ライフプラン何から始めれば? 貯蓄術の基本

住宅購入に関する記事が続きましたので、今回はファイナンシャルプラン(FP)の話題です。

皆様のライフプランをコンサルティングするにあたって、住宅購入の検討と共に多いご相談の一つにどうやって貯蓄をすれば良いのかという課題の解決があります。

特に住宅購入に伴い建築費の自己資金としてまとまった預貯金を支出した皆様は預金残高も少々心もとなくなりご不安のタネになるもの。 新築に合わせておしゃれな家具やら家電やらも併せて購入すればなおさらです。

勿論住宅購入の有無に関わらず貯蓄の必要性は皆様に共通したライフプラン上の課題でしょう。

さて、ここで皆様にご質問! 貯蓄をするのにどの様にお金を貯めますか?

色々な答えが返ってきそうです。

◇ とりあえず貯められるときに銀行預金で・・・

◇ 職場の財形積立かな

◇ NISAが良いって聞いたよ

◇いつでも気軽におろせる方が安心かな

◇職場でイデコを勧められたけどよく解らない

◇個人年金って何?

◇リスクが高いのは避けたいな

◇誰に聞いても答えがバラバラ。 誰に相談すればよいの?

一概に貯蓄と申しましてもタンス預金から不動産や株式の投資信託と手段は様々。リスクやリターンの効果も様々です。

その中でこれら選択肢の仕組みがよく解らないまま、かといって的確な相談先も思い当たらず不確かな情報を元に何らかの金融商品を選び実施している方も多いのではないでしょうか。

巷でのこのような議論で特徴的な事が一つあります。それは貯蓄の「手段」を一生懸命に論じ貯蓄の「目的」が片隅に置かれている事です。

当然貯蓄の目的が夏休みの家族旅行の費用なのか、車の購入費用なのか、老後の蓄えなのかによって相応しい手段は変わってまいりましょう。だって半年や1年後のお金を貯めるのに金利の議論をしてもたいした効果の差は出てまいりませんが老後資金のようなずっと先のものでは大分話が違ってまいりますよね。

やはり貯蓄の目的不在のままで手段を論じるのではなく、まず目的を明確にしそれに最適な手法を選択するというのが合理的な検討手順ではないでしょうか。

では目的とはどのようなものが上げられるでしょうか?  前述した旅行や車の購入や老後の蓄えの他にも目的は様々です。

それらを貯蓄の重要度に応じ、大きく2つに分類すると考えの整理がし易いはずです。

例えば旅行の計画は貯金が貯まらなければ中止、延期、目的地変更と柔軟な対応も可能です。車も必需品ですから中止は出来なくても延期、車種変更による金額調整は可能でしょう。

しかし老後の蓄えはいかがでしょうか。 老後の蓄えに関する必要性の細部はまた別な機会にお話しいたしますが、結論だけで申しますと将来的に年金だけの給付で老後の生計を立てていくのはほぼ絶望的です。 となりますと老後の生活資金を貯めておく事は必須の課題となります。

また、この老後資金は長いセカンドライフを支えるお金ですので100万や200万程度では心細いものとなりましょう。

ある程度のまとまった金額を定年退職を迎えるまでの期限の間に備える必要性があります。

この様に貯蓄の目的における重要度はその金額と時間的拘束の程度により上記例示の前者に当たる余裕資金と後者の必要資金に分類する事ができるのです。

その上で個々に検討している貯蓄目的に見合った最適なリスクとリターン特性の貯蓄手段を選択出来れば安心なのではないでしょうか。

この記事をご覧いただいている皆様は住宅購入の検討を控えている方ばかりではなく、既にご新築を終えている方もいらっしゃる事でしょう。

改めて申し上げるべくも無く貯蓄の必要性はその多くの皆様共通の課題です。

パートナーズライフプランニングのコンサルティングには家計設計サポートのみのコースもございます。

ご新築後の家計点検にもお役立ていただけます。

貯蓄手段の検討における少々難解なリスクとリターン評価法のご相談も含めて理解りやすくご説明いたしますのでご安心ください。