要因はひとつとは限りません。
先ほど同様、その理由を探ると以下の可能性が浮上します。
① 設計士スキルの問題
② 検討環境と理解の問題
③ 対処するタイミングの問題
① 設計士スキルの問題
まず一番の要因として設計士のスキルレベルを疑うのは恐らく皆さん共通認識では?
設計士のスキルレベルが間取り提案のクオリティを左右する筆頭要因なのは確かです。
何故なら専門家である設計士といえど人間。
スキルレベルに個人差があるのは当然ですね。
すなわち完成した間取り提案のクオリティに個体差があって不思議は無いということ。
そのレベルが期待に追い付かなければ、提案の完成度も推して知るべし…
以後手直しをしようにも根本要因は変わらないので何回描いても描いてもズルズルと…
時間を掛けても決まらない顛末は皆の想像通り。
でも、ひとつ疑問が。
最初からスキルが高い人物に作成を依頼すればサッサと問題解決しそうなものでは?
確かにその通りです。
そこが明らかに満たないならば相応しい相手を探した方が合理的なのは間違いありません。
ところがそう単純にはいかないのです。
ひと口にスキルと言ってもその及第点はどの程度が妥当か?
また、そのスキルはどの様に見極めれば良いのか?
具体的な基準を持たなければ評価のしようがありません。
ここにこの問題解決の難しさがあります。
だからこそズルズル長期化してはじめて疑問を抱く結果になるのでしょう。
② 検討環境と理解の問題
一方で設計士のスキル不足以外にも納得に至らず決めきれないケースが見られます。
実は皆さん自身の検討のスタイルが不満の発端となるケースです。
具体的には提案の実体と皆さんの理解との間に食い違いが生じ、それが埋まる事なく解決を阻む現象です。
この説明では少々わかりにくいと思いますので、三つの具体例で説明致します。
1. 説明無しの提案図面受取り
ひとつは設計士からの説明機会抜きで提案図面のみを受け取るケース。
「メールで送って下さい」そんな流れです。
時間的制約などの事情から「とりあえず」と、時にこの様な手順が見られます。
一方で間取りを読み取る難しさは先に述べました。
したがってこのケースは、その重要な部分の重荷をドンと背負う事になります。
自らの見識のみで間取り提案を読み解かねばならないのです。
そうなると間取りの評価は専門性よりも感覚的なものに左右されても不思議はありません。
結果として前項で述べた誤認や実体を伴わない感覚先行の評価が積み重なったならば?
例えば印象深かっただけに過ぎない些細なネガティブ要素を、過大に扱ってしまったり…
その余波が全体評価を下げ、間取りへの不満に繋がってしまう事も充分起こり得ます。
勿論初回提案だけでなく、ダメ出しした案に対する修正局面でもこの状況は変わりません。
提案図面のみを受け取るスタイルを維持するならば読み解く過程は同じですから。
何度も何度も修正しても、何社から提案を受けても決まらないのは寧ろ当然かも?
2. 単独での図面見直し
ふたつ目は皆さん単独での図面見直し作業時に起きる食い違いにも触れます。
打ち合わせから帰宅後、ご夫婦で間取りを見直す場面などがこれの一例です。
今度は前のケースと違い、設計士の適切な説明と共に間取り図提示を受けた前提としましょう。
さてそこからが問題。
打ち合わせ場面では充分に納得したつもりでいました。
でも・・・・
その内容を帰宅後まで、漏らさず記憶するのは結構大変では?
ただでさえ聞き慣れない用語や、ロジックが散りばめられた解説です。
他にも記憶違いや聞き間違いなど理解のズレがあったとしても不思議はありません。
打ち合わせで感じなかった違和感や、夫婦間の記憶違いに帰宅後気付く事だってあり得ます。
ご夫婦の議論がその状態から始まるとしたら…
充分とは言えない理解の中での検討環境が及ぼす影響は前のケースと同様です。
例えば感覚的な「思い込み」から議論が始まれば評価のポイントもドンドン逸れ続けたり…
そうなると、
「それじゃ帰宅後は検討出来ないの?」
気を揉んむ方もいるのでは?
でもご心配なく!
解決策もこの先ご用意しています。
3. 複数ハウスメーカーからの提案
ハウスメーカー選びは家づくりの中で悩ましい判断のひとつです。
中々一社に絞れず、もしくは好条件を引き出そうと複数ハウスメーカーの間取り提案を受ける方もいるでしょう。
ありがちと言えばありがちですが、最後の一社が決まらずズルズル長期化するケースも…
ところで今回テーマとした気に入らない間取り提案や、その先も決まらない経緯に共通項が見え始めてはいませんか。
それは皆さん自身の理解度を高める環境の重要性です。
これは検討対象が一社であろうと複数社であろうと同じ話。
一社あたりに掛けるパワーを端折るわけにはいきません。
となると複数社相手に検討対象が増えた分、交わされる情報量も当然比例して増加します。
おまけにそれらは設計士の説明力の優劣を問わず流入するので情報の質はバラバラ…
しかも彼ら目線からすると「競合状態」バイアスが掛かった中で発信される情報です。
当然に駆け引き、誇張、真偽不明な話も混在するでしょう。
正攻法とは掛け離れ、都合良く価格を低く見せる為の営業テクニックも加わったり…
正にカオスな状態です。
主観まみれや価値の低い情報は判断を誤らせる素に過ぎません。
結果として、この環境下で質の高い情報だけを的確に選別するのは容易では無いでしょう。
「どの社も決め手に欠ける案ばかり」
それには相見積もり特有のこんな背景が考えられるのでは?
③ 対処するタイミングの問題
間取り提案は残念ながら気に入らない出来であっても、修正を加える内に改善されれば良い!
こんな考え方は先にも取り上げました。
しかしながら、二回、三回と描き直せど
‘第一案はたたき台と言ってるし次こそ!
‘エッこれが修正案?前の方がまだマシだった
‘今回で何回目?全然決まらず疲れてきた
ここまで来ると流石に穏やかではありません。
そこで問題なのが手を打つタイミングです。
と言うのも、この中で間取りづくりのある一点を誤解している方が多く見られるからです。
それは「第一案はたたき台」の部分。
「良い間取りは徐々に煮詰めるもの」と言う誤解です。
設計士自ら「たたき台」と称して間取り案を提示する光景も先にご紹介しました。
しかしこれは奇異な話だと思いませんか?
・予算も増減させてない
・希望も既に伝えた通り
それでいてたたき台を必要とする理由がありますか?
これをハレの日にちょっと奮発したお店とお料理で会食をする場面で例えます。
選んだのは「おまかせ懐石」。
オーダー時にお肉や魚の選択、苦手なものの確認はあるかもしれません。
間取りづくりに例えるならヒアリングです。
問題はその先、一流の料理人が味付けや調理の火加減、更には味見まで求めたら…
「ちょとしょっぱいですか?」
「もう少し火を通した方良いですかね?」
特別な日に選んだのがこんなお店だったら即「ヤバ!」と言う話。
たたき台って味見のようなものです。
一発でお客の舌を唸らせる料理でもてなしてこそ一流。
家づくりも同じではないでしょうか。
つまり何度も作り直す状態は明らかに好ましくない状態が起きているサインと言う理解です。
ここで「次こそは」「そのうちに」と対処が遅れれば貴重な時間を逸します。
また、繰り返される描き直しは、イライラや疲ればかりでなく頭の中の情報整理を妨げます。
- 3回目の提案の方がリビングは好み
- 2階部分だけ最初の間取りにしたい
只でさえ決まらないのに更に難解なパズルが…
これもまたカオスな状態に収拾がつきません。
対処すべきタイミングの誤りが計画の質を更に下げてしまうのです。
4. 解決は設計士の説明力がカギ

なぜ気に入らない間取り提案になってしまうのか?
なぜその先も思う様に改善されず決まらないのか?
ここ迄の分析を踏まえていよいよ解決策に向かいましょう。
その前明らかになってきた要点を確認します。
この事からも入口は設計士のスキルレベルチェックが解決のポイントになりそうです。
しかしながら、その実践の難しさの指摘も述べました。
何か秘策が必要ですね。
そこでスキルレベルの物差しとしてご紹介したいのが『説明力』チェックです。
設計士のスキル確認と言うと、恐らく作図された間取り図そのものの評価に集中しがちでは?
でも専門家ではない皆さんがそこにフォーカスしても、見極めは難しいのも前述の通りです。
結果として設計力の不足に気付かず、ズルズルと間取りが決まらない顛末でした。
そこで観察ポイントの照準を設計士の「説明」部分に合わせるのです。
ここでの評価の基準は説明を理解「出来た」「出来ない」この二つだけ。
これなら特別な知識を必要としません。
皆さん自身の理解そのものが評価基準なのですから。
そもそも設計士視点で皆さんの専門知識が覚束ない事を前提としてもらわねば困ります。
完成度の高い提案は、その良さを理解されて初めて次のステップに進めるのですから。
その点皆さんを納得させるだけの提案と理解の提供をセットで評価の対象にする訳です。
このスキルに不安のある設計士相手に抽象的議論を続けても納得に至るのは期待薄。
それならば素早くそれを見極め、他の選択肢を探す方が合理的では?
但し問題なのはその見極め方法…
深追いは避けても、過剰に反応し過ぎイタズラに選択肢を失うのも得策ではありません。
チョット難しく思えるかもしれませんがポイントをおさえれば大丈夫!
実は家づくりの主要な場面では「これは何か違うゾ」と解り易いシグナルが顔を覗かせます。
ここを注意深く観察するのです。
典型的シグナルを3つご紹介いたします。
①聞きっぱなしのヒアリング
②手抜きの間取り図面
③立面図での提案は?
① 聞きっぱなしのヒアリング
ハウスメーカーに間取り提案を依頼しても即完成とはいきません。
いきなり何の情報も無しでは作成する側も困ってしまいますから。
そこで現状、要望といった必要情報に関する事前ヒアリングが行われます。
事細かな希望や好みのお尋ねと共に、皆さんからも様々な要望が投げ掛けられるはず。
特に昨今は、多くのハウスメーカーがこのオペレーションを重んじる傾向が強く見られます。
でも、実はここに落とし穴があるのです。
何が問題なのでしょうか?
それは交わされる情報の扱いにあります。
と言うのもヒアリングが活発になるほど、必然的に交わされる情報量も増加します。
しかしながら、ボリュームと比較して情報ひとつひとつのクオリティーはどうでしょうか?
と言うのも、この段階では理想と現実性の対立、個々の要件同士の矛盾といった混沌としたものが多分に含まれるはずです。
ここで何らかの整理がされる事無く、聞きっぱなしの状態でプランニングが開始されたら?
- 個々の条件が相互にバッティング
- 予算に対し希望がオーバースペック
- 敷地状況と希望内容がアンバランス
- 客観的に合理性を欠く要望事項
これら課題を混在したまま高い完成度の間取りを立案するなど土台無理な話です。
結果として提案された間取りは気に入らず、その後も全く決まらない…
その原因が既に作図開始前のヒアリング段階から始まっていると言う事です。
完成度の高い間取りとは予算、敷地状況、建築法規、物理的要件、理想、希望といった個々の要件に整合性を備えたもの。
それならば情報整理をおざなりにしたままでは調和など図れる訳もありませんね。
例えば投げ掛けられた要望事項に対し、
・個々に矛盾があれば優先順位を付ける
・解釈に誤りがあれば軌道修正を促す
こうしたひと手間は欠かせません。
プランニングの前提条件の整理と共有化の確認をこの段階で交わす必要があるのです。
こんなやりとりがその一例です、
これならプランニングの必要条件に潜む矛盾点は解決され、すっきりと立案に向かえます。
こうした情報整理も「説明力」のひとつ。
なぜ気に入らない提案がつくられたか?
なぜその後も改善されず決まらないか?
実は間取り図作成前のこの段階が一番のターニングポイントなのです。
説明力とは完成した間取り図の解説に限ったものではありません。
皆さんの理解力を充分に引き出す為のものです。
聞きっぱなしのヒアリングは納得いかない間取り提案、ひいては実りのない打ち合わせを察知し回避する最初のシグナル!
注視してみてはいかがですか。
② 手抜きの間取り図面
次の観察ポイントはいよいよ間取り提案の場面です。
当然間取りの解説が焦点になるのですが問題も。
只でさえ聞き慣れない専門用語は勿論、比喩的表現まで加わればどうでしょう?
「理解したような?しないような?」
正に今回問題にしてきた理解不充分な状態は何としても避けたいもの。
そこで試みたいのがプレゼンテーションのクオリティーチェック。
提案資料の品質から設計士の説明力を評価する手掛かりを探すテクニックです。
例えば普通に間取りの姿が描かれていれば、間取り自体の形状は確認できますね。
「ここがリビング」「キッチンは対面式」
といった具合に。
でもそれだけで間取りの全容を把握できますか?

何だか見覚えがありませんか?
実はこの図、このコラム冒頭にご紹介したものと全く同一の間取りです。
でも見比べると雰囲気が全く違った印象を受けるはず。
何が違うのでしょうか?
おしゃれ感とも言うべき絵柄のクオリティー差は明らかですが、それだけではありません。
家具レイアウトの描き込み
敷地全体を含めた間取り描写
これらの表現が前者には有りますが、後者には見当たりませんね。
それは図面の印象を素敵に見せる為の単なる飾りではありません。
両者を独りで読み取る場面を想像してください。
家具レイアウトや庭、駐車スペースの具合はどちらが理解し易いですか?
この間取りで暮らすシーンはどちらがイメージし易いですか?
無機質な表情だけで無く、後者の図からはこれらの情報は読み取れません。
仮に設計士の解説が加えられていても、時間の経過で失念する可能性は前述しました。
また、情報の乏しい図面ほど客観性を欠いた議論や、誤認を招きやすくなるものです。
だからこそ充分な説明は勿論、プレゼンテーションには充分な工夫が不可欠なのでは?
その観点からすると後者からはその意図は全く感じられませんね。
③ 立面図の提案は?
間取り図で各部屋の機能性も確認し、予算も概ね予定通り!
こうなればバッチリなのですが、もう一つ忘れてはならないものといえば…
それは家のデザイン!
どうせならお気に入りの素敵な姿に仕上げたいですよね。
ところが最後の最後にこのデザインが原因で落とし穴が待っていることも…
間取りはOKでも外観デザインがどうしても気に入らないケースです。
「まず間取りから詰めましょう」
こんなアナウンスで、確かに間取りは一段落。
そこまでの打ち合わせ図面は間取り図オンリーでしたが、ここで初めて外観図が登場!
ところがナナナ何と…
事前にSNSでタップリ予習して来たカッコイイ家々とは似ても似つかぬ姿…
当然作り直しをお願いしたものの一向に気に入るデザインに近づきません。
コレ、割とありがちな顛末なのです。
皆さんは何となく間取りとデザインは別々のテーマと認識してはいませんか?
でも両者は表裏一体。
別な言い方をしますと外観デザインは間取りの構成であらかた決まってしまうのです。
それもそのはず、平面的描写の間取り図を立体化したものが立面図であり外観デザインなのですから。
例えば下の二つの建物を見比べてください。

両者なんか似ているようで似てないですよね。
ここでの違いのポイントは「窓」
同じ様なシルエット、カラーリングでも窓形状の違いだけでこんなに印象が変わるのです。
左側は南面玄関、右側は北面玄関をベースにした間取りを立面化したものです。
一般的に建物南面はLDK等居室の採光確保を目的に大きな窓が設置されます。
これとは対照的に北面は水回りや収納等、部屋は細かに区切られ窓は小振りサイズです。
間取り構成の要件が異なれば、デザインの特徴も変わります。
例えば南面が素敵な建物のデザインを北面に採用しようとしても中々上手くはいきません。
これはどちらのビューが好みでも同じ事。
つまり間取りがまとまった後に外観デザインだけを改造するのは非常に難しいというワケ。
固まったSNS画像のイメージとのギャップが埋まらずデザインが決まらず、結局間取りも決まらないパターンはこんな経緯かも?
でもこれはプランナー視点からすれば基本中の基本の話。
だからこそ間取り図と立面図は、はじめからセットで提案し考察すべきなのです。
その準備に怠りがあるならば、なかなか決まらないのも当然では?
この辺りの手順も見極めの材料になるはずです。
因みに冒頭にご紹介した外観デザインは個性的なおしゃれ感を意識したアーバンスタイル!
皆さんのお好みにマッチしそうですか?
⚪︎ マイホーム計画何から始める?
⚪︎ 家づくりのコツは?
⚪︎ 家づくりの流れは本当にこれで大丈夫?
⚪︎ ハウスメーカーの違いがわからない

*お問い合わせ後の営業は致しませんのでご安心下さい
5. 見極めた後の対処

ここまでご紹介した方法でまずは意思の疎通が図れ、期待出来るスキルを持つ設計士を見極めたいですね。
では、もしお眼鏡にかなわない設計士であった場合どうするか?
結論から申しますと、残念ながら深追いせず次の候補をあたった方が賢明でしょう。
先の観察で説明力に不足を感じるならば、以後も列挙したリスクを背負い続けます。
勿論、間取り提案が気に入らないからと、サッサと他に間口を広げてしまうのも考えものです。
でも見込みがないならば話は別。
お互いに無駄に時間を費やし、決まらないストレスを感じるよりも次の選択肢に目を向けた方が合理的ではないでしょうか?
最後にその場合の選択肢と再アタックの注意点も挙げておきます。
① 他のハウスメーカーに相談
多くの方は次の相談先として他のいずれかのハウスメーカーが思い浮かぶはず。
その際は先程の見極め術を上手に活用したいところですがちょっと補足も。
まず、最初のヒアリング段階の観察が非常に重要なのは述べた通りです。
設計士のスキル差が最も観察容易な場面であると同時に、無用な時間ロスを避ける為でした。
それでは別途掲げたプレゼンテーションの観察はどうでしょうか?
時系列的に少々深入りをしなければ果たせません。
繰り返し申し上げた「見込みがないなら早期に見極め」との矛盾を感じた方もいるのでは?
そこで次の方法をお試し下さい。
過去のプレゼンテーション実例を見せてもらうのです。
できれば複数事例が望ましいですね。
前述した間取り図の表記方法、立面図の有無をチェックします。
「私の提案もこの様な資料が揃うのですか?」
こうした確認もお忘れなく。
これなら手抜きプレゼンテーションは事前に見抜けるのではないでしょうか。
② 専門家へのセカンドオピニオン
他のハウスメーカーへ検討先を変えての再スタートですが、ひとつ厄介なケースも…
再スタートしても期待に叶うハウスメーカーが直ぐに見つかる保証が無い点です。
期待した提案が気に入らない失望、中々決まらない苛立ちと同様に、次の有力候補選びが難航するなら穏やかではありません。
そんな時のカードも予め知っておいた方が無難なのでは?
そのひとつの解決策として専門家へのセカンドオピニオンをご紹介します。
間取りづくりにハウスメーカーではなく、中立的立場の専門家の意見を加えるのです。
ハウスメーカーに家づくりの主要部分を委ねた場合、精度が相手の技量に左右されるリスクはここ迄確認して来ました。
それならば最初からそうしたリスクを排除し、家づくりの知識を充分に備えた専門家に委ねてしまうのです。
「セカンドオピニオン?」
ピンとこない方もいるのでは?
こちらの記事でセカンドオピニオンを解説しておりますので併せてご覧頂けると幸いです。
解決のヒントが見つかるかもしれません。
以上今回は新築注文住宅の家づくりで、納得いかない間取りに苦慮している皆さんへ、原因と解決策のヒントをご紹介してきました。
素敵なマイホーム実現にはプロセスが大事!!
参考にしていただければ幸いです。








